一億人総複業時代の到来!あなたは準備ができている?副業ならぬ、「複業」とは?

著者名丸古玲子

世の中には各種の「トリセツ」が数多く出回っていますが、現代にもっとも欲しい「トリセツ」のひとつがこれではないでしょうか。オンラインサロン「ギガ盛りブログ飯 ~発信力を身につけて時代を楽しく生きる術を教えます」の主宰者・染谷昌利さんが、新刊本『複業のトリセツ』を9月28日に発刊されました。気を付けたいのが”フクギョウ”の文字です。副業ならぬ、「複業」とは? 染谷さんに話を伺いました。

若い世代や女性に好評だった「トリセツ」をタイトルに。

――キャッチーなタイトルですが、「トリセツ」という言葉を入れた意図とは?

副業やパラレルキャリアを扱うと、国の働き方改革なども関わってきます。そうなると、法的な内容の硬い本かな? と思われそうなので、やわらかなカタカナ用語を入れることになりました。

実は、オンラインサロンのメンバーにもアンケートを取ったんですよ。『複業のトリセツ』のほかにも『一億人総複業時代』などタイトル候補は4つあり、「どのタイトルが良いですか?」と投げました。その結果、編集者さんもイチオシの『複業のトリセツ』に決定したんです。

でね、おもしろいのが、年代別で人気が分かれたこと。40代のおじさんたちの票は『一億人総複業時代』に、一方、若者や女性の票は『複業のトリセツ』に集まった。僕も40代ですが、年齢の高い人はカチッとしたものを好むんだなと(笑)。

 

――オンラインサロンでもアンケートを実施したんですね。みんな本づくりに参加した気持ちになれますね。

そもそも、本のタイトルは出版社が決めることが多く、著者は関わらないものなんです。その意味で、今回は著者の僕もタイトル決定に関われておもしろかったです。

このままではマズい? 時代の流れをいち早く察知

――染谷さんご自身が”複業家”ということで、”副”→”複”になった経緯を教えてください。

会社員をしながらブログを始めた時はまだ”副”業で、会社を辞めてブログの情報発信だけで収益化できた時、”本”業になりました。最初の一年間は本当に一生懸命でした。でも、本業になってすぐ、インターネットだけでお金を稼ぐのは危険ではないか? と思うようになったんです。これからの時代、会社員一本でも危険なのに、インターネット一本も、もちろん危険なわけです。

 

――そこからどうされましたか?

2年目に入り、まずはインターネットの中で稼ぐ種類を増やしました。クリック報酬型広告からの収入がメインだったのですが、成果報酬型広告(アフェリエイト)の比率を高めるいった施策ですね。そして、3年目にはインターネットオンリーの収益から現実社会でのビジネスの収入を増やすために行動しました。企業の広報のサポートをしたり、人前で講演したり、本を書いたりといったことが該当します。その後はオンラインサロンを始めたり、相変わらずインターネットの発信をしたり、企業の情報発信のお手伝いをしたりと、現実世界とインターネットを行ったり来たりするようになったのです。そうやって収入源をいろいろな場所で持てるように一つずつ積み重ね、結果的にマルチな”複”業になりました。

 

――変化に富んだ働き方ですね。

確かに、やっていることは毎年結構違います。インターネットばかりの年もあれば、本ばかり書いている年もあり、講演に飛び回っている年もあります。バランスが良くなったのは最近じゃないかな。自分の意志でそのバランスを変動させられるのが、今後の社会を生き抜く強みになると思っています。

 

――収入源を一つ持つと、それを維持しようとしてしまいますが、偏ってもいいんですね。

いいと思います。僕も、インターネットのピーク時はインターネット9割、現実社会1割の収益構造でした。そこからだんだん現実社会の収益源を増やし、インターネットと現実社会の比率を五分五分へと持って行った感じです。調子がいいところに力を入れる、あるいは自分に足りない部分を強化する、という考え方がいいですよ。儲かる・儲からないは別問題としてね。

例えば、僕は、来年は出版プロデュースの業務を増やそうと思っています。そのために今年は、自分で書籍を一生懸命に書きました。自分の実績が伴わないのに、プロデュース業務をおこなうなんて信頼されませんよね。まずは安定的な収益源や社会からの信頼度を持てるまでがんばって、いったん安定すれば、それを維持しつつ他で挑戦を広げる。結果、何屋かわからなくなりましたが(笑)。

 

――DMMみたいですね(笑)。

一人DMMになりました(笑)。

自分に近いところ、出来ることから広げていこう

――仕事の分散の仕方、つまり広げ方に、アドバイスはありますか?

一気にまったく違いうことをやるのではなく、近いところで広げていくのがいいと思います。僕の場合はブログがスタートでしたから、SNSを強め、オンラインサロンでコミュニティを作りました。また、会社員時代に人事をやっていた経験から採用がわかるので、人事関係の人にスキルを発信したところ、「今度、教えてよ」と仕事につながるようになりました。人事担当の人って意外とSNSに弱かったりするんですよね。そこにピタリとハマった感じでした。

もともと自分にできることを、新しい場所に行ってきちんとメッセージを発信すること。これが大事だと思います。自分の得意なことが、ほかの人は不得意で、教えてもらいたがっている場合もあるんです。ちょっと勇気を持って、いま居る場所に飽きてもらって、新しい場所に一歩出ていく。それがオススメです。

 

――本書を書くことで、改めて気づきや発見はありましたか?

ありましたね、ちょっと厳しい話になりますが……。

今回、僕が一番書きたかったのは第四章です。第四章には、日本経済の未来や課題などを書きました。本にいい加減なことは書けないじゃないですか。だから、内閣府や外務省の調査結果などまでしっかり調べたんです。

これからの時代、いろんなことができないと大変だよと、なんとなく肌感覚ではわかっていましたが、徹底的に調べることで改めて実感することができました。人口減少により消費が低迷し、経済成長は止まり、国民一人にかかる負担は大きくなる。外国人労働者も多くなる。自分に一つでも二つでも強みがなければ、あるいは有能な外国人労働者と共存する能力がなければ、給料も上がるかどうかわからないし大変です。そうなった時、自分の努力次第で上げられるのは発信力です。発信力を磨いていけば重宝されることを、第四章にキッチリと書けたのが良かったです。一行を書くための裏付け調査をたくさんやったおかげと言いますか。肌感覚ではなく実際に厳しくなるだろうと実感できたのが良かった点です。

 

――ちなみに、本書はどれくらいの期間で書かれたのですか?

実質2カ月です。文章そのものは、オンラインサロンやこれまでのブログに書いてきたものを、本の企画に合わせて微調整したり並べ替えたりすればいいので、1カ月もかからず原稿を書き終えることができました。そして、残りの1カ月を裏付け調査にあてました。一つでも記載してある内容の根拠があやふやだったら、本全部の信ぴょう性がなくなるでしょう? だから、裏付けデータは徹底的に調査しました。

“発信”にはリスクがない!勇気をもって挑戦を

――染谷さんがサポートして、複業を成功させた人の例を教えてください。

オンラインサロンから7人が著者になりました。オンラインサロンは関係が密になるから、みんな、何が得意か、どんなことがしたいかをちゃんと言ってくれます。

そこで、たとえば出版社から依頼が来た時、そのテーマに強い人に書いてみない? 僕も一緒に書くからと声をかけて実行しました。その人のワンステップを作れたわけです。結果、一瞬で売れっ子著者になる人もあれば、一生懸命に売り込んでいる人もいます。出版すると”先生”になれるから、講演や企業との仕事も生まれ、自分を一つのブランドとして高めることもできる。いい流れだと思います。

 

――染谷さんご自身が複業家で良かったことは?

いろんなところに遊びに行けて、どこに行っても重宝がられることです(笑)。足を運べば運ぶほど自分のネタも広がるし、出会いもあるし、選べるようになりました。考え方が合わない人とはさりげなく距離を取ればいいし、おもしろくて自分と合う人であればお金にならなくてもお手伝いしようと思います。収益源が増えて生活スタイルが安定したことで、選択肢が増え、自分のやりたいことを優先的に選べるようになったことが一番いいことです。会社という一つの場所に縛られると、それが嫌になったとき逃げ場がないです。でも、好きなものや自分が選んだことならがんばれる。

 

――最後に、これから複業を始めたい人にエールをお願いします。

今からでは遅い、と思う人が多いけれど、そんなことはなくて、やろうと思った時がその人のいちばん若い時です。いきなり店を出しましょう、というなら僕もやめましょうと言いますが(笑)、ネットで発信するとか、得意なものを教えるとかなら、ぜんぜんリスクがないですよね。選択肢を持たない今のままでいくのか、ちょっと思い立って始めるのか――。世界が広がりますよ。ぜひ複業に挑戦してみてください。

「複(副)業=即、稼ぐ」ではなく、まずやることは、発信、人脈作り、信頼関係を築くこと

染谷昌利さんへの単独インタビューに続き、『複業のトリセツ』(DMM PUBLISHING)の出版を記念して開催されたトークイベントも。本書内のインタビューにも登場する3名のゲスト、サイボウズ株式会社 コーポレートブランディング部 サイボウズ式編集長の藤村能光さん、株式会社ドリップ 代表取締役CEOの堀口英剛さん、同社代表取締役COOの平岡雄太さんと共に「複業の今と未来」をテーマにしたトークセッションが繰り広げられました。イベントの様子は別記事にてお届け予定です。

複業しよう!と考えている人のみならず、これからの日本を生き抜く人々全員に役立つお話。あらゆる機器についてくる取扱説明書=トリセツなんてろくに読まず、自分の知識で使えるところだけ使えればいいや、と適当に生きてきた自分を反省しました。というか、なんてもったいないことをしてきたんだろう!と焦りに近いかも。これからの日本で楽しく確実に稼いでいきたいなら『複業のトリセツ』は必読です。

染谷昌利 - 『複業のトリセツ』実践サロン(一般プラン) - DMM オンラインサロン
染谷昌利 - 『複業のトリセツ』実践サロン(一般プラン) - DMM オンラインサロン複業(副業・兼業)にチャレンジしたいという人は増えています。しかしながらやり方を学び、実践できる場は多くありません。このグループでは書籍「複業のトリセツ」をベースに、実践し、アドバイスしあえる環境を提供します。
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