個性、経験、一切問いません。本広監督が語る、新オンラインサロンの魅力。

著者名サトートモロー

ドラマ『踊る大捜査線』から映画版へ、映画『幕が上がる』『サマータイムマシン・ブルース』『UDON』『亜人』、アニメ『PSYCHO-PASS サイコパス』、舞台『演劇入門』『転校生』ももクロミュージカルから時代劇…

そして、20年11月6日公開映画『ビューティフルドリーマー』、21年3月に映画『ブレイブ~群青戦記~』など、各世代を代表するようなテレビドラマ、アニメ、劇場作品を生み出し続けている本広克行監督。さらに、映像作品だけでなく、舞台監督としての姿もあるなど、幅広い活動で知られます。

そんな本広監督が新たに立ち上げるオンラインサロンは「映像作り」の技術と面白さ、楽しさがギッシリ詰まっていると予感させるものでした。

プロ・アマ関係なし。「映像を作れる人材」を育てたい

ー今回、新しくオンラインサロンを立ち上げることになった理由を教えてください。

僕が、映像制作を専門にしたクリエイターたちが集まるコミュニティを作ったのが、2年ほど前になります。当時、構成作家の鈴木おさむさんからコミュニティの話を聞いて、やってみようかなと思ったんですね。

このコミュニティには、映像制作のプロの方から、学校の先生や主婦など、本当に色々な人がいます。彼らには、脚本・カメラマン・芝居と全部体験してもらいながら、実際に作品制作をしているんですよ。

 

ー映像に関する全てを経験してもらうんですね。制作経験のない人もいるなかで、もめごとやトラブルはなかったんですか?

はじめる当初は、当然なにか起きるだろうなと予想していました。でも今のところ、そういったトラブルはほとんどありません。皆さんそれぞれの職業で得た知見をうまく生かして、適材適所で自分の能力を発揮してくれていますよ。

たとえば、撮影に子供のエキストラを入れたときは、小学校の先生をやってる方が子供たちを上手にまとめてくれたなんてこともありました。

皆さん仲もよくて、サークルや部活のような雰囲気で活動しています。そうして、サロンの中からたくさんの作品が生まれ、いくつかの映画祭で受賞することもできました。

そこから新たにオンラインサロンを作ることにしたのは、より「映像制作に特化しつつ、人を育てる」という方向に目を向けて活動していきたい、と感じたからなんです。

映像を学びつつ、プロの舞台に立つチャンスを

ー「映像制作に特化して、人を育てる」ですか。具体的にはどんなことをされるのでしょうか?

実は今、『「映像の演出」の映像(仮)』という、映画などの映像制作の技法をまとめた映像教材を作成しています。たとえば、第1回は撮影中のカメラの動かし方や構図について、第2回はカット割りみたいな感じで、プロが何をやっているのかを、情報バラエティのような雰囲気で伝える映像になる予定です。

さらに、自主制作なら映像をできるだけ安く作らないといけないので、カメラや機材を借りるための方法や相場といった、現実的な話にも触れていこうかと検討もしています。こういった内容を配信することで、少しでも映像制作に興味がある人の助けになればなと。

 

ーまさに、映像制作の舞台裏が見られるという感じですね。

舞台裏といえば、もし可能なら僕が関わっている作品の撮影現場を見学してもらうのも面白そうですよね。舞台稽古や撮影の様子を見てもらったり、場合によってはエキストラで参加してもらったり(笑)。

映画は総合芸術なので、脚本、演技、音楽、ビジュアル、全ての要素が必要となります。一緒に映像制作をしていく過程で、脚本やカメラ、俳優など、誰もがそれぞれの役割を担うことになると思うので、こういった要素をひとつずつ皆さんと勉強をしていって、サロン内で制作する作品のレベルの底上げをしていきたいですね。

その上で波長が合う人や気になる人がいれば、プロとして一緒に仕事をしたいなと。

 

ー本広さんのサロンから、プロが誕生するわけですね!本広監督は、どんな俳優さんと一緒に映像を作りたいと考えていますか?

「再現能力の高い人」でしょうか。役者として優れている人は、相手のちょっとした特性をつかむのが得意です。たとえば、第三者の写真や映像を見たときに、その真似をするのがうまい。オーディションでも、相手が昨日見たドラマのシーンを、ちょっとやってみてと振ることもあります。

プロでも素人でも、こうした適性がある人に対してはチャンスをあげたいですよね。

オンラインに制限されたことで気づけた、サロン活動の可能性

ー映像制作というと、大人数が集まって行うイメージがあるのですが、今後コロナ禍でどのような活動を行なっていく予定でしょうか?

今はどうしても、オフラインで大人数が集まることはできません。しかし、人数を制限すれば、使用できる撮影スタジオはいくつもあるんです。

だから、人数を絞りつつ、使える場所で作れるものを作る。今できることに、どんどんチャレンジしていきたいと考えています。

とはいえ、まずはオンラインでできることにどんどん取り組んでいく予定です。

たとえば、過去の舞台や作品の台本を使って読み合わせをしたり、脚本の分析会をしたり、ドラマを皆で観て意見交換をしたり。あとは、夜にサロンメンバーさんとオンラインで集合して、お酒や飲み物を片手に、好きな作品や映像と関係ないことも話したいかな(笑)。

 

ー映像制作活動の軸をオンライン中心に移さざるを得なくなったことで、不安などはありませんでしたか?

最初は戸惑いましたが、最近は「オンラインにもいいところが多いよね」と、運営メンバーとよく話しているんです。

僕が地方にいるときや、メンバーの仕事が忙しくて会えないというときも、オンラインだとコミュニケーションが取りやすい。むしろ、オンライン活動の頻度をあげたことで、メンバーからは僕との距離が近くなったと言われました。

今後は、地方にいる方や忙しくてなかなか映像制作に参加できない方もサロンに参加されると思います。そのときはきっと、オンライン活動の良さを生かした距離の近いコミュニケーションができるんじゃないかな。

 

ーオフラインの活動が難しいからこそ、気づけた部分があるんですね。

そうですね。オンラインでの台本読みや脚本分析会なども、コロナ禍の自粛があったからこそ思いついたアイディアです。

あとは、ネットで配信されているエンタメにも触れるようになりました。最近運営メンバーとよく観ているのは、韓国ドラマですね。『愛の不時着』『梨泰院クラス』など、人気作は全話観ています(笑)。

バラバラな個性が集まる「森」を作りたい

ーサロンの活動を広げつつ、挑戦したいことはありますか?

メンバーさんの作品が徐々に出揃ってきたら、サロン内の作品だけで映画祭ができたらいいですね。皆の作品をそれぞれに観て、お互いに講評し合って…。

僕はよく「砂場」で表現するんですが、トンネルを作るのが好きな人、気を使ってみんなのために道具を用意する人…いろんな役割の人が集まって、大きなものを作り上げられる場所でありたいなと。また、僕は人を育てることや映像制作をやることに焦点をあてていますが、映像制作の裏側に興味があるという観客専門の人がいても、それはそれで面白そうだと考えています。

ちなみに、「エンタメの森 本広企画制作所」というサロン名は、運営に強力してくれているメンバーに決めてもらいました。僕だと「企画製作所」とかただただ硬いネーミングになってしまうので、今話題の人気ゲームにあやかろうかということで(笑)。

知り合いの70代の方で、ひたすら他人の足だけを撮った映像を作る人がいるんですよ。その楽しみは理解できなかったけど、そういうバラバラな個性が集まる場所って素敵じゃないですか。

脚本であれ、カメラであれ、俳優であれ、何らかの形で映像制作に関わってみたいという方。『踊る』シリーズや『PSYCHO-PASS』などの作品で僕のことを知ってくれて、僕の映像制作に興味がある方。

世代も個性も興味もバラバラなメンバーが、ひとつの森の中に集まるサロンにしていきたいですね。

 

オンラインで映像制作に関する知識を吸収し、オフラインでは適材適所で自分たちの役割を担いながら、自分たちの作品を作る。本広監督の経験と技術が凝縮されたこのサロンで、どんな作品が生まれていくのか、とても楽しみになるインタビューでした。

プロの方も映像制作未経験の方も、必要なのは「やってみたい」という好奇心だけ。映像を作るという体験に関心がある人は、「エンタメの森」に集まりましょう!

本広克行 - エンタメの森 本広企画制作所 - DMM オンラインサロン
本広克行 - エンタメの森 本広企画制作所 - DMM オンラインサロン研究して、制作して、そして現場へ。 本広企画制作所は、才能と出逢いを循環させるコミュニティです。
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