京都検定1級ガイドに聞く晩秋の京都の穴場と旬を味わう通な楽しみ方

著者名吉村 晋弥

 はじめまして。『プロ観光ガイド「京都旅屋」のとっておき京都サロン』を運営している吉村晋弥と申します。私は京都でもまだ少ないプロの観光ガイドとして京都各地をご案内しながら、私自身もひとりの京都ファンとして各地の観光スポットに足を延ばし、京都の魅力を発信しています。

ご当地検定の京都検定では最高峰の1級に複数回合格、気象予報士のスキルもあり、天気についても解説しています。

 今回は、紅葉で華やぐ11月後半の京都。おすすめの紅葉の楽しみ方をご紹介します。

 

混雑する紅葉シーズンはエリアを絞って楽しむのがコツ!

京都は見どころが多く、世界遺産や有名な社寺、人気のお店など、様々な場所へと訪れてみたくなりますが、晩秋の京都は混雑が激しく、特にバスは満員だったり、渋滞で進まないこともあるため避けるのがベター。

電車と徒歩を組み合わせ、できるだけエリアを絞って移動の時間を少なくすると、京都を満喫できる時間が増えます。

京都の2大観光地は、東にある「東山」と西にある「嵐山」。いずれも京都らしさは満載ですが、実は両者には違いがあります。

東山エリアは二年坂や三年坂、清水坂など坂が多く、その坂に沿って多くのお土産物屋や食事スポットが連なっているのが魅力です。食べ歩きやお店重視の方は東山エリアがおすすめ。芸舞妓さんが住む祇園の街も東山エリアにあります。

一方、嵐山エリアの魅力はなんといっても雄大な自然風景。大堰川(おおいがわ)が作り出す渓谷美や、山全体が紅葉に色づく光景は京都の秋を代表する眺め。竹林が多いのも魅力のひとつで、紅葉のレベルが高いお寺も集まっています。

 

紅葉を楽しむのにベストな時間帯は?

紅葉をより美しい状態で楽しむには「日差し」を意識するのがポイント。光に輝く紅葉は格段に美しく見えるのです。

京都の西にある嵐山であれば、東から昇る朝日を正面から浴びる朝一番(7時半~8時半頃)が特におすすめ。渡月橋と錦秋の嵐山が朝日に輝く様子は、まさに絶景!まだ人が少なく、渡月橋を歩く人もまばら。知る人ぞ知る最高の時間帯です。

 一方の東山は昼頃から午後が日差しを浴びる時間帯。ただ、人出も多くなるため、人が少ないという点では午前中もおすすめです。

そして日差しがない雨の日も残念なことだけではありません。水を含んだ苔庭がたいへん美しくなり、散り紅葉が最も美しく見える天気です。

京都に何度も訪れる「通」の方は、雨の日の眺めを好む方が多く、東山であれば南禅寺・永観堂周辺、嵐山・嵯峨野であれば天龍寺の南の宝厳院(ほうごんいん)など、苔が美しい場所を訪ねてみてください。

 

世界遺産の天龍寺は秋だけの早朝参拝がねらい目、嵯峨野の紅葉はどこも一級品

ここからは嵐山エリアの歩き方を深掘りしてご紹介します。

嵐山エリア唯一の世界遺産が天龍寺。室町時代のはじめに築かれた曹源池庭園は、お庭の国宝ともいわれる特別名勝の庭で、嵐山を借景とした雄大な眺望が楽しめます。

通常は8時半からの公開ですが、紅葉シーズンに限り1時間早い7時半から公開されています。嵐山同様、天龍寺も朝日を浴びる早朝が最高に美しい時間帯。冷たい朝の空気が作り出す、穏やかでまるで鏡のような曹源池に、嵐山や紅葉が逆さまに映る様子は感動的です。

嵐山で最高の紅葉に出会うには「早起き」がポイントとなるのです。

 

天龍寺の北門を抜けて左に曲がると、そこは人気の竹林の道。やはり朝は人が少なく、清涼感のある非日常の風景を楽しめます。さらに竹林の奥から北には大河内山荘や、常寂光寺、二尊院など紅葉で名高い嵯峨野の寺院が点在していきます。

嵯峨野はのどかな風景が広がる地域で、紅葉はどの場所も一級品で外れがありません。嵯峨野エリアも太陽の光を浴びる午前中が最もおすすめです。なお、常寂光寺の境内は階段が多いため、足の悪い方はご注意ください。

 

一服には清凉寺のあぶり餅、ランチは事前予約を

嵯峨野にある清凉寺は、お釈迦様の生き写しという国宝のご本尊・釈迦如来像が知られるお寺です。境内に建つ江戸時代の多宝塔の周辺は紅葉が美しいスポットで、その向かいにあるのが「あぶり餅」のお店・大文字屋10時~16時)です。

あぶり餅は、親指大の小餅を香ばしくあぶり、甘い白みそのたれを付けた厄除けのお餅。京都では洛北の今宮神社の門前名物として有名ですが、実は嵯峨野の清凉寺境内でもいただくことができるのです。野外の席もあるので、紅葉を眺めながら一服することもでき、散策の休憩におすすめです。

 

嵐山・嵯峨野エリアには食事場所がさほど多くはないため、お昼時のお店はどこも大混雑。お店の予約がない場合は長時間待つ必要があるため、事前にガイドブックなどで好みのお店を探し、予約をしておきましょう(ただし中には予約ができないお店もあります)。

この際もポイントは、歩いて行ける場所のお店を抑えること。バスやタクシーなどで移動をする場所だと、渋滞に巻き込まれて、以後の予定を見直さねばならないこともあります。できるだけ散策経路の途中や近隣にあるお店を選ぶとよいでしょう。

 

とっておきの穴場スポットは?

紅葉シーズンの有名社寺はどうしても混雑するため、穴場の小寺院を巡ってみるのもおすすめ。嵯峨野では、清凉寺の隣の「宝筐院(ほうきょういん)」は入り口から中の広さを想像できないほどの紅葉の庭が広がっており、地元の方にも人気がある場所。

 

また、JR嵯峨嵐山駅から南に歩いた「鹿王院(ろくおういん)」は、参道の紅葉が見事。色づく時期は例年遅めで12月初めでも綺麗です。

11月下旬からは、嵐電のホームページより事前申し込み制で1100名限定のライトアップも行われており、特別な時間を過ごせます。昨年からライトアップが始まったばかりの新スポットです。

 

東山では、知恩院の「友禅苑」がおすすめ。昭和に築かれた比較的新しい庭園ですが、高村光雲が原型を作った聖観音菩薩像の背景を飾る真紅の紅葉は見ごたえがあり、門前は人通りの多いものの、ここは人が少ない場所です。祇園の南にある「建仁寺」は紅葉が遅く、例年11月終わりから12月はじめが綺麗になります。

他にも、私のサロンではおすすめのスポットを順次ご紹介しています。

 

プロ観光ガイド「京都旅屋」のとっておき京都サロンについて

私のサロンでは、日々の京都の風景や情報を掲載しています。この時期ならば、各地の見頃の情報もできるだけその日のうちに掲載中です。

私自身が京都ファンであるため、暇さえあれば各地を巡っており、足で稼いだ情報は貴重です。京都旅屋のブログでは非公開の写真や動画など、どちらかというと定番よりも「通」な方向けの情報が多く、コメント欄でご質問をいただければ、観光情報もお答えしています。

京都に来られない方にも京都の風景をお届けしたいと思っていますので、どうぞお気軽に京都の風景を感じにご参加ください。

吉村晋弥 - プロ観光ガイド「京都旅屋」のとっておき京都サロン - DMM オンラインサロン
吉村晋弥 - プロ観光ガイド「京都旅屋」のとっておき京都サロン - DMM オンラインサロンプロの観光ガイドとして京都中を巡り、自らも観光客のひとりとして日々「旬な京都」を満喫する、京都旅屋・吉村が、豊富な写真や動画で京都をご紹介。日々の京都の風景や、花の見ごろ情報、興味深い行事など旬な京都の情報をお楽しみください。過去の経験から
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