セスキ水でラクラクお掃除!重曹とクエン酸との違いは?作り方も徹底解説

著者名サトートモロー
セスキ水でラクラクお掃除!重曹とクエン酸との違いは?作り方も徹底解説

自宅でも簡単に作れて、掃除に便利なアイテムってたくさんありますよね。中でも、重曹・クエン酸などが掃除に役立つことは、多くの方がご存知なのではないでしょうか。しかし、最近では「セスキ水」というお掃除アイテムが人気を集めており、様々な場所で目にするようになってきました。

環境に優しいナチュラルクリーナーとしても、注目を集めるセスキ水。一体、どんな場面で使えるのか、簡単な作り方や注意点をまとめました。セスキ水を上手に使って、頑固な汚れをバッチリ落としましょう!

セスキ水とは?

セスキ水は、「セスキ炭酸ソーダ水」の略称で、「セスキ炭酸ソーダ水」と呼ばれる場合もあります。まずは、簡単に概要を解説しましょう。

セスキ水は「セスキ炭酸ソーダ+水」で作ったお掃除アイテム

セスキ水は、その名前の通り「セスキ炭酸ソーダ」という粉を、水に混ぜ合わせて作られたものです。セスキ炭酸ソーダは、主に洗浄剤、入浴剤などに利用されます。

通常、食器用洗剤や洗濯用洗剤は、化学合成された界面活性剤が配合することによって洗浄力を高めています。しかし、これらの合成界面活性剤は微生物生態にダメージを与えてしまうため、水質汚染への影響が長らく問題視されてきました。

一方、セスキ炭酸ソーダは自然界にそのままの形で存在するため、環境にも人にも優しいのが特長です。また、常温でも長い間保存がきくことに加えて、価格も1kgで500円程度と非常に安いので、ナチュラルクリーニング初心者にもおすすめです。

セスキ水が得意な汚れ

セスキ水は「弱アルカリ性」の性質を持っているため、酸性の汚れを落とすのに向いています。酸性の汚れとは、具体的に次のようなものです。

・キッチンの軽い油汚れやベタつき

・衣類についた皮脂、垢などの汚れ(血などにも有効です)

・ドアノブ、蛇口、スイッチなど、触れることの多い部分についた皮脂汚れ

他のお掃除アイテムとの違い

ナチュラルクリーニングといえば、「重曹」「クエン酸」が有名です。では、これらとセスキ炭酸ソーダにはどのような違いがあり、どう使い分けるといいのでしょうか?それぞれの成分の違いや用途を詳しく見てみましょう。

セスキ炭酸ソーダと重曹の違い

セスキ炭酸ソーダと重曹の水溶液は、いずれもアルカリ性に分類されます。しかし、水溶液中の水素イオン濃度を表す指数であるpH値に注目してみると、重曹水溶液のpH値が8.4であるのに対して、セスキ水のpH値は9.8。どちらも弱アルカリ性ですが、pH値が高いセスキ水の方が、油脂・垢・皮脂・血液といった酸性の汚れを落とす力は強くなります。

一方、重曹は水に溶けにくい(お湯には溶ける)性質があり、セスキ炭酸ソーダよりも「研磨力」が高いとされています。市販洗剤に含まれている研磨剤より粒子が細かく、傷をつけにくいので、キッチンのシンクや洗面所、浴槽、鍋のコゲ落としなどにおすすめです。

キッチンやリビングの汚れ落とし、洗濯などにはセスキ水、鍋のコゲなど頑固な汚れや浴室、食器洗いなどには重曹と言った具合で使い分けるとよいでしょう。

セスキ水とクエン酸との違い

セスキ炭酸ソーダの水溶液がアルカリ性であるのに対して、クエン酸の水溶液は酸性の性質を持っています。そのため、クエン酸は反対の性質を持つアルカリ性の汚れを落とすのが得意です。

アルカリ性の汚れとは、具体的に次のようなものです。

・水垢

・石鹸カス

・電気ポットに付着するカルシウム汚れ

・トイレの悪臭など

クエン酸は水回りの汚れに強いため、キッチンやお風呂場などを掃除するときは、セスキ水(重曹)と一緒にクエン酸も併用することで、より多くの汚れに対応できます。ただし、クエン酸は水に溶かした状態で長期保存することができないので、掃除のたびに水に溶かして使用するようにしましょう。

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セスキ水の作り方

セスキ水はとても簡単に作ることができます!必要なものや作り方、注意点をまとめたので、ぜひ明日からのお掃除に使ってみてください。

用意するもの

水:500 ml

セスキ炭酸ソーダ:小さじ1/2〜1杯

スプレー容器:セスキ水を入れるのに使います

計量カップもしくは計量スプーン:料理用のカップ・スプーンで大丈夫です

作り方

(1)計量カップに500mlの水を入れ、小さじ1/2〜1杯のセスキ炭酸ソーダを混ぜます。

(2)手で触ってみて、ぬるっとした感触が出たら、セスキ水をスプレー容器に入れます。

セスキ水を作る際の注意点

セスキ炭酸ソーダが目や口に入らないように注意してください。また、アルカリはタンパク質を溶かす作用があるので、長期間触れる場合や手荒れしやすい方はゴム手袋を着用するようにすると安心です。

作成したセスキ水は常温で保管することができますが、腐敗を防ぐために、夏場なら2〜3週間、冬場なら1ヶ月ほどを目安に使い切りましょう。

場所別で解説!セスキ水の上手な使い方

セスキ水が完成したら、早速お掃除に使ってみましょう!ここからはご自宅のさまざまな場所で、セスキ水を使うポイントをご紹介します。

ガスコンロ・IHクッキングヒーターをセスキ水で洗う時のポイント

ガスコンロの掃除では、まず五徳・バナーキャップ・廃棄カバーなどを全て外します。取り外した部品は、桶やバケツに40度くらいのお湯を張り、10Lに対して100gの割合でセスキ炭酸ソーダを入れてつけ置きしましょう。

1時間ほどつけ置きしたら、古くなった歯ブラシでこすり洗いし、最後に水で流して完了です。五徳についている頑固な汚れは、研磨力の高い重曹を使ってこすり洗いしてください。

ガスコンロのトッププレートにはキッチンペーパーをかぶせて、その上からセスキ水をスプレーします。この状態で1時間ほど放置したら、キッチンペーパーを外して乾いた布で拭きましょう。IHクッキングヒーターの場合も、これと同様の方法で綺麗にすることができます。

換気扇をセスキ水で洗う時のポイント

大きなバケツやシンクに、3Lほどのお湯を用意します(換気扇の大きさにより、お湯の量を増やしてください)。そこに、セスキ炭酸ソーダを大さじ2杯ほど入れて、換気扇をつけ置きしてください。数時間放置したら、落ちやすくなった油汚れを歯ブラシで丁寧にこすり落としていきましょう。残った汚れはぬるま湯で洗い流し、よく乾かしたら完了です。

バケツで掃除をするときは、バケツに大きなゴミ袋を敷いてから行うと、後始末も楽にできます。

食器をセスキ水で洗う時のポイント

鍋や洗い桶、大きなボウルなど、食器が入る大きめの容器を用意します。そこに、水とセスキ炭酸ソーダ(水500mlごとに小さじ1/2〜1杯)、使用済みの食器を入れ、3分ほど放置してから水洗いすれば完了です。

この時、長い時間つけ置きするほど、汚れの落ちはよくなります。また、カレーやシチューなど、油脂を含む汚れがたっぷりついた食器を洗う際は、セスキ炭酸ソーダの粉を直接ふりかけてしばらく放置し、キッチンペーパーなどでこすった後に水洗いしてください。洗い残りが木になる方は、重曹を直接かけて、こすり洗いをしましょう。

水切りかごをセスキ水で洗う時のポイント

水切りかご全体に、セスキ水をスプレーします。表面だけでなく、裏側もしっかりスプレーしましょう。しばらく放置して、ブラシ・スポンジでこすってから水で洗い流して完了です。

洗濯槽をセスキ水で洗う時のポイント

洗濯槽の高水位までぬるま湯(お風呂の残り湯でも大丈夫です)を入れ、水10Lに対して100g程度のセスキ炭酸ソーダを加えます。

その後、洗濯機で「洗い」モードを選び、3分ほど回しましょう。その後、2時間〜一晩放置して、再度「洗い」モードを選び、3分ほど回します。ここで黒カビ、水垢などが浮かび上がったら、網ですくってください。あとは水を脱水し、すすぎモードで洗濯槽をもう一度回せば完了です。

長らく放置していた洗濯槽の場合、セスキ炭酸ソーダだけでは洗浄力が足りない可能性もあります。そんな時は、セスキ炭酸ソーダの代わりに、洗浄力が高い「過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)」を使って、洗濯槽を洗いましょう。

お風呂をセスキ水で洗う時のポイント

お風呂掃除でセスキ水を使うときは、浴槽・浴室の気になる部分にスプレーをして、数分間放置します。その後、スポンジでこすり洗いをし、流水で流したら完了です。

トイレをセスキ水で洗う時のポイント

セスキ水を床や便座、ドアノブ、トイレットペーパーのホルダー、棚といった場所にスプレーし、トイレットペーパーで拭き取ってください。

セスキ水は菌の繁殖を抑える効果もあるので、便器の輪ジミも予防できます。とはいえ、そこまで強力な効果はないので、便器はブラシなどで定期的に掃除するようにしましょう。

フローリングをセスキ水で洗う時のポイント

フローリングの掃除では、汚れの部分にセスキ水を直接スプレーし、すぐに水を固く絞った雑巾で拭いたあと、乾いた雑巾で拭き取ります。フローリングが無垢材・生木をそのまま使っている場合、セスキ水が残っていると黒ずみや傷みの原因になってしまいます。そのため、拭き取りの際には、セスキ水がフローリングに残らないように注意しましょう。また、ワックスの種類によってはセスキ水が使えないものも多いので、はじめに目立たない場所で試してから使用してください。不安な方は食器用の中性洗剤を使うといいでしょう。

セスキ水が苦手な汚れとその対処法

幅広い用途で使えるセスキ水ですが、どんな汚れにも対応できるわけではありません。これからセスキ水を試してみたい方は、セスキ水が苦手な汚れとその対処法も把握しておきましょう!

頑固な泥汚れはセスキ水+石鹸でこすり洗い

セスキ水は泥汚れにも対応していますが、繊維に入り込んだ頑固な泥汚れを落とすには、ひと工夫が必要です。まず、衣類をセスキ水につけて、一晩放置しましょう。そのあとは、石けんと洗濯板を使ってこすり洗いをすれば、泥汚れを綺麗に落とすことができます。

口紅の色素はクレンジングオイルで落とす

油汚れ・皮脂汚れに強いセスキ水ですが、口紅の汚れには色素も含まれているため、セスキ水だけで落とすことは難しいでしょう。口紅のシミを落とす場合は、シミ部分に一円玉くらいの大きさでクレンジングオイルを垂らし、もみ洗いしてください。

弱アルカリ性に強い衣服のシミは「食器用洗剤」を活用

衣類についたシミや汚れのほとんどは、セスキ水で落とすことが可能です。ただし、頑固なシミ汚れの場合、セスキ水だけでは落としきれないこともあります。その場合は、食器用の中性洗剤をシミ部分に垂らして、歯ブラシで優しくこすり洗いしてください。

畳のシミはお酢と塩を使おう

畳やカーペットの繊維に入り込んだシミは、セスキ水ではなかなか落とすことができません。それどころか、セスキ水を使用することで繊維が変色してしまうこともあります。

畳やカーペットのお掃除には、お酢と塩が便利。計量カップに一滴のお酢を入れ、カップの8割くらいまで水を入れて薄めます。薄めたお酢に雑巾を浸し、シミの部分を軽くたたくようにして落としましょう。それでも落ちない場合は、シミの上に塩をまいて雑巾で軽くたたいた後、拭き取ってください。

水垢はクエン酸の出番!

水回りには、水垢をはじめとしたアルカリ性の汚れがたくさんあります。汚れの中和には反対の性質が必要なため、弱アルカリ性であるセスキ水はアルカリ性の汚れを取るのが苦手です。そんな時に便利なのが、酸性の性質を持つクエン酸。台所、洗面台、浴室など水回りの掃除では、セスキ水とクエン酸の両方を使うようにしましょう。

 

自然由来の洗浄剤であるセスキ水は、環境に優しいお掃除アイテムです。つけ置きやスプレーなど、誰でも簡単に使用できます。他のお掃除アイテムも一緒に活用して、普段のお掃除を楽+エコにしませんか?

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