主語の「が」だけじゃない!? 助詞「が」の教え方!!
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助詞の「は」と「が」の区別は?
これは日本語教師が避けては通れない問題です。
学生にとっても「は」と「が」の区別は大きな難関となっています。
その教え方については、以下の動画で解説しています。
まだご覧になっていない方は、ぜひご覧いただければと思います!
◆動画の概要
「主語」という説明は役に立たない
「主語」というのは大きめのカテゴリーなので、そもそも「は」と「が」を区別していません。
そのため「主語」というキーワードでは、「は」と「が」の使い分けについて整理できません。
この2つを区別するためのキーワードは以下の通りです。
◆「は」は主題を表す
◆「が」は主体を表す
以下では、具体的な違いについて、例文とともに解説しています。
①未知と既知
まず「未知の情報」と「既知の情報」の観点から区別ができます。
助詞「は」の前に表されるのは既知の情報で、助詞「が」の前に表されるのは未知の情報です。
◆あの人は山田さんです。
※「あの人」の部分は既知の情報
※「あの人は誰ですか?」の回答
◆あの人が山田さんです。
※「あの人」の部分は未知の情報
※「誰/どの人が山田さんですか?」の回答
②主題と主体
「~は」の部分は文全体のトピックとして提示されています。
それに対して「~が」の部分は小さい1区画の内容における主体を表します。
◆象は鼻が長いです。
※「象」の部分が文全体のトピックになる
⇒ 後に続く内容も「象」に関すること。
※「鼻」の部分は「長いです」の主体
⇒ 文全体のトピックが「鼻」というわけではない
③従属節
主題と主体の区別は、従属節を伴う文でも関係してきます。
◆私が作ったケーキはこれです。
※文のトピックは「ケーキ」⇒ 主題
※名詞修飾節で、「私」の部分は「作った」という動作をする人⇒ 主体
④強調の「は」
本来「は」を使わない部分で、あえて「は」を使用すると強調の表現になります。
もともとトピックではなかった部分を、わざわざトピックとして提示するという表現になるのです。
◆ここで靴を脱いでください。
⇒ 靴はここで脱いでください。
※「靴」の部分をトピックにして提示する
まだまだ終わらない「が」の世界
◆私は髪が長いです。
◆私は休みが欲しいです。
実は、この2文における助詞「が」の意味は根本的に異なります。
他にも!
「~が分かります」と「~を知っています」で、「が」と「を」の違いが出るのはなぜか?
…など、有料部分では助詞「が」の更なる世界をご紹介しています。
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