「2026年11月13日、宇宙人が地球にやってくる」
ここ最近、SNSやショート動画でこんな話を見かけませんでしたか? その日まで、あと8日。しかも当日は「13日の金曜日」です。
この噂が一気に広がったきっかけは、今年3月に放送されたテレビの都市伝説番組でした。
番組では、まったく別々の2つの"予言"を組み合わせて、こんな説が紹介されています。
「2026年11月13日、宇宙人が襲来し、賢い人たちが自滅する」
ちょっと怖くて、でもワクワクする話ですよね。 では、この噂は何を根拠にしているのでしょうか。
ネタ元をたどると、大きく3つの話にたどり着きます。
ネタ元① 1960年の科学論文
ひとつ目は、アメリカの物理学者ハインツ・フォン・フェルスターが、
66年も前に「2026年11月13日金曜日」という日付をはっきり書き残していたという話です。
驚くかもしれませんが、これは作り話ではありません。
1960年11月4日、世界で最も権威ある科学誌のひとつ『サイエンス』に、
フェルスターらの論文が実際に掲載されています。
タイトルは「Doomsday: Friday, 13 November, A.D. 2026」。直訳すると「終末の日:西暦2026年11月13日金曜日」です。
フェルスターは、機械や生き物、社会の仕組みを「情報と制御」から研究するサイバネティクスという分野の第一人者でした。そんな本物の科学者が、本物の科学誌に、具体的な日付まで書いていた。噂が「ただの占いではない」と感じさせる最大の理由がここにあります。
ネタ元② ババ・ヴァンガの予言
ふたつ目は、ブルガリアの予言者ババ・ヴァンガです。数々の"的中伝説"で知られる人物で、「2026年11月に巨大な宇宙船が地球の大気圏に入り、人類が初めて地球外の存在と接触する」と予言していたとされています。番組ではこの2つを重ね合わせ、論文の「人口が無限大になる」を「宇宙人が大量にやってくる」と読み替えていました。
ネタ元③ 謎の天体「3I/ATLAS」
みっつ目は、2025年7月に見つかった「3I/ATLAS」という天体です。太陽系の外から飛んできた天体としては観測史上3例目で、一部の天文学者が「人工物、つまり宇宙人の探査機かもしれない」と発言したことで大きな話題になりました。
さらに10月には、スピルバーグ監督が"宇宙人の存在が明かされる日"を描いた映画『ディスクロージャー・デイ』が日本でも公開。SNSでは「11月13日がディスクロージャー(開示)の日だ」という投稿まで出回っています。
こうして並べると、「科学論文」「予言」「謎の天体」「映画」が、すべて同じ方向を指しているように見えますよね。
先に結論を言うと
宇宙人が11月13日にやってくることを示す観測データは、どこにもありません。
ただ、この噂はただの作り話として片付けるには惜しいテーマです。
なぜなら、ネタ元の論文は本物で、しかもその計算は約2000年分の人口データにピタリと合っていたからです。
なぜ66年前の科学者は、日付まで計算できたのか。
その計算はどこで、なぜ外れたのか。 そして実は、この論文と同じ形の議論が、いまAIの世界で繰り返されているとしたら――。
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