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朽網編Ⅱ～イエズス会が見込んだ朽網の価値①～
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現在の竹田市直入町に湧き出る長湯温泉は「日本一の炭酸泉」としてその名を馳せていますが、古くは「風土記」（8世紀半ば）の時代にまでさかのぼる歴史ある湯治場として親しまれてきました。
「湯原温泉之事」（甲斐家文書）によると、1577年（天正五年）12月12日、朽網宗暦（くたみ そうれき）から子息の左近太夫に与えた「条書」に温泉の修理や掃除のことについて記述があったそうで、朽網統治の時代には、同氏によって温泉が管理されていたことが伺えます。
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