【2019年度版】生涯未婚率は男性23.4%、女性14.1%!男女差があるのはなぜ?

著者名SJ

ニュースなどで時おり耳にする「生涯未婚率」。巷では、阿部寛主演のドラマ「まだ結婚できない男」が人気を博していますが、このドラマの主人公・桑野が体現する晩婚化と強く関連する尺度です。「未婚率」という言葉から、生涯結婚しない人の割合を示しているという漠然としたイメージが湧きますが、わかるようで実はよくわからないという人も多いのではないでしょうか。

この記事では、「生涯未婚率」が何のこと指していて、どのように計算されるのかを確認し、さらに最新の数字や推移、男女差や地域差などを詳しく見ていきます。

生涯未婚率とは

生涯未婚率とは、50歳まで一度も結婚したことのない人の割合のことを言います。そして、この値は、国が今後の人口を推計する時に用いる重要なデータとして扱われています。 

ちなみに、「まだ結婚できない男」の主人公・桑野信介は50歳を過ぎているという設定ですので、彼は「生涯未婚」として扱われます。なんだか悲壮感漂う表現ですね

50歳を基準にしているのはなぜ?

「生涯」という言葉が使われているのに、なぜ50歳時点での未婚率を指すのかというと、女性は50代になると妊娠する可能性が低くなるからです。結婚は出産と関連があるため、未婚率は将来の出生率に影響し、結果的に将来の人口にも影響します。そこで、結婚後に妊娠する見込みが小さくなる50歳を基準に「生涯未婚率」を計算するのです。 

今後の名称は「50歳時未婚率」に

ところで、「生涯未婚率」という表現では、50歳の時点で結婚したことのない人はそれ以降も結婚しないという前提があるように聞こえますよね。最近は、未婚化や晩婚化といった結婚観の変化が進んでいますので、50歳以降に初めて結婚する人もいるでしょう。こうした世論の変化を考慮して、今後は「生涯未婚率」という言葉に変わって、「50歳時未婚率」という表現に変更することを政府が発表しました。 

表現が変わったことで、悲壮感が無くなったように感じます。よかったね、桑野! 

2019年時点の生涯未婚率は?

厚生労働省の研究機関である国立社会保障・人口問題研究所が、国勢調査の結果に基づく時系列の生涯未婚率を公表しており、2019年時点での最新データは男性が23.37%、女性が14.06%となっています。ただし、国勢調査は5年に一度しか実施されないので、このデータは2015年に実施された国勢調査の時のものです。

(参考:国立社会保障・人口問題研究所|人口統計資料集2019年版

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生涯未婚率の推移と予測

続いて、生涯未婚率が時代によってどのように変化してきたのか見てみましょう。ここでは、内閣府が発行している少子化社会対策白書と社会保障・人口問題研究所が公表しているデータを使って、男女別のグラフを作成しました。2015年までの数字は実績値、2020年以降の数字は社会保障・人口問題研究所による推計値です。

(参考:国立社会保障・人口問題研究所|人口統計資料集2019年版内閣府|令和元年版 少子化社会対策白書

グラフを見ると、男女ともに1990年頃から値が急激に上昇しているのがよくわかります。1920年から1950年までは男女ともに約2%以下でほぼ差が無く、1960年から1985年は女性の生涯未婚率が男性のものを上回っていましたが、1990年に男女が逆転して以降、男女の生涯未婚率の差は急激に拡大しています。

推計によると、2020年以降は上昇が緩やかになる予想ですが、男性の生涯未婚率は2040年にはほぼ3割、女性も2割近くに達すると見込まれています。 

男女差があるのはなぜ?

2015年時点で、男女の生涯未婚率には10%近い開きがあり、この傾向は今後も続くと予想されています。どうして男性の生涯未婚率が女性よりもこれほど高いのでしょうか。考えられる理由を見てみましょう。

未婚女性と結婚する再婚男性の増加

最初に挙げられるのは、再婚の増加、中でも未婚女性と再婚男性の結婚件数の増加です。

厚生労働省による人口動態調査によると、夫婦どちらか又は両方が再婚の件数が全ての婚姻件数に占める割合は、2016年時点で26.7%です。この割合は、1971年に10.8%で最低を記録して以降、一貫して上昇傾向にあります。今や、新たに結婚する夫婦の4組に1組は、夫婦のどちらか一方または両方が再婚ということですね。

(参考:厚生労働省 人口動態調査 平成30年我が国の人口動態(平成28年までの動向)

同じく2016年時点でのデータによると、このうち、夫が再婚で妻が初婚のケースが61,797件、反対に夫が初婚で妻が再婚のケースは44,483件となっており、男性が再婚の場合の方がその逆よりも1.4倍ほど多いことになります。それぞれの件数とその比をグラフにまとめると、次のようになります。

(参考:厚生労働省 人口動態調査

 データが存在する1952年以降、夫が再婚で妻が初婚の婚姻件数は、2000年に初めて6万件を突破。その後、2016年まで一貫して6万件以上で推移してきましたが、ここ10年ほどは減少傾向にあります。一方で、男性が再婚・女性が初婚の婚姻件数とその逆のパターンの比率を時系列で見てみると、1980年頃から1.3倍前後でほぼ横ばいで推移していたものが2010年過ぎ頃から上昇傾向に転じ、2015年には、1977年以降で初めて1.4倍を記録しました。

また、人口1,000人あたりの年間婚姻件数を示す「婚姻率」は低下の一途にあり、近年は過去最低を更新し続けています。2017年に史上初めて5%を割り込み、2018年には4.7%にまで落ち込みました。

ここまでのデータをまとめると、全体的に減少を続ける結婚件数の中で再婚の占める割合が増加しており、再婚の中では「夫が再婚で妻が初婚」のケースが「夫が初婚で妻が再婚」のケースと比べて増加気味であると言えるでしょう。

(参考:厚生労働省 人口動態調査 平成30年我が国の人口動態(平成28年までの動向)

なお、人口動態調査で明らかになっている「婚姻件数」は、1年間の数字ですので、「夫が再婚で妻が初婚」の夫婦と「夫が初婚で妻が再婚」の夫婦の数の差は、毎年どんどん開いていることに注意しましょう。例えば、2000年から2016年の差を合算すると266,892件の差となりますので、この期間にこれだけの未婚女性が結婚歴のある男性と結婚した結果、言ってみれば同じ数の「未婚男性余り」が生じていることになります。

(参考:厚生労働省 人口動態調査 平成30年我が国の人口動態(平成28年までの動向)

こうした傾向が、男女の生涯未婚率の違いに強く影響していると考えられます。

婚活を始める時期の違い

その他、男性よりも女性の生涯未婚率が低い理由として、婚活を始める時期の違いが挙げられます。

平成27年の国勢調査の結果から、男女の未婚率を年齢別に比較すると、次のグラフのようになります。

(参考:平成27年国勢調査

これを見ると、20代後半からすでに男女の未婚率に10%以上の差が生じていることがわかります。この差は45歳以上で徐々に縮小し、75歳以上で男女の未婚率が逆転しますが、生涯未婚率の基準となる50歳の時点では、未だに9%以上の大差で男性の未婚率の方が高い状態です。 

女性の方が結婚するのが早い、言い換えれば、女性の方が結婚を意識した「婚活」を始める時期が早いことが、50歳時点の未婚率である生涯未婚率の男女差につながっていると考えられます。

この背景には、婚期についての男女の考え方の違いがありそうです。女性の場合、妊娠・出産のことを考えて、ある程度早い段階で結婚しようと考える人が多いと思われます。一方、男性は自分が妊娠・出産をするわけではないので、婚期が遅くなってもよいと考える傾向が女性よりも強そうです。その結果、婚活を始める時期が女性よりも遅れ、グラフに示すような未婚率の男女差が生まれるのでしょう。

都道府県によって差はある?

皆さんの中には、田舎は結婚が早そう、あるいは、都会の女性は未婚率が高そう、といったように、結婚には地域差があるというイメージを持っている人もいるのではないでしょうか。それでは、地域によって生涯未婚率に差はあるのか、実際に見てみましょう。

最新の2015年調査時点での都道府県別の生涯未婚率は、次の表の通りです。

(参考:国立社会保障・人口問題研究所 人口統計資料集2019年版

次に、男女別に、全国平均と上位・下位のそれぞれ10都道府県の生涯未婚率をグラフにしてみました。 


生涯未婚率の低い10都道府県には、男女ともに石川、福井、岐阜、滋賀、三重が入っています。地図で見てみると、これら5県は、日本海側の石川から太平洋側の三重まで、ちょうど一直線上に並びます。

反対に、生涯未婚率の高い都道府県では、男女ともにトップ10にランクインしたのは東京と沖縄のみでした。男性では東北の県が多くランクインしていますが、女性では大阪、福岡、京都など比較的大きな都市、そして九州の県が多くランクインしているように見えます。

都道府県によって差があるのはなぜ?

地域別のはっきりとした傾向は見えづらいですが、生涯未婚率には、就業環境や居住環境といった環境的な要因や、地元志向や結婚志向といったように、人々の意識が関係していると言われます。 

例えば、男女ともに生涯未婚率の低い福井県や滋賀県では三世代同居が多く、祖父や祖母に子供の面倒を見てもらえるため、結婚後も女性が仕事を続けやすいといった傾向があるほか、所得も高く生活が安定しているそうです。さらに、福井県は女性の有業率が全国トップで、岐阜県でも、結婚しても働く女性が多いという県職員のコメントが見られました。 

反対に、女性の生涯未婚率の高い地域に大都市部が多いのは、子供の面倒を見てくれる親が近くにいない、保育所がいっぱいで子供を預けることができないなど、子育てをしにくい環境であることが影響していると考えられます。

こうした傾向から、女性にとっての結婚や子育てのハードルが、生涯未婚率に影響していると考えてよさそうです。

なお、男女ともに生涯未婚率の高い沖縄、そして女性の生涯未婚率が高い北海道と大阪は、離婚率の高い都道府県でもあります。2015年のデータによると、沖縄の離婚率は大差で全国トップ、次いで宮崎、僅差で北海道、大阪と続きます。このことから、地域内で離婚が多いことが、人々の結婚に対する意識に影響している可能性も考えられます。

(参考:国立社会保障・人口問題研究所 人口統計資料集2019年版

ただし、結婚を機に別の都道府県に移り住む人も多いので、都道府県別の数字がそのままその地域生まれの人の傾向というわけでもありません。例えば、九州では男性、東北では女性の移動が多いという専門家の指摘があります。これは、生涯未婚率の高い都道府県を見た時に、男性では東北、女性では九州の県が多くランクインしている傾向と関係している可能性も考えられますが、移動まで考えると、地域別の要因を特定するのは難しそうです。 

 

 

過去30年ほどで生涯未婚率が急激に上昇し、男女の差が拡大している背景には、社会環境の変化や結婚観の変化など、いろいろな理由がありそうです。

データからもいろいろな傾向が見えてきましたが、男性の場合は悠長に構えずに、早めに婚活を始めることで結婚しやすくなるかもしれません。ドラマで奮闘する阿部寛を見て、自分は「結婚できない男」になりたくない!と奮起したあなたは、真剣に婚活を考えてみるいい機会かもしれませんね。健闘を祈ります!

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