「観るマーダーミステリー」の可能性を考える会

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「観るマーダーミステリー」に、私はまだベットしたい


先日、人狼TLPTの「グノーシアTLPT」を観てきました。結論から言うと、完璧でした。

作り込まれた演出。原作への理解度、解像度、そしてリスペクトの高さ。何より演者たちのインプロの上手さ——コメディを演じるためには、高い技術を要すると分かってはいたが、それを、突きつけられた。テクニカル面も含めて、非の打ちどころがなかった。

これまでいくつかのマーダーミステリー舞台を観てきたが、その多くは「棒立ちで推理する」だけだった。対して人狼TLPTの演者たちは、体と舞台をいっぱいに使って「場」そのものを表現しながら、推理と会話を成立させていた。

インプロで演じるという部分では「マーダーミステリー」と同じなのに、まるで別物だった。


そもそも「観るマーダーミステリー」とは何なのか?


中国でのマーダーミステリーのヒットは、「biribiri」の動画がきっかけだったと聞いている。以前、その映像を見せてもらったことがあるが、あれはあくまでセットの上で撮られた「バラエティ番組」として編集されたものだった。演出はあくまで編集が担っていた。

一方、日本でこれまで行われてきた「観るマーダーミステリー」の多くは、「ただプレイしているところを観るだけ」だった。そこに確たる演出はなく、正直に言えば「その演者が好きだから観る」以上の理由がなかった。

つまり「観るマーダーミステリー」という一つの言葉の中に、実態のまったく異なる複数のものが同居している。演出された体験としての「観るマーダーミステリー」と、ただの実況中継としての「観るマーダーミステリー」を、私たちはずっと同じ棚に並べてきてしまったのではないだろうか。


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