小説のキャラクターの魅力とは4つの要素から成り立っている
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この記事の作者はプロのラノベ作家です。
Q.キャラクターの魅力とは大きく分けて3つの要素から成り立っていると考えているのですが、いかがでしょうか?
①行動原理の徹底。何がやりたい人なのか、価値観や言動がブレないこと。首尾一貫していること。
②好感度。主人公やヒロインといったメインキャラクターは、現実世界の人間と同じような美徳をそなえており、読者から好感を持たれる必要があります。逆に言えば、好感度が下がる言動は避けること。
③尖っていること。②を損なわないことを条件に、何かしら尖った極端な個性があること。少なくても作中でのキャラ被りは避けること。(これはキャラの見分けが付かなくなることを避けるため)
Web小説やWebtoonにおいては、これに加えて、役割の徹底というのがある気がしています。
例えば、ヘイトキャラなら、主人公の妹にヒャッハー!と絡んで、主人公にボコボコにされるムーブをなるべく、上手に演出してやらなくてはならないなど。
従来の小説や漫画にもこのキャラクターの役割というのはあったと思いますが、最近のWeb小説やWebtoonにおいては、この役割の徹底というのが、より求められている気がしています。
おそらく、ぱっと見でのわかりやすさ、展開の速さが求められているため、無駄な動きを入れる余地がなくなっているからかな? と考えていますが、いかがでしょうか?
A.キャラクターの作り方として、①〜③は全て重要な要素であり一つも間違っているものはありません。
これはラノベ新人賞型の小説でも、Web系の小説でも、①〜③全てが大事だというのはどちらでも同じです。
オリジナル設定が多いファンタジー系小説等ですと、世界観の説明や状況の説明が先に来てしまい、このキャラクターに関する①〜③の提示がおろそかになってしまって評価が下がってしまうというのは、よくあるパターンかもしれません。
そしてここで一つ、①〜③だけではなく、実はもう一つ必要な要素「④」があります。
それは、④そのキャラクターが読者にとって羨ましい立ち位置にいること、です。
これは例えば男性向け企画で単純なものだと、「主人公が複数の女の子から好意を寄せられている」「主人公しか持っていない特殊技能があり、まわりの人がその能力を頼って主人公のまわりにやってくる」等です。
この④がないと、①〜③があっても、キャラクターがうまく立たないことが稀にあります。
具体例をあげると、
「主人公(男)は鍛冶屋で、毎日剣を作っている。主人公の目標はとにかく立派な剣を作ることで、これを国に納めることで少しでも国を守る力になれればと思っている。しかしたまに剣作りにこだわり過ぎて、変な装飾を剣に施してしまうことがある。この主人公の剣を使って戦った兵士は大きな活躍を上げることが多く、活躍した兵士は国からも国民たちからも称賛の声を浴びることが多い。が、主人公がこの剣を作っていることはあまり知られておらず、主人公に称賛の声が来ることはない」
上記は、①〜③があるのに、④がないパターンです。
つまり、目標がしっかりしており、好感度もあり、ちょっと尖った個性もあるのに、④の「羨ましい立ち位置」が抜けているために、この主人公はいまいち人気が出ないと予想されます。
これを改善するためには、新たに④を付け加えてあげる必要があります。例えば、
「主人公がこの世界で最も刀を上手く作れる鍛冶屋であるという噂が王国中に広まり、主人公たちのまわりに様々な剣士が剣作りを依頼しに集まってくる。そんな中で、鍛治に真っ直ぐな主人公の姿を見て、惚れてしまうヒロインが現れる」
等の設定を付け加えれば、この主人公は「良いキャラ」として認識される可能性が高いです。
正直①〜③だけでどうにかなってしまうパターンの方が多いですが、突き詰めるのであれば④も意識できるとよいかもしれません。
2024年8月25日に作成した記事
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