ルアーフィッシングの王様、村田基が語る手足が震えるほどの釣りの魅力

著者名西村 十吾
村田基

村田基(むらた・はじめ)という名前は、釣り人なら誰もが一度は聞いたことがあるはず。90年代のバス釣りブーム時にはミラクルジム、王様という愛称で活躍し、その業界全体を盛り上げました。

ルアーフィッシングの第一人者として、現在もあらゆるメディアで活躍し続ける釣り名人です。テレビや雑誌の撮影・取材で日本全国、いや世界各地の水辺で竿を降り続ける村田さんに、釣りの原点や釣りの楽しさなど、釣りの本質的な部分をうかがってきました。

田畑で生き物を捕まえる幼少時代。家はさながら動物園のような状態!

−釣り業界のまさに王様の村田さんですが、その釣りの原点とは?

ぼくの幼少期は、クチボソ、ハヤ、ダボハゼに始まり、コブナやコイといった身近な魚を釣っていましたね。それで、小学生になると、それを網などで捕まえるようになる。

毎日学校から帰ってくると、魚釣りをしたり、生き物を捕まえたりという少年時代を過ごしてました。それを家に持って帰って飼ってみたり。

中学生時代には魚だけじゃなくて、いろいろな生き物を飼うようになるんですよ。

鳥でいうと、ジュウシマツ、セキセイインコ、ハト、チャボ、シャモ、ニワトリとかね。あとは犬にネコ、ウサギにヘビと、とにかく生き物が大好きだったんですね。

 

−まるで動物園のようですね。

そうそう。そして中学に上がる頃にはルアーフィッシングも憶えた。それに熱中してブラックバスやトラウトにはじまって、シーバスや根魚なんかも、ルアーフィッシングで同時進行で狙っていくようになりました。

当時、メバルやカサゴ、アイナメなんかをルアーで狙う人はひとりもいませんでしたけどね。つまり、10代のころから魚種格闘技戦をやっていたわけです(笑)。

 

村田基

−そんな村田さんがメディアに登場するようになったのはいつごろからなんでしょうか?

釣りの雑誌に原稿を書くようになったのが1976年。18歳のころにはすでに釣りのライターをしていたわけ。それからあらゆる雑誌から原稿を頼まれるようになって、月に100枚は原稿を書いてたよ。

釣りのことならなんでも詳しかったから、タックルのことを話せばタックル王になり、バスボートのことを話せばバスボート王になり、それでいつしか王様と呼ばれるようになりましたね。

船のエンジンのギア比からピッチを計算して何キロのスピードが出るとか、全部頭に入っているから、自然と言葉が出てくるし、自然に原稿が書ける。

それは、やっぱり興味があって好きだから覚えちゃうんだよね。子どもが虫の名前や恐竜の名前をたくさん覚えているようにね。

 

−村田さんといえば、釣りの腕前もそうですが話術もすごいですよね。そのトーク力は自然と身に付いていったんですか?

昔DJをやってたからね。当時のDJはしゃべりも重要だったの。フロアにはいろんなグループの人がいるから、こっちのグループは踊れない、こっちのグループは少し年代が上、こっちはこの曲で上がるとかね。

だから、自分の好きな曲をかけるんじゃなくて、来てるお客さんを喜ばせるために工夫していたんだ。だから、曲で盛り上がらないんだったらしゃべりで盛り上げようとかね。そういった経験もあって、しゃべりが磨かれていったんだ。

ぼくのセミナーに来てくれるのは、下は小学生上がるか上がらないかくらいから、上は70歳の年配の方までいる。その人たちを全員楽しませるおしゃべりをするのがぼくなんです(笑)。

釣りのわからないことは『村田基・奇蹟の釣り大学』で村田さんに直接質問しよう!

 

村田基

−豊富な知識と経験、そしてその卓越した話術を、現在は『村田基・奇蹟の釣り大学』で生中継でネットで配信していますね。

釣りのことなら知らないことはないからね(笑)。

潮の満ち引きの関係やターンオーバーといったフィールドの自然現象の原理だってしっかり教えますよ。

今どこでどんな魚が釣れているかだって、あらゆる魚種、あらゆる土地、あらゆるジャンルのことを教えることができます。

釣りのことなら、全国にいろいろな知り合いがいるから、すぐに電話で聞いて今の釣れ具合を教えることができるからね。

ぼくの大学は釣りだけじゃなくて、ルアービルダーになってメーカーを立ち上げたい場合、釣り竿やルアーの作り方、パーツの発注の仕方も教えますよ。

ぼくはメーカーもやってるし問屋もやってるから、釣具屋さんやりたいんだけどどうすればいいのとか、そういうことも全部わかります。

管理釣場を経営したいなら、どこから魚を仕入れるとか、どこからエサを買ったらいいのか、配管はどうするとか、そこまで理解してますからね。

 

村田基

−ここまで釣りのことをすべて理解している人は、村田さん以外にいませんね。

今ならネットでいろいろ調べられるけど、ネットに出てこないことや、ほかの学校では教えてくれないようなことも教えられる。それがこの大学の強みだね。

手足が震えるほどの感動を与えるもの、それが釣りだ!

村田基

−DJをやられていたりと、釣り以外にもいろいろな趣味があったんですね。

あとはカーレースもやっていたし、耐久レースでは何度も優勝したよ。若いころはボーリングのプロを目指していたくらいやっていたしね。

いろいろな趣味をやってきたけど、すぐ覚えてそれでやめちゃうんだ。自分でいうのもなんだけど、覚えるのが早いんだよね。それで、覚えたら飽きてやめちゃうっていう。

釣りはいろんな魚種がいるから、飽きない。しばらくやっていない魚種があるとまた釣りたくなってきたりして、毎回ワクワクする。だから釣りには終わりがないよね。

 

村田基

−世界中であらゆる釣りをしてきたと思うんですが、もう釣りたい魚が残っていないんじゃないですか?

記録級や最大級を釣ってしまった魚はもうやらなくてもいいかな。でも、そこまでいっていない魚はまだまだやりたいね。

たとえばキングサーモン。20キロオーバーのを釣ったけど、ポンド換算すると45ポンド。アメリカ基準で50ポンドオーバーを釣ったと言いたいから、さらに大きいのを狙ってまた挑戦したいね。

 

−世界中の魚を釣ってきて、釣りのことなら知らないことはないという、村田さんだからこそお聞きします。ずばり、村田さんにとって釣りとは?

釣りって、手足が震える感動があるんです。魚屋さんに行けばたくさんの魚が売っている。あれ見たって誰も感動しないですよね。でも、それを自分が釣って写真を撮ろうとすると、手が震えたりするんですよ。

そして、いままで30センチまでしか釣ったことなかった魚が、40センチが釣れたとする。最高記録が釣れたと。すると足が震えるんですよ。

こんなものが他にありますか? 釣り以外で、手足が震えるほどの感動があったこと、今までなにかありましたか? あったとしても忘れてることが多いんですよ。

でも、釣りで手が震えて足がガクガクするような感動は忘れないんです。これが釣りのすごさです。

さらに、釣りはひとりでもできる。ふたりでもできる、10人でもできるんですよ。100人でもできるんですね。小さい子もできるし、お年寄りでもできる。何歳からでもはじめられる。さらに、社長も平社員も関係無いんですよ。これが釣りですよ。

 

だから、釣りって何かって聞かれたら、釣りとは手足が震えるほどの感動を与えるもの、そんな趣味ですね。

王様に直接聞ける大学

村田基

日本中、世界中の魚を釣りまくり、釣り業界の裏から表まですべて見てきた村田さんが、他では言えない本音をさらけ出すのが『テレビや雑誌では絶対教えない!?村田基・奇蹟の釣り大学』。

釣りの素朴な疑問からディープな悩みまで、村田さんに直接聞いてみよう。その他、いろいろな特典があるのでぜひチェックしてみてくださいね。

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