ラノベ主人公は序盤で「共感性」か「笑い」か「哀れみ」を取る必要がある

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ラノベ主人公は序盤で「共感性」か「笑い」か「哀れみ」を取る必要がある

この記事はプロのラノベ作家が監修しています。


Q.Web小説の主人公は、実は読者からやや下に見られるくらいの設定がちょうど良い気がしていますが、いかがでしょうか?

例えば、現代ファンタジーの書籍化作品の主人公で、「ブラック企業に就職して1年間で辞めたニート。引きこもってゲームばかりしていたため、ダンジョンが世の中に発生したことを知らない」という設定がありました。


Web小説の主人公は共感性が重要なのですが、この共感性とは、読者に自分とこの主人公は同じだ、この主人公の気持ちがわかる、と思ってもらうことも重要なのですが。もう一つ、この主人公を応援してやりたいと思ってもらうことも重要であり、後者のためには、読者にやや下に見られるような設定が適していると考えています。

逆に、主人公がハーバード大卒で、年収3000万円でタワマンに住んでいる勝ち組だと、この主人公を応援してやりたいという気持ちが極めて生まれにくいと考えています。

これは、読者より圧倒的に社会的地位が上だからです。

ただ、主人公が圧倒的に不遇な立場過ぎても、おそらく作品が暗くなってしまい、逆に共感しにくくなるので、バランス的には「ブラック企業を退社して、ゲームばかりしていた」「ブラック企業で上司からパワハラを受け続けて過労死した」くらいの塩梅、読者がやや優越感を覚えられるくらいがちょうど良いのかな?
と考えていますが、いかがでしょうか?


A.Web小説の主人公は、実は読者からやや下に見られるくらいの設定がちょうど良い、というのはその通りだと思います。

もっと正確な言い方をすると、一般的に主人公は序盤で読者に対し「共感性」か「笑い」か「哀れみ」と与えることができれば、ひとまずは作品を読んでもらいやすいという傾向があります。

「ブラック企業に就職して1年間で辞めたニート。引きこもってゲームばかりしていたため、ダンジョンが世の中に発生したことを知らない」

という設定は、もちろん共感性であるというとらえ方も可能ですが、どちらかというと「笑い」と「哀れみ」に相当するのではないかと考えています。

「ブラック企業で1年も頑張ったのに辿り着いた先がニートってw」というとらえ方をする方には笑いの要素となりますし、逆に1年頑張ったのにそんなことになっちゃって可哀そうにというとらえ方をすれば哀れみの要素となります。

「主人公がハーバード大卒で、年収3000万円でタワマンに住んでいる勝ち組」という設定は、恐らくあまり受けません。
何故ならこの中には「共感性」も「笑い」も「哀れみ」も入っていないからです。

逆を言えば、これらの中のどれか1つでも取りに行ければ共感できるキャラクターになる可能性はあります。


例えば、「ハーバード大卒で、年収3000万円でタワマン最上階に住んでいる勝ち組の俺。タワマン火災が起きたらエレベーターが止まって最上階に住んでいた俺だけが逃げられなかった件」のようなところまでつけてしまえば、


最上階に住んでいたことが逆に裏目に出て死んでしまったという「笑い」に繋がり得るので、そのまま異世界転生した時に面白いキャラクターとして定着する可能性があります。


もちろん例外もありますが、基本的には「共感性」か「笑い」か「哀れみ」を取れればOKという考え方で問題はないのではないかと思います。


2026年4月17日に作成した記事


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