連載コラムⅠ”医療の闇”

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連載コラムⅠ”医療の闇”
おはようございます。
このオンラインサロンは、医師の立場から最前線で活躍するビジネスパーソン、家族を守っていく立場の方、自分のパフォーマンスを少しでも上げたい方に向けて最新の情報をわかりやすくお届けしています。
これから私の医学的見知からコラムを連載させていただきます。
ぜひ楽しみにしていただければ幸いです。

メディアやS N Sで氾濫する間違った医療情報を少しでも是正し、根拠のない情報に翻弄され医療ビジネスの渦から皆様を抜け出させ、正しい医療知識を普段の生活、仕事、遊びに活用していただければ幸いです。
私たちは今、何をすべきか。

 ウクライナ戦争や新型コロナウイルスによって世界が混乱に陥っている今、われわれは何をすべきでしょう。
 私は、人それぞれが生きる意味を問い直す時期ではないかと思うのです。

 ちょっと考えてみてください。われわれはみな、幸せな人生を望んでいます。そして、幸せ な人生の過ごし方の大前提は、健康で美しいまま長生き出来ることです。 
 そのためには、環境にも自分にも負荷のない持続可能な中での「予防」が大切であり、病気になりにくい心と体を手に入れることこそを目指すべきです。

■医療の闇
 風邪を引いた。病院に行かなければ――。
 そんな思考回路を持った人が、日本には少なからずいます。
 風邪で医療機関を受診するのは、はっきりいって無駄です。
 それなのにどうして、多くの人が風邪を引くと病院に行くのでしょうか。
「薬を飲めば、病気が治る」と思い込んでいるからに他ならないでしょう。
 
しかし現代医学に、風邪を根本治療できる薬はありません。医者に風邪そのものを治す力があるわけでもありません。できるのは、「風邪ですね」という診断と、症状を抑える薬を処方するだけ。つまり、風邪で病院にいっても、「根本から治すための何か」があるわけではないのです。
風邪を治すのは、われわれの体に備わった免疫です。

免疫とは、病気を防ぎ、治すための人体システムのこと。風邪のウイルスが鼻やのどの粘膜から侵入すると、くしゃみや鼻水、鼻づまり、咳、のどの腫れ、たん、発熱などの症状が起こります。すべては病原体を排除しようとして起こる免疫の反応。これらの炎症が生じるからこそ、風邪は治るのです。
ところが、風邪で病院にいくと、起こっている症状を抑える薬を処方されます。

この弊害は大きい。とくに問題なのが、解熱剤です。

 発熱は、風邪で起こる症状のなかで、とくに重要なものの一つです。体温が37度5分以上になると、病原体の活動を50パーセント程度も停止させられるからです。さらに熱が上がれば、病原体を排除する力も高まります。そうやって人の体は、体温を上げることで免疫力を高め、病原体を排除するようにできているのです。
 ですから、病原体に感染したとき、スーッと体温が上がる人のほうが、風邪の治りはよい。「ちょっと熱っぽいな」と感じたら、免疫が病原体を殺してくれている合図と思って、早めに布団にもぐっておとなしく寝ていればいいのです。免疫細胞の働きは睡眠中やリラックス時に活性化するからです。

 ところが、「熱が出た!」と感じると、多くの人は余計なことをしてしまいます。慌てて病院に行き、解熱剤などを処方してもらって帰ってくるのです。解熱剤を飲めば、薬の作用で熱が下がるので、一時的に体が楽になったように感じるでしょう。
しかし、それは逆効果になりかねません。薬の作用で「体温を下げる」ということは、「免疫の働きを低下させる」ということ。いわば、病原体が活動しやすい体内環境を自らつくることになります。
だからこそ、解熱剤の作用が切れたころ、熱がドーンと再び上がるのです。体内で増殖しすぎた病原体に対し、免疫の攻撃が激しくなるからです。
そもそも熱を出させているのは、病原体ではありません。外からやってきたウイルスや細菌は、体温が上がって免疫力が活性化すれば、殺されてしまう。子孫を増やすために、どんどん繁殖したい。彼らにとっては、熱が上がらないほうが好都合です。

 そんなことを知らず、熱が上がるたびに解熱剤を飲んだら、どうなるのか。病原体を体内にとどまらせることになり、結局のところ、風邪を長引かせることになるでしょう。
 ではなぜ、風邪で病院にいくと医者は解熱剤を処方するのでしょうか。

理由は、「脳細胞は熱に弱くできているから」。体温が40度を上回ると、死ぬ脳細胞が多くなります。脳細胞を守るためです。それならば、健康な成人は40度を超えるようなことがあったときには、受診すればいい。39度台までは自宅でひたすらに寝ていればよいのです。
これは今までの一般的な“風邪”の場合です。新型コロナウィルスに関してはこれは通用しません。
新型コロナウィルスについてもWHOがパンデミックを宣言してから丸3年が経過し、やっと収束を迎えました。
ウィルスは変異を繰り返し続けますが、弱毒化していくのが一般的で、いよいよ新型コロナと共存の道に入ってきたと考えます。 
新型コロナが終息した今、新しい我々ができることは、マスク、うがい、手洗いなど基本的な感染防御を続け、感染しないための免疫力をつけていくことが必要です。免疫力をつけるために必要なのは食事、睡眠、運動を極めて当たり前のことです。そこができていないのに、新しい治療薬、治療法に膨大な費用を費やす必要はありません。
“Whole Foods”というように野菜や果物など自然の食べ物を皮まで美味しくいただく。
通勤時間も運動と捉えて一駅でも多く歩く。
どんなに仕事が忙しくても7時間以上は寝るようにする。
その心がけで免疫力だけでなく、仕事のパフォーマンス、肌のツヤ、男性機能などいいこと尽くしであるわけです。

新しい変異ウイルスや病原菌が今後も出てくるでしょう。

しかし、我々の体はそれに順応していくように作られています。

ぜひ私をと皆さん共に本当に健康的な体と心を手に入れていきましょう!






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