人間は、なぜ死体よりも美術品に高い値段をつけるのか?

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人間は、なぜ死体よりも美術品に高い値段をつけるのか?
人間は、なぜ死体よりも美術品に高い値段をつけるのか?

芸術は、死への抵抗から生まれたのか。

少し、奇妙な質問をしてみたい。

もし目の前に、二つのものが置かれていたら。

一つは、100年前に生きていた人間の亡骸。

もう一つは、その人間が100年前に描いた一枚の絵画。

どちらに高い値段がつくだろうか。

おそらく、多くの人は絵画だと答えるだろう。

でも、ちょっと待ってほしい。

人間そのものより、人間が残したものの方が価値を持つ。

これって、考えてみると随分と不思議な話じゃないだろうか。

僕たちは普段、人間の命は何よりも尊いと言う。

それなのに、美術市場では、一人の人間が生涯をかけて生み出した作品が、何十億円、時には何百億円という金額で取引される。

もちろん、命の尊さと市場価格を同じ物差しで比べることはできない。そもそも人間の遺体は、普通の商品として売買するものではない。

だからこそ、僕はこの問いが面白いと思う。

人間は、いったい何にお金を払っているのか。

絵の具だろうか。

キャンバスだろうか。

それとも、すでにこの世にいない人間の才能や、記憶や、物語なのだろうか。

実は、この疑問を追いかけていくと、古代エジプトのミイラ、中世ヨーロッパの聖遺物、ルネサンスの肖像画、そして現代の美術オークションまで、奇妙な一本の線でつながっていく。

そして、あることに気づく。

人間は昔から、死んでいく自分よりも、死後に残る何かを求め続けてきたのではないか。

では、芸術とは何なのか。

美しいものを生み出す行為なのか。

それとも、いつか必ず死ぬ人間が、永遠に対して仕掛けた、壮大な抵抗なのか。

今日は、この少し危険で、たまらなく面白い問いを、皆さんと一緒に考えてみたい。

MC SUN

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