「恋愛」において人は成長しない? 有村昆が年始おすすめ映画を紹介

著者名有村 昆

わたし有村昆が毎月の特集テーマごとにモチベーションがアップする映画を紹介する「上げろ!モチベーション 届け!俺のプレゼンテーション!」。今回は「恋愛」と「本」をテーマにお届けします。ですが、まずは話題の『スター・ウォーズ』についてお話しさせていただきます。

 

スター・ウォーズ/最後のジェダイ

ご存知、大人気『スター・ウォーズ』の最新作です。スター・ウォーズは最初の作品が1977年に公開されたので、今年で40周年。実はルーカスフィルムというもともと自主制作映画の会社で、そこから生まれたスター・ウォーズも世界最大の自主制作映画だったんです。でも、今回から100%がディズニー資本による映画となりました。

 

そんな変化もあった今回のエピソード8『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』ですが、これがものすごい賛否両論。特にスター・ウォーズオタクと呼ばれている往年の熱狂的なファンほど、猛反発する傾向にあるみたいです。というのも、今回初めて監督を務めたライアン・ジョンソンは禁じ手を使ってしまいました。「ジェダイとはこういうもの」っていう作中のルールをことごとく変えてしまったんです。

 

僕としては昔の音楽をサンプリングして今風に変えるような感じで、この「破壊から新しいものを作る」というアプローチはとても良いと思いました。コンテンツのベーシックな部分はそのままに、今の時代に合うかたちに変更するというプロセスは、『スター・ウォーズ』を今後100年続くコンテンツにするために必要だったと思います。次作のエピソード9JJ・エイブラムスが監督となりますが、その後は今回公開のエピソード8を担当したライアン・ジョンソンが、エピソード1011123作連投することが決定しました。ディズニーとしてはそれだけ彼と本作を評価しているんだと思います。

 

そして僕が本作を観て強く感じたのは、ディズニーが多様性を重視しているということ。キャストに黒人を入れることに始まり、中国人の女の子が大活躍するんです。もちろん中国人が制作費を出しているという背景もあるとは思うのですが、白人も黒人もアジア人も含めた「みんなで作る『スター・ウォーズ』」という新たな波を感じましたね。

 

 

さて本題です。「恋愛」という王道テーマですが、今回は紋切り型のラブストーリーではない、観終わった後に考えてしまうような2本をご紹介します。

 

髪結いの亭主

1990年公開のフランス映画です。床屋さんでの少年の性の目覚めの描写、そして親に「髪結いの亭主になる」と言ってひっぱたかれるところから映画は始まります。「髪結いの亭主」という言葉はフランス語では差別的な意味があり、いわゆる「ヒモの男」のことなんですね。

 

その後、この少年が50歳ぐらいになったときに、30代半ばのマチルダという髪結いの女性と出会って恋をして結婚します。でも、幸せの絶頂の中、マチルダが突然「買い物に行ってくる」と大雨なのに裸足でばーっと出て行ってしまう。そうして含みのあるエンディングを迎えるのですが、要するに「この女性がなんでいなくなったのか分かりますか?」という話なんですよね。

 

恋愛っていいときもあれば悪いときもある。でも、絶頂があればあとは落ちるしかない。マチルダは相手も自分も老いていくのを見ていられないし、今後ケンカをしたりしてしまうのもいや。「最高潮のときに…」みたいな思いがあったんでしょうね。

 

これは特異な例だとは思いますけど、自分に置き換えても考えさせられる映画だと思います。

 

 

さざなみ

こちらは結婚45年を迎えた夫婦の話です。円満な関係にある老夫婦が結婚45周年パーティーをやろうというところから話が始まります。

 

親戚を招いてパーティーの準備をしているところに、旦那の元へ1通の手紙がやって来ます。それは彼が結婚する前に付き合っていた、アルプスで転落死した元カノの遺体が発見されたというもの。しかも冷凍保存されていたので若い姿のまま発見されたんです。旦那は「遺体の引き取り人がいないから自分が行く」と奥さんに話して、奥さんも最初は気にしていなかったのですが、だんだん気に食わなくなってくる。きっと旦那がどこかウキウキしていたんでしょうね(笑)

 

その後、奥さんは旦那の屋根裏部屋を漁って、当時彼が元カノとやりとりしていた手紙や元カノの写真を発見する。すごく綺麗な人で奥さんは嫉妬するんですよね。結婚して45年も経っているのにも関わらず。でも、奥さん側からしたら自分はしわくちゃなのに、相手の女は冷凍保存されているから20代半ばの姿のままで、女として負けた気になってしまったんでしょう。45年間もおだやかな結婚生活を送って来たところに、ふつふつとさざ波のように怒りがこみ上げてきて最終的にどうなるのか。そんな映画です。

 

この作品を観て思うのは「恋愛において、人はいつまでたっても成長しないのでは」ということ。非常に動物的なものなのではないかと。そして、日本は世界でも長寿国ですし、きっと結婚してからも長い人生を生きることになりますよね。そういう意味でもこれは考えさせられる映画です。

 

 

続いてのテーマは「本」。正反対な方向性の2本を選びました。

 

祈りの幕が下りる時

東野圭吾さんの代表作『新参者シリーズ』の最新作にして完結作です。これは本を読んでから観てもいいですし、映画から本に戻ってもいい、2018年の段階では最高水準の映画になっていると思います。

 

東野さんの作品がすばらしいのは「犯人はお前だ」とトリックを解くだけじゃないところ。というのも、犯人が明かされた時点ではまだ1時間ぐらいしか経過していない。そこから先が面白いんです。

 

基本にあるのは「加害者も被害者である」という考え方。もちろん人を殺してダメだけど、その人に殺しをさせてしまった社会に悪があるのではないかというもの。単なる犯人探しとは違うステージに物語を押し上げていると思います。

 

 

デート・ウィズ・ドリュー

これは「本」というテーマにかけて、逆に「台本がない」という視点で選んだ作品です。

女優のドリュー・バリモアに片思いしている一般男性が、ふと手にした約10万円を資金としてドリュー・バリモアとデートすることを目標に奮闘するドキュメンタリー映画。Facebookでドリュー・バリモアを知ってそうな人にかたっぱしから連絡したり、ドリュー・バリモアの元彼に会ったり、なんとか連絡先をゲットできないかと色んな試みを行うのですが、そんなことをしているうちに資金が底をついてきてしまう。最終的にドリュー・バリモアとデートとできるのかドキドキしながら、台本がないことによる「安定して観られない感じ」がとても面白い作品です。

 

以上、東野圭吾とドキュメンタリー映画という対極にある作品をご紹介しました。極論すれば映画ってロジックかパッションのどっちかなんだと思います。中途半端はダメな、一点突破のアートではないかと。そんなことが感じられる2作品ではないでしょうか。

 

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