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「エンタメノベルラボ」から書籍誕生!出版記念インタビュー

著者名サトートモロー
「エンタメノベルラボ」から書籍誕生!出版記念インタビュー

2020年1月30日にモンスター文庫より出版される、新刊ライトノベル『おい、外れスキルだと思われていた《チートコード操作》が化け物すぎるんだが。』の作者であるどまどま先生は、DMMオンラインサロン「エンタメノベルラボ」メンバーの一員。プロの作家を目指す人々が集まるこのサロンで、自身の作品をさらにブラッシュアップさせたのだそうです。

プロデビューできる作家とそうでない作家には、どんな違いがあるのか?書籍誕生の秘話とともに、どまどま先生と「エンタメノベルラボ」の代表・うっぴーさんからお話を伺いました。

作品が生まれたきっかけはYouTubeと『ドラゴンボール』だった

おい、外れスキルだと思われていた《チートコード操作》が化け物すぎるんだが。』の舞台となるのは、とあるファンタジーの世界。ここでは18歳になると、誰もが効果のさまざまな「スキル」を与えられます。

主人公のアリオスは剣聖の息子。間違いなく「剣聖」のスキルを与えられると、多くの人に期待されていました。しかし彼に与えられたのは、「チートコード操作」という前例のないスキル。

そして、使い道がない(と思われた)スキルを与えられたアリオスは、実家を追放されてしまいます。実の父親から見放され、世間からも冷たい目で見られるアリオス。しかし、「チートコード操作」のスキルは、とんでもない規格外の能力を秘めていたのです…。

物語が気になる方は、2021年1月30日発売の「おい、外れスキルだと思われていた《チートコード操作》が化け物すぎるんだが。 1」を是非チェックしてみてください!

ー今作はどんな経緯で生まれたのでしょうか?

どまどま先生:

この作品はある二つのきっかけから生まれました。ひとつは、YouTubeに挙げられている「〇〇荒らしてみた」というゲーム動画です。例えば、マインクラフトというゲームの場合、動画投稿者はオンライン上で開放されている、別のユーザーのワールドに遊びに行くんですね。

そのワールドはやってきたユーザーが自由にゲームをプレイできないよう、意地悪な設定が施してあるんですが、マインクラフトには、そういったワールドの設計のプログラミングをまるごと書き換えられる、「チートコード(チートコマンド)」というものが存在するんです。壊せないはずのブロックが壊せるようになったり、見えないブロックを置いて、相手の身動きを取れないようにしたり…。

動画の投稿者はそのコードを使って、逆にワールドを荒らし回っていくんです。まあ、たいていはものすごくやりすぎてしまうんですが…(笑)。

 

ーまさに、主人公が操るチートコードという感じですね。もう一つのきっかけはなんでしょうか?

どまどま先生:

もうひとつのきっかけは、人気漫画の『ドラゴンボール』(鳥山明著・集英社刊)です。本作に登場する悟空ってめちゃめちゃ強いと思うんですが、「もしも彼が別の作品のピンチにやってきたら、楽勝な展開になるじゃん」と、なんとなくもやもやした気持ちがあったんですね。

じゃあ、もしも強敵が対立するシリアスな展開が続くファンタジーの中で、悟空のように一人だけ、やたらと強い人物がいたら…と考えるようになりました。

これらをかけ合わせで生まれたのが、『おい、外れスキルだと思われていた《チートコード操作》が化け物すぎるんだが。』だったんです。

 

ーYouTubeとドラゴンボールの組み合わせというのが、なんだか面白いですね。実は、私も本作を拝読したのですが、この先の展開がとても楽しみで。

どまどま先生:

ありがとうございます。これからどんどん、主人公は強くなりますよ(笑)。この作品は「小説家になろう(以下、なろう)」のトレンドを踏襲しつつ、自分の好きな要素も組み合わせていきたいと思っています。物語の後半になると思いますが、今後は*****する展開を考えているので、楽しみにしてほしいですね。

本作と同じように、ネタバレ要素はチートコード「伏せ字」でブロック。この先は、ぜひ皆さんの目で確かめてみてください!

「ざまあ」と「王道展開」の両立

ー『おい、外れスキルだと思われていた《チートコード操作》が化け物すぎるんだが。』は、2020年7月から「なろう」で連載スタートしていましたね。エンタメノベルラボにはいつ頃から参加されたのでしょうか?

どまどま先生:

エンタメノベルラボに参加したのは2020年の4月で、それまでに二度、書籍化実績がありました。

 

ー書籍化はすでに決まっていたんですね。

うっぴーさん:

どまどま先生は、ある程度書籍化への方向性が決まっていた状態で、「書籍化に向けて、周りの意見もほしい」ということでサロンに参加してくれました。

サロンでは月1回、プロを目指す人たちが自分たちの作品を持ち寄る「批評会」、通称「ガチ会」というのをやっているんですが、これは文字通り、お互いの作品を批評し合う会です。プロからも意見がもらえます。しかし、どまどま先生の『おい、外れスキルだと思われていた《チートコード操作》が化け物すぎるんだが。』は、ぶっちぎりで高評価でしたね。

 

ーどまどま先生の作品とほかの作家さんの作品は、具体的になにが違うのでしょうか?

うっぴーさん:

「なろう」のランキング上位作品でも、登場人物の心理描写がむちゃくちゃになっている作品って意外と多いんです。しかし、どまどまさんの作品は、登場人物の心情がちゃんと描かれていて、一人の人間として感情移入できました。

あと、どまどま先生は「なろう」のトレンドである「ざまぁ系」と、「王道」との融合がとてもうまいんですよね。

 

ー「ざまぁ系」と「王道」ですか…?

うっぴーさん:

「ざまぁ系」というのは、主人公を追放するなどして虐げた悪人が、そのせいで不幸になる展開で、言い換えると因果応報や復讐ですね。その様子にスカッとして、「ざまあみろ」と思える作品のことをこう呼んでいます。

そして、もう一つの「王道」というのは、すごく分かりやすく言うと日本の時代劇のような感じで、勧善懲悪と感動の大団円のある作品のことです。

実はこの二つのジャンルって、相性がいいように見えて意外と悪いんですよ。特に「ざまぁ系」は、悪人が報いを受けたあとのストーリーが惰性で進んでしまったり、後味が悪くなったりしますから。

いわゆる商業的な観点でいうと、「ざまぁ系」は「なろう」ではウケるんだけど、商業的に成功しやすいのは「王道」なんですよ。ここをどう融合させるかが難しいわけなんですが、どまどま先生の作品はこの二つが絶妙に融合しています。

 

ー投稿サイトと書籍化では、全くニーズが異なるんですね。

どまどま先生:

僕は『ドラゴンボール』や『ソードアート・オンライン』(川原礫著・KADOKAWA刊)のような、王道作品が好きなんです。特に『ドラゴンボール』は、友情・努力・勝利を描いた典型的な王道展開じゃないですか。

今回の作品では、そういった自分が好きなものに、うまく世の中の流行を組み合わせることができたんじゃないかと思います。

ニーズと自分の好きを組み合わせる方法

ーどまどま先生はすでに書籍の出版が決まっている段階で「エンタメノベルラボ」に参加されましたよね。サロンの活動を通して、何か得られものはありましたか?

どまどま先生:

すごくたくさんありましたよ!特に大きかったのが、うっぴーさんの理論である「ニーズと好きを組み合わせる」というものです。

「なろう」からの書籍化も、読者のニーズに応えた作品が上にいけます。8割9割の好きばかりが詰まった作品は、あまり読まれませんから。

ですが、改めて自分の作品を振り返ってみると、内容が自分の好きに偏りすぎていたと気づいたんですね。そこで実際に、うっぴーさんから教えていただいたことをもとにして、作品を手直ししてみることにしました。

 

ー実際に、どんなところを手直しされたのでしょうか?

どまどま先生:

実は当初、主人公はブサイク設定にしていたんです。批評会でうっぴーさんに「その設定はいらないよ」と言われ、たしかにと思いやめました(笑)。あとは、書籍化するうえでヒロインの魅力が足りないとも指摘されましたね。

当時はとにかく主人公を持ち上げる役割しかなかったけれど、それだとただの舞台装置で人間味がなくなります。そこでヒロインにも魅力が感じられるように改稿した結果、より話が面白くなった気がしますね。

 

ーサロン内で学んだことをもとに、主要人物の設定がガラリと変わったんですね。しかし、世の中のニーズと自分の好みをうまく組み合わせるというのは、とても難しいように感じます。

どまどま先生:

難しいです(笑)。例えば、物語終盤でラスボスと対峙する時、今まで登場してきたモブキャラ(脇役)が皆参戦することがあるじゃないですか。私はあの展開が好きだし、「なろう」でも同じく好まれています。こういう場合、自分の好きとニーズが一致しているので、この展開は使えますよね。

一方で、同じく私が好きな展開に主人公やヒロインが命を落とすというものがあるんですが、読者はこの展開をあまり好みません。読者が嫌だと感じる展開なら、それはやらないというのが僕の考えなので、別の展開を考えなければならない分、書くのが辛くなることもあるんですよ。

どの記事で読んだか忘れましたが、『ドラゴンボール』の鳥山明先生でさえ、描くのが辛い時期があったそうなんです。ですが、読者である私自身は彼の描く作品でとても感動していました。だから私も、自分が書くのは辛くても読者が感動できる作品を書きたいと思っています。

鍛えるべきは文章力?ニーズ?

ーサロンメンバーの作品が書籍化されるということで、ほかのメンバーからの反応はいかがでしょうか?

うっぴーさん:

反響はかなりありました。また、ほかのメンバーでも、書籍化のオファーがあったり、新人賞を取ったりと、全体のレベルが相当上がっていると感じています。

どまどま先生:

私に対しても、会員さんから個別に相談を受けることが増えてきましたね。「今日また更新したほうがいい?」とか、「この出版社から打診があったんだけど、どう返事したらいいですか?」とか。

ーすごく「商業的」な質問もあるんですね。その内容からも、周りがレベルアップしている様子が伺えます。

うっぴーさん:

ただ、「会員さんのレベルが上がりすぎている」という心配もあります(笑)。「なろう」でランキング上位を目指すという話題がもはや普通になりつつあるので。

今後は初心者向けの講座も、もう少し充実させていきたいと考えています。実際に、分かりやすく教えてくれる知り合いの作家さんに講師を依頼しているところなんですよ。

 

ー今後の展開が楽しみですね。これから作品を書く初心者の人は何を意識すると良いでしょうか?

どまどま先生:

まずは、自分に足りないものを理解することではないでしょうか。自分の実力に応じた適切な対処方法を取らないと、プロを目指す上で意味のない努力をしてしまうこともあるんです。

例えば、文章力がないのなら、どれだけ読者のニーズを知ったところで作品の魅力を伝えることはできません。逆に文章力があってもニーズが分かっていなければ、作品の一字一句にこだわる時間が無駄になってしまいます。

うっぴーさん:

自分で書いた作品が人気になれば、やっぱりテンションも上がるじゃないですか。その気持ちが、次のステップに踏み出す足場になってくれるはずです。この考え方で試行錯誤を続ければ、成長は早くなると思いますよ。

特に初心者からプロを目指すのなら、まずはラノベのテンプレをなぞるほうが成長は早いです。人気作品の共通する要素を知り、それを作品に反映させる。文章に凝り始めると、逆効果になってしまうこともありますからね。

 

オーナーのうっぴーさん自身も驚くほど、メンバーのレベルが高くなっているというエンタメノベルラボ。今後、このサロンから書籍化、漫画化、アニメ化する作品が続々と誕生するかもしれません!

おい、外れスキルだと思われていた《チートコード操作》が化け物すぎるんだが。』の発売は、1月30日。「エンタメノベルラボ」メンバーたちとともに、あなたも「プロの作家」を目指してみませんか?

ライトノベル作法研究所うっぴー - エンタメノベルラボ - DMM オンラインサロン
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