【株・投資信託】年末は損出しクロス取引で税金を減らそう!

テキスト

【株・投資信託】年末は損出しクロス取引で税金を減らそう!
会員:無料
非会員:220円


年末が近づくと、株式投資家の間でよく話題に上るのが「損出しクロス取引」です。
この手法は含み損を確定させて税金を軽減(先送り)する方法で、多少の手間は掛かりますが、やっておいた方がよいと思っています。

ちなみに合法です。

例えば、次のようなケースを考えてみましょう。

損出しクロス取引を活用しない場合
100万円で購入した株式Aが、現在80万円に値下がりしているとします。このまま持ち続けても損失が確定しないため、税金面でのメリットはありません。

損出しクロス取引を活用する場合
年末に株式Aを一度売却し、損失20万円を確定させます。同時に、同じ株式Aを信用取引で買い戻すことでポジションを維持します。この「確定させた損失20万円」を、他の銘柄で得た利益と相殺することで、課税される利益額を減らすことができます。
例えば、別の銘柄Bで50万円の利益が出ている場合、20万円の損失と相殺することで、課税対象は30万円になります。

この年度で節税できた金額は20万円×約20%=約4万円です。

基本的には税金の絶対額を減らす方法ではなく先送りですが、その後の年度の損益によっては、節税になることもあります。

例えば、
今年度:+100万円
来年度:-100万円
2年度以降:-100万円
と来年度以降ずっとマイナスになる場合、または株式投資を辞めてしまう場合。

この場合、今年度の+100万円に対して約20万円の税金を支払う必要があり、翌年以降のマイナス分は、株など投資以外の所得との通算はできません。
今年度で損出しクロス取引をしていれば、今年度で減らした税金は単なる先送りでなく、節税になります。


このように、損出しクロス取引は、保有資産のポジションを維持しつつ、含み損を税金面で有効活用できる方法として注目されています。

今年度の確定損益がプラスの場合は、損出しクロス取引を検討しましょう。

なお、損出しの対象は特定口座です。
NISA口座でやっても特定口座とは相殺できず、メリットがありません。



年末に損出しクロス取引を行うメリット

損出しクロス取引のメリットをまとめます。

① 譲渡益との損益通算
年間の株式譲渡益や配当金と損益通算が可能になり、課税所得を減らせます。
基本的には税金の絶対額を減らす方法ではなく先送りですが、その後の年度の損益によっては、節税になることもあります。

② 税負担の繰り延べ
損益通算後も残った損失は、確定申告をすることにより最長3年間の繰り越しが可能です。
「源泉徴収あり」の特定口座で確定申告をしない場合は、繰り越しができません。当該年度の株・投資信託口座の確定損益がマイナスとなった場合は、源泉徴収ありの口座でも確定申告をして翌年に繰り越しておきましょう。

③ 翌年への投資効率向上
節税で得た資金を再投資に充てることで、より複利効果を効かせることができます。


損出しクロス取引の手順

損出しクロス取引を行う際には、以下の手順を守りましょう。


現物売りと信用買いの流れ

含み損のある銘柄を現物で売却し、同じ数量を同一営業日の同じタイミング、同一価格で信用買いで買います。

具体的には、前日引け後~当日朝9時の前に現物の成行売り・信用の成行買い注文を出しておくと、同値で約定します。

翌営業日に、現引して現物のポジションを再構築します。

この方法は現物株売り・信用買いが同値で決済されるので、価格変動のリスクを負いません。

コストは、売買手数料、2日分の信用金利のみです。


信用取引を使わない場合

信用口座を持っていない場合は、含み損のある現物株を一度売ってその年の損失を確定し、後で買い戻してポジションを再構築します。

現物株で損出しを行う場合は、損切りした当日に買い戻さず、翌営業日以降に買い戻す必要があります。損切りした日に同じ株を買い戻すと株価が平均化されて計算され、損失確定額が小さく計算されてしまいます。

現物株で損出しを行う場合、売った価格と翌営業日に買い戻す価格が同じにならず、この間の価格変動リスクを負うことになります。また、価格変動がなくても、売り板・買い板間のスプレッド相当のコストを間接的に支払うことになります。

直接的なコストは、売買手数料のみです。


以上のことから、年末の損出しは現物株の売買ではなく、現物株売り・信用買いを使う「損出しクロス取引」が理想です。


信用口座に抵抗がある方もいらっしゃると思いますが、信用口座を持っていると損出しクロス取引の他に優待クロス取引もできるので、ご検討ください。



損出しクロス取引の注意点

続きを表示するには、入会が必要です

医師・医学生限定「お金と資産運用がわかる」

ご入会手続き中に完売することもございます。


販売価格 入会料金 入会/詳細
入会後無料
※退会後閲覧不可 詳細はこちら

660円/1ヶ月ごと

入会する

サロンに入会中または購入済みの方はこちら

続きを閲覧するには、DMMアカウントへのログインが必要です。

サロンに入会せず続きを見る

販売価格 入会/詳細
220円

購入する


オンラインサロン情報

医師・医学生限定「お金と資産運用がわかる」

医師・医学生限定「お金と資産運用がわかる」

660円/1ヶ月ごと
サロンページを見る

サロン紹介

医師・医学生がお金・資産運用、投資について気軽に話し、仲間を作れる場です。資産運用、個別株投資、不動産投資からキャリア、副業まで幅広いトピックを用意しています。
運営ツール
DMMオンラインサロン専用コミュニティ

あなたにおすすめの他サロン

おすすめサロンをすべて見る
ページトップに戻る