幼稚園/保育園の違いを徹底調査 入園年齢の違いから選び方まで

著者名ハシ ビロコ
幼稚園/保育園の違いを徹底調査 入園年齢の違いから選び方まで

小さなお子さんのいる方にとって、幼稚園や保育園選びは重要な問題ですよね。巷では、待機児童問題が話題になる中、「我が子を幼稚園や保育園に預けることができるの?」と不安に思っている方も多いことでしょう。

知っているようで意外と知らない幼稚園と保育園の違い。お子さんのためにも、その違いをしっかり理解した上で、どちらが良いかを判断したいですよね。そこで幼稚園と保育園の違いや選び方、そもそも入れるのか、という点を徹底調査しました。

幼稚園、保育園はいつから

子どもを預けることのできる年齢は、幼稚園と保育園では違いがあります。幼稚園は最も受け入れが早い施設でも、満2歳から入園することになります。一方で保育園は、最も受け入れが早い施設では、生後57日から預けることが可能です。

年齢以外にも幼稚園と保育園にはさまざまな違いがあります。以下の表に大きな違いをまとめました。

※1 認可園の場合。※2 満3歳空が一般的だが、一部満2歳からの受け入れも行われている。※3 生後57日以降が一般的だが、保育園によって異なる。※4 施設により異なる。(参考:朝日新聞出版『保活から新制度・園生活まで 保育園で困ったときに開く本』 2016年)

幼稚園、保育園の具体的な違い

幼稚園は文部科学省が管理する教育施設のひとつです。小学校や中学校などと同様に、教員免許を持った先生が子どもを指導しています。教育施設ですので、保護者への就労義務はありません。そのため、保護者参加の行事が平日の日中に行われることも多くあります。また、小学校などと同様に、夏休みや冬休みといった長期休暇があります。

一方、保育園は児童福祉施設のひとつで、保護者の事情により「保育の必要性がある」と役所が判断した場合にのみ利用することができる施設です。「保育の必要性がある」とは、例えば保護者が日中は働きに出ており、子どもの面倒を見ることができない、といったケースです。保育園では、保育士の国家資格を有した保育士が子どもの面倒を見ます。また、保育園には夏休みや冬休みのような長期休暇はありません。

このように見ていくと、「幼稚園の方が保育園より教育がしっかりしている」と思われるかもしれませんが、一概にそうとは言い切れません。なぜなら幼稚園も保育園も、「遊びや生活を通して、子ども達が主体的に学ぶこと」を教育の目標としているからです。

幼稚園では幼稚園教育要領を元に子供達に指導が行われ、保育園では保育園の保育指針を元に指導が行われています。2018年にこれら2つの指針の内容が改定され、幼稚園も保育園も幼児教育の整合性が図られるようになりました。施設にもよりますが、どちらを選んでも子どもの能力に大きな差が出たり、劣ってしまったり、ということはないようになっています。

幼稚園

2年保育、3年保育

幼稚園に入園する年齢によって、2年保育と3年保育があります。5歳になる前の4月(年中クラス)から幼稚園に通わせる場合は2年保育。4歳になる前の4月(年少クラス)から幼稚園に通わせる場合は3年保育となります。

どちらを選ぶかは保護者の方針によりますが、一般的には次のようなメリットとデメリットがあります。

 

2年保育の場合:


メリット

・保育料が2年分ですむため、費用を抑えることができる。

・子どもがある程度成長してから入園させるため、保護者と離れることへの抵抗が少なくなる。

・保護者と過ごす時間が1年長くなる。

デメリット

・3年保育に比べ、集団生活の経験が少なくなる。

・年少クラスからの持ちあがりの子もいるため、子どもも保護者も人間関係になじめないことがある。


 

3年保育の場合:


メリット

・早い段階で集団生活を体験させることができ、自立が早くなる。

・同級生は初めて入園した子どもばかりなので、子どもも保護者も友達がつくりやすい。

・2年保育に比べ、同年代の子供と長い時間接することができる。

デメリット

・保育料が3年分かかる。

・保護者と過ごす時間が1年短くなる。

・言葉が未発達のため、入園当初は意思疎通が上手く図れない場合がある。


 

2年保育も3年保育も、それぞれの良さがあります。そのため、家庭の方針に応じて選択する方が多いようです。

公立幼稚園、私立幼稚園の違い

幼稚園には公立と私立の2種類があります。それぞれの違いについて、金銭面も含めて見ていきましょう。

運営主体の違い

公立幼稚園と私立幼稚園の大きな違いは、運営主体です。公立の幼稚園は市町村などの地方自治体が運営しています。一方で私立の幼稚園は民間の団体(学校法人や宗教法人など)が運営しています。教育方針は、公立幼稚園も私立幼稚園も国が定めた方針に従いますが、私立幼稚園のカリキュラムは運営側で比較的自由に決めることができるため、園の理念や宗教などによって様々な特色があります。

受験の有無

公立の幼稚園には入園のための受験はありません。そのため、指定の年齢になれば誰でも入園する権利があります。一方、私立幼稚園では、入園前に受験を課しているところもあります。その場合は、受験のための事前準備が必要になり、子供を幼児教室や習い事に通わせる親もいます。

金銭面の違い

一般的に、私立幼稚園は公立幼稚園に比べて2倍の費用がかかると言われています。

たとえば平成28年の文部科学相の調査によると、公立幼稚園の平均費用は約23万円です。一方、私立幼稚園の平均費用は約48万円と、公立のおよそ2倍の金額になっていることがわかります。

その内訳を詳しく見てみると、大きく異なっているのは教育費です。公立幼稚園が約12万円なのに対し、私立幼稚園では約32万円もの教育費がかかっています。その差は約2.7倍で、大きな差が出ていることがわかります。この教育費の中には、授業料の他に入園料や受験料などの納付金や、制服代などの備品費用などが含まれます。

(参考:文部科学省 結果の概要-平成28年度子供の学習費調査

保育園

認可保育園と無認可保育園

認可保育園(認可保育所)は、設備や職員数などについて国が定めた一定の基準を満たしている保育園のことで、都道府県知事によって認可されています。入園の際には、各家庭の収入や家庭状況などを行政に対して申告する必要があります。認可を受けた保育園は、国から補助金を受け取ることができるため、保育料を安く抑えることができます。

一方、無認可保育園(認可外保育施設)は、都道府県知事によって認可されていない保育園です。国が定めた明確な基準が存在しないため、施設が充実している、習い事ができるなど、保育園によって方針に違いがあるのが特徴です。認可保育園と違って国から補助金が出ない分、保育料が高い傾向がありますが、現在では市町村などが定める独自基準を満たしている場合に限り、無認可保育園であっても助成金を受け取って運営されている場合もあります。

認可保育園は国の認可を受けているため、無認可保育園よりもしっかりしているという印象を受けますが、必ずしもそうとは言い切れません。認可を受けられるかどうかは、あくまで国が定めた基準を満たしているかが判断基準になります。そのため、基準を満たしているからといって、保育の質が高いことを保証しているわけではありません。また、施設や職員が充実しているにも関わらず、認可を受けることによって発生する運営上の制限を嫌い、あえて認可を受けていない無認可保育園も存在しているのです。

認可保育園が良いか、無認可保育園が良いかは、自治体の受け入れ状況や家庭環境によって異なるため、わからないことがあればお住いの地域の役所に相談して見ましょう。役所の繁忙期を避けて窓口相談に行けば、じっくりと相談に乗ってもらえるケースも多いです。また、地域によっては、保育コンシェルジュのようなサービスを提供しているところもあります。

幼稚園、保育園の探し方

幼稚園と保育園を探すときは、まずお住いの地域にある役所の窓口に行きましょう。役所の窓口では、公立幼稚園や認可保育園に関する資料をもらうことができます。また、自治体によっては、私立幼稚園や認可外保育園の一覧をくれる役所もあります。他にも、入園までに必要な手続き、入園条件などについて質問することもできるため、一石二鳥です。

幼稚園、保育園探しを始める時期

幼稚園、保育園問わず、情報収集はなるべく早めに行うことがポイントです。出産前から情報収集を始めておくと、出産後に焦らずにすみます。また、気になった幼稚園や保育園への見学も出産前に始めておくと良いでしょう。出産後では子どもの体調などによって保護者のスケジュールが変動することが多いため、見学の日程を決めづらくなってしまうからです。

幼稚園、保育園を選ぶときのポイント

幼稚園や保育園を選ぶときのポイントを、いくつかご紹介します。


・運営側の理念に賛同できるか

特に私立幼稚園は運営側の考えがカリキュラムに強く現れるため、よく確認するようにしましょう。

・施設の設備やレイアウト

園庭の有無、室内は子どもが過ごしやすいレイアウトになっているか、などをよく確認しましょう。

・立地や周辺の環境

送り迎えがしやすい場所か、周囲を子どもたちが散歩しても危険はないか、などを確認しましょう。

・スタッフとのコミュニケーション

先生や保育士とのコミュニケーションがとりやすいか、子どもを大切にして接しているか、などを確認しましょう。


上記のポイントは、幼稚園をや保育園を選ぶ上でとても大切な視点です。見学やヒアリングの際によく確認するようにしましょう。

統計データで見る 幼稚園、保育園

「幼稚園と保育園って実際にはどれくらいの数があるの?」「待機児童ってどれくらいいるの?」など、幼稚園や保育園の実態に関してさまざまな疑問を持っている方も多いでしょう。

そこで、幼稚園と保育園の利用状況や、待機児童に関する統計データをご紹介します。

幼稚園、保育園、こども園の数と利用状況

平成28年時点での幼稚園の利用者数は約134万人。保育園の利用者数は約214万人と、幼稚園利用者の約1.6倍となっています。このデータを見ると、幼稚園よりも保育園を利用している人が多いように見えます。この結果には、保育園の方が幼稚園よりも数が多いことが関係していると考えられます。平成28年時点での幼稚園の数は約1.1万カ所、一方で保育園の数は約2.3万カ所となっており、保育園の数は幼稚園の数の約2倍となっています。

これらを総合すると、幼園の1施設ごとの利用者数は約120人、保育園の1施設ごとの利用者数は約90人となります。このことから、幼稚園と保育園を1施設ごとの利用者数で比較した場合、幼稚園の方が保育園よりも約1.3倍多いということがわかります。

(参考:「平成29年版 子供・若者白書」

待機児童数と年齢内訳

待機児童の数は平成22年をピークに下降傾向にありましたが、平成27年から徐々に数が増えています。

平成27年に待機児童数が増加した理由には、待機児童の定義が変更なったことが挙げられます。平成27年より前は、保護者が育児休業中の場合は待機児童としてカウントしていませんでした。しかし、定義が変わったことで、保護者が育児休業中の場合でも、条件によっては待機児童としてカウントするようになりました。その条件とは、保護者に復職の意志があること、かつ子どもを保育施設に入れていないことです。

これにより、表面上は待機児童が増えたように見えるのです。実際は、バブル崩壊後から共働きの親が増えたことにより、保育所の利用者数は右肩上がりを続けています。そのため、待機児童問題は以前まったく存在しなかったのではなく、近年顕在化したと捉えるのが正しいでしょう。

待機児童の年齢内訳としては、1歳児と2歳児がもっとも多く、全体の約70%を占めています。理由のひとつとして、入園難易度の違いが挙げられます。

保護者の育休が明け、保育施設への入園希望者が増えるのが1歳か2歳の子供です。また、1歳児・2歳児クラスは、0歳児クラスよりも定員が多いように見えますが、実はこの定員の中には0歳児クラスからの持ちあがりの人数も含まれています。つまり、本来の定員の数は、定員数から持ちあがりの人数を引いて残った人数、ということになります。

こうした背景から、0歳児クラスよりも1歳児・2歳児クラスの方が入園の難易度が高くなってしまい、この年齢の待機児童数が多くなっているのです。

(参考:「平成29年版 子供・若者白書」

幼稚園、保育園 1日のスケジュール

実際に子どもを入園させるにあたって、子どもの1日の過ごし方は気になるところですよね。ここでは幼稚園と保育園、それぞれの1日のスケジュール例をご紹介します。

幼稚園


8:50~ 登園

9:00~ 遊び、クラス活動(勉強、運動など)

11:30~ 昼食(お弁当)

13:00~ 遊び

13:30~ 帰りの支度

14:00~ 降園

小田原市の公立幼稚園の場合


保育園


7:30~ 登園

8:30~ 健康観察

9:00~ 遊び、おやつ

11:00~ 0歳児から順に昼食(給食)

12:00~ 0歳児から順に昼寝

14:00~ 0歳児から順に起床、おやつ

15:30~ 遊び

16:00~ お迎えが来た順に降園

練馬区の区立保育園の場合


 

幼稚園も保育園も、降園時間後には延長保育を実施している場合があります。

スケジュールや活動内容は施設や地域によって違いがあるので、幼稚園や保育園に確認するようにしましょう。

プレ保育で幼稚園選び

「いきなり我が子を幼稚園に入れるのは心配」という方もいますよね。そんな方におススメなのが、プレ保育です。プレ保育は幼稚園を選ぶ目安になるだけでなく、入園後の生活をイメージするのにも役立ちます。

プレ保育とは、入園前に幼稚園での生活を体験できる取り組みです。実施が義務付けられているわけではありませんが、幼稚園について深く知ってもらうことを目的に実施している施設も多くあります。また、入園前に環境になれてもらったり、子育てを支援したり、という目的もあります。

幼稚園によっては、プレ保育に通わせることが入園条件となっている場合があります。また、プレ保育は別途費用がかかるため、事前に幼稚園に詳細を確認するようにしましょう。

延長保育で仕事と子育ての両立も

突然の残業で降園時間に間に合わない、ということもあるかと思います。そんな時に便利なのが延長保育です。

延長保育とは、既定の保育時間を超えた場合に、延長保育料金を追加して子どもを預けられる仕組みです。幼稚園の場合は、14時以降が延長保育の時間となります。幼稚園はだいたい9時ぐらいから始まるので、9時から14時の5時間が1日の保育時間の目安といえるでしょう。

保育園の場合は、保護者の就労時間によって規定の保育時間が異なります。保護者の就労時間が週30時間以上の場合は1日11時間まで。週30時間未満の場合は1日8時間までが、既定の保育時間です。これを超えて保育園に子どもを預ける場合は、延長保育の申し込みが必要になります。

保育園という選択肢

幼稚園と保育園の違いの項目でも説明したように、保育園は児童福祉施設の一つです。そのため、地域によっては役所による選考があり、希望すれば誰もが入れる、と言い切ることはできません。

しかし、日中働きに出ている保護者や、何らかの理由で育児が難しい保護者にとって、保育園は心強い味方。既定の保育時間を比べても、幼稚園よりも保育園の方が子どもを預けられる時間が長く、給食も出ます。また、長期休暇がないため、会社で働く保護者にとっては、年間を通して安心して子どもを預けられる施設です。14時に仕事を終えるのが難しい保護者の方、費用を少しでも安く抑えたい保護者の方は、保育園を検討して見るとよいかもしれません。

ここまで幼稚園と保育園の違いや、具体的な仕組みについて見てきました。幼いうちから集団生活になれさせることは、小学校への準備にもなります。また、小学校入学前に子どもも保護者も友達ができたり、子育てについての悩みを先生に相談したりすることもできます。

待機児童問題で保育園や幼稚園に子どもを入れることが難しい時代ではありますが、自治体や施設によって倍率はさまざまです。早めの情報収集や見学を心がけ、ぜひ気に入った幼稚園や保育園を見つけ出してください。

(参考文献:朝日新聞出版『保活から新制度・園生活まで 保育園で困ったときに開く本』 2016年,山下真実『保育園に入ろう!保活のすべてがわかる本』 洋泉社 2016年)

 

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