１　閉鎖音について

英語をリズムよく話すとき、

/t d k g p b/
の6つの音は発音を省略することが多いです。
→この6つの音を閉鎖音と言います

閉鎖音をいちいち発音すると、英語がリズムよく速いスピードで言えないからです。

もう少し細かく言うと、例えば”deep sea”のように、

閉鎖音＋子音

の場合は発音を省略することが多いです。

２　有声音と無声音について

英語には有声音と無声音という音の分類があります。

a.有声音
有声音とは声帯（喉ぼとけ）が震える音で、母音は全て有声音です。

喉ぼとけに手を当て「あいうえお」と言うと、
少し声帯（喉ぼとけ）が震えるはずです。

子音でも

/d b g z v d/などは有声音です。

b.無声音

無声音とは声帯が震えない音で
/t p k s f θ/などが無声音です。

３　有声音と無声音のときの音の長さの違い

He hit my dog.(彼は犬を叩いた)

He hid my dog.(彼は犬を隠した)

以上の場合、”hit”の”t”も”hid”の”d”も
発音を省略することが多いです。

それでは、発音しないのであれば、上記の2つの文章をどうやって発音し分けたり、聞き分けたりするのでしょうか？

英語はアクセントのある個所を強く(鋭く、音の高低差、長く)発音しますが、

・アクセントのある個所の発音の後ろが有声音の場合

→その前の母音を少し長く発音します。

・アクセントのある個所の母音の後ろが無声音の場合

→その前の母音を少し短く発音します。

つまり…

“hit”の時よりも”hid”の時の方が、
“i”の部分を少し長めに発音します。

文字で説明するとわかりにくいかもしれませんので、詳しくは動画をご覧くださいね。