Web小説でヒロインの成長を描くコツ

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Web小説でヒロインの成長を描くコツ

この記事はプロのラノベ作家が監修しています。


Q.ヒロインが主人公の足を引っ張る展開をリカバリーしたいです

Web小説系では、主人公の魅力、カッコよさが第一で、主人公の格を下げないこと。

主人公の格が上がる行動を取り続けるのが評価を得るために重要なのですが。


これだと、主人公のピンチを演出するのが難しく、ヒロインがそうとは知らずに、主人公の足を引っ張ってしまうような展開を入れたら、ヒロインの評価が下がりました。


ヒロインが主人公の足を引っ張ると、ヒロインの魅力が低下するのは理解していたので、これをカバーするために、ヒロインが主人公のために良かれと思って行った行動が裏目に出たという演出をしたのですが、意図した通りには、いかなかった感じです。

おそらく、なぜヒロインの魅力が下がるかというと、「このヒロインはこの後も、主人公の足を引っ張るんじゃないか?」という疑念を読者に植え付けてしまうためではないか? と考えています。

こういったミスがあると、だんだんポイントが失速していくのがWeb小説の特徴なのですが、例えば。

ヒロインが主人公の足を引っ張ってしまったことに気づいて、反省するとか、それで成長するような展開をその後に入れたら、このミスを挽回することは可能でしょうか?

未熟ゆえに失敗をしたが、そこを理解して成長することで、「今後、このヒロインは主人公の足を引っ張ることはしない」と、読者の好感度を反転させることが可能ではないか? と、考えています。

A.WEB小説においては、「ヒロインが主人公の足を引っ張ってしまった」というシーンそのものを、基本的には入れるべきではないです。

あとからヒロインが反省したところで、取り返しがつかないケースが圧倒的多数です。もちろん取り返しがつくパターンもありますが、ついたところでマイナスをゼロに戻せるかくらいになるので、そもそもメリットがあまりありません。


主人公の足を引っ張っても問題ないのは、基本的に以下の要素がほとんどです。


●天災(人間にはどうしようもないもの)
例…地震や吹雪、野生のモンスターたちの大暴走など


●悪意のある敵
例…悪意を持って、主人公の仲間を傷つける、主人公に必要なアイテムを奪うなど


●時間制限
例…あと◯◯時間以内に××をしないと間に合わないので、もう十分な準備をしてる暇はない。あと40秒で支度ができなければ置いていかれる、など


●主人公が尊敬する師匠的人間の命令
例…「このダンジョンを武器も防具も一切なしでクリアしてみろ」と命じられるなど
※基本的にこの手のキャラは男性か老人であることが多いです。


他にもいくつかありますが基本的には以上がメインです。


そしてもしヒロインの成長を描きたいのであれば、「ヒロインが主人公のために何か働きをして、主人公にとって大きなプラスになるが、ヒロインが『これでは不十分だった。もっと主人公にとってよい働きができたはずなのにできなかった』と反省して、もっと主人公のために実力を出せるように努力すると決める」のパターンを採用することが、かなりおすすめです。
(繰り返しになりますが、あくまでWEB小説の場合です)


2025年3月11日に作成した記事

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