お知らせ クーポン ヘルプ

元教師が語る。不登校の子どもが「自尊心」を取り戻す親の言葉がけ

テキスト

元教師が語る。不登校の子どもが「自尊心」を取り戻す親の言葉がけ

元教師が語る。不登校の子どもが「自尊心」を取り戻す親の言葉がけ

「心のストレッチルーム」前田泰章です。


「不登校の子どもにどんな言葉をかけてあげたらいいのか?」と、よくご質問されることがあります。


そのようなご相談さんに、私はこんな話をすることがあります。


====================

目の前の子どもは仮の姿をしています。


魔法にかけられて16歳の男の子になってしまいました。


でも本当の姿は1歳の赤ちゃんです。


そんな赤ちゃんに、あなたはどんな言葉をかけてあげるでしょうか?

====================



すると、多くのご相談者さんは、


「いつも大好きだよ」

「生まれてきてくれてありがとう」

「かわいい!」

「いつも大切に思っているよ」

「私を親にしてくれてありがとう」


という言葉をかけてあげますねと、涙ぐみながらお答えになります。



その子の存在を満たすために必要なこと

心理学には、

Doing(ドゥーイング)

Having(ハビング)

Being(ビーイング)

という考え方があります。


Doing(ドゥーイング)とは、行動や行為のことです。

そして、その結果得られるものをHaving(ハビング)といいます。


子育ての例で話しましょう。


親が期待するような行動をとった時に「いい子だね」と褒める。これはその子の行動、つまりDoingを評価したことになります。


また、子どもがいい成績を取ったときに、その成績を褒める。これは、その子が手に入れた結果、つまりHavingを評価したことになります。


しかし、DoingもHavingも、その子自身ではなく、その子の付属物です。


一方、その子自身のことをBeing(ビーイング)といいます。Beingとは、その子の存在そのもののことです。


人間はDoingやHavingでばかり評価されていると、自分の存在、つまりBeingが不安になってきます。

「このままの自分ではダメだ」と思えてくるのです。




秀才の男の子と、内気な性格の女の子の話

具体例で話しましょう。


ある秀才の男の子がいて、彼は成績がいいことばかりを褒められて育ちました。Havingばかり評価されて育ったわけです。


その結果、彼は「いい成績を取らなければ自分には価値はない。他人から評価されなければ自分には価値がない」と思うようになりました。


つまり、「そのままの自分ではダメだ」と思うようになったのです。


彼は大人になった今でも、人から評価されなければ安心できない、そして、出世競争に時間と労力を捧げるようになり、自分の人生を楽しむことができなくなってしまいました。



もうひとつ、ある女の子のケースも話しましょう。

その子は、母親から「積極的であってほしい。社交的であってほしい。友達をたくさん作って欲しい」と期待されて育ちました。しかし、実際は内気な性格で、友達付き合いが苦手でした。


1人か2人の、よほど気の合う子としか遊ばなかったし、しかも自分から遊びに誘うことはありませんでした。なによりも、本を読むのが好きだったのです。


そんなわが子を見て母親は、「あなたは、どうして積極的でないの?どうして友達と遊ばないの?」と、いつもため息をつきました。


つまり、「友達と遊ぼうとしない」という、その子のDoingを嘆いたのです。


その結果、その子は「そのままの自分ではダメだ」と思うようになって、自信を失ってしまいました。


この女の子も、秀才の男の子も、DoingやHavingに焦点を当てられて育った結果、自分のBeingに、そのままの自分に、自信が持てなくなったわけです。



不登校の子にとって一番つらいこと

不登校のお子さんの話に戻ります。


彼が学校に行こうが行くまいが、そんなことは彼の人間としての存在価値となんら関係がありません。

彼はそのままで、かけがえのない尊い存在です。


多くの不登校の子にとって一番つらいのは、学校にいけないことではありません。

「学校に行けない自分はダメだ」と思い込むことで劣等感を味わい、自尊心を失うこと。それが一番つらいのです。


教えてあげてほしいのです。

「君はそのままで素晴らしい存在なんだ!」と。


子どもの自尊心は、いい成績を取って褒められたときに満たされるのではなく、悪い成績を取っても抱きしめられたときに満たされるのです。


学校へ行けなくても抱きしめられたときに満たされるのです。


自分のDoingでもHavingでもなく、自分のBeingをそのまま無条件に受け入れられたときに、その子の自尊心は満たされるのです。


----------------


いかがでしたか?

みなさんはこの話を読んでどんな感想をお持ちになりましたか?

少しでも参考にしていただけたのであれば幸いです。

(前田泰章)


今回の記事は、野口嘉則さんの「3つの真実(サンマーク出版 )」を参考にさせていただきました。ありがとうございます。



自尊心を満たす心理療法動画を無料公開!

自尊心を満たすヒントが得られる心理療法動画をご紹介しましょう。


ご関心のある方は、実践・理論を最後までご視聴ください。感情をコントロールすることができ、お子さんとの信頼関係を築くヒントにもなると思います。




※この記事は無料で公開していますが、いつ非公開またはサロン会員様限定公開にするかわかりませんので、今すぐ最後までご覧ください。



【記事の読み方】

DMMアカウントを作成後、ログインの上、「当サロンをフォロー」すると無料で続きがご覧いただけます。

ここから先はDMM会員またはサロン入会が必要です

※退会後閲覧可 詳細はこちら

サロンに入会中またはフォロー済みの方はこちら

続きを閲覧するには、DMMアカウントへのログインが必要です。


オンラインサロン情報

心のストレッチルームafter navi

心のストレッチルームafter navi

1,430円/1ヶ月ごと
サロンページを見る

サロン紹介

心のストレッチルームのカウンセリング・講座・ワークショップなどを個別に受けていただいた方のみが参加できるコミュニティです。受講中のサポート、解決後のフォローや情報提供をおこないます。
運営ツール
DMMオンラインサロン専用コミュニティ

あなたにおすすめの他サロン

おすすめサロンをすべて見る
ページトップに戻る