【ヌック管水腫切除までの記録④】入院3日目

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【ヌック管水腫切除までの記録④】入院3日目

【ヌック管水腫切除までの記録④】入院3日目


術後初めての朝、

体にまとわりついている管に気をつけながら

体温と血圧を測った。


ベットから体を起こすのが大変ではあったが

体のダメージとしては


"高強度の腹筋トレーニングをした翌日"


のような重い筋肉痛程度だった。


10段階で言ったら痛みはどのくらいですか?

と看護師さんに聞かれ


2です。


と答えるくらいには元気だったが

一応、痛み止めでカロナールを飲んだ。


そして朝食後には体に張り巡らされていた

心電図、血中酸素、点滴、尿管、を取り外していった。


管が取れる度に、身体を動かせる範囲が広がり楽になった。


この度人生で初めて着けた尿管は

入れる時は麻酔中だったので記憶にないが

抜く時はとても痛かった。

その後お手洗いに行くたびに、小さな悲鳴をあげていた。


着てていた手術着とオムツ(T字帯)を取り、

温かいタオルで体を拭き、

肌着を着て入院着(パジャマ)に着替えた。


あとで歩く練習しましょう、と

看護師さんに言われていたのだけれど


私が母親に

今はもう歩けることを伝えようと

談話室で歩いている動画を撮っているところを

看護師さんに見られ


「あ、大丈夫そうですね。」


と言われたので、

その後もまたベットでのんびりと過ごした。


執刀医が部屋に来て傷口の一番上にあった

大きな包帯のようなものを取り外した。


その下には、

防水の透明の絆創膏のようなのが貼ってある。


これはまた退院の時に剥がすね、

と言われた。


そしてもう歩ける旨を伝えると、散歩に行ってもいい許可が降りた。


昼食が済んだ後、

散歩許可カードを首からぶら下げて病棟を出た。

 

院内に大手コーヒーチェーン店があったので

そこでコーヒーを買い、中庭に出た。


久しぶりに外の空気を吸い、

12月とは思えない暖かな気温を肌で感じていた。


中庭にはクリスマスツリーが飾られていて冬の訪れを知らせている。


入院するまでは毎朝の日課だったコーヒーを

2日ぶりに飲むことが出来て、緊張していた心が

少しほぐれた気がした。



しばらくすると


「入院中の◯◯さん病室へお戻りください」


と院内アナウンスがあり


私もあまり長く外にいたら

呼び出されるかもしれない、と

つかの間のコーヒータイムを終えて部屋に戻った。



看護師さんから

明日の退院についての説明があり


傷口のこともあるので

自宅に帰ってからシャワーですね、


と言われてたのだが

2日間シャワーをしていない私の頭皮からは

猛烈な獣臭が漂っていた。


自分から放つ異臭に耐えられないので

どうにか頭だけでも洗えないかと懇願したところ

シャンプーだけなら大丈夫ということになった。


いつかホテルのアメニティで貰った

サルバトーレフェラガモの

シャンプーとコンディショナーを持って

髪を洗う準備をした。


 簡易的な洗面所で

ビニール袋を改造し首周りに巻き

自身でエプロンのようなものを作った。


うまく洗えている気はしないが

シャカシャカと泡を立て

湯気の出ているお湯で泡を流していく。


バスタオルでぎゅっと水分を絞り

借りたドライヤーで髪を乾かした。


髪からいい香りがする。


入院してから一番、安らぎを得た瞬間であった。


今まで当たり前だった日常のことが

こんなに特別なことに感じるのかと思った。


自由にシャワーを浴びられて

コーヒーを1杯飲めただけで

十分に心は満たされた。


明日は退院だ。


ここでの最後の夜をのんびりと楽しもうと思う。


続く。


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