優待クロス取引の実践

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優待クロス取引の実践

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このコンテンツでは、優待クロスの解説をします。


このコンテンツの内容は、ネット検索して調べれば載っていることです。

しかし、優待クロスを実際に始めるのには少し抵抗があり、私も実践するまでに試行錯誤した記憶があります。


このコンテンツを読んで理解できなかったところは、サロンで気軽に質問してください。


優待クロスとは?

優待クロスは、現物買いと信用売り(カラ売り)を同時に行うことで、株価の変動リスクを避けながら株主優待のみを取得する手法です。


株主優待の権利取得は、権利付最終日の取引終了時に持っていればよく、翌日には売っても構いません。事前に現物買い・信用売りを同値・同数で持っていれば、株価がどのように動いても打消し合い、配当も売り・買いで相殺されて、株主優待のみが残ります。


企業から優待券だけを奪い取る行為として嫌う投資家も多いですが、証券会社各社は特集ページを組むなど推奨しています。私としてはこんなにお得ならやってもいいのでは…と思い、しぶしぶやっています←


優待クロス取引には、信用口座が必要です。

信用口座を持っていない方は、絶対に作らない!という強いポリシーがある方以外は、作っておいて損はありません。


信用口座を持っていると、優待クロス以外に、節税のための損出しもできます。

https://lounge.dmm.com/detail/8268/content/39231/



制度信用取引・一般信用取引

優待クロスで行う「信用売り」は、「制度信用取引」「一般信用取引」の2つの選択肢があります。


制度信用取引は、日本証券金融株式会社(以下、日証金)を通じて株式を借りて売買を行う信用取引です。この制度は、各証券会社で標準的に提供される信用取引の形態で、銘柄ごとに利用できる期間や条件が統一されています。期限は6か月。「貸借銘柄」のみ行うことができます。

売りの場合、貸株の需給状況によって逆日歩(後述)が発生する可能性があります。


逆日歩(ぎゃくひぶ)は、信用取引の売り(空売り)において、貸株の需給が逼迫した際に発生する追加コストです。制度信用取引の売りを利用した際にのみ発生し、一般信用取引では発生しません。


日証金が需給状況に基づき翌日に発表します。逆日歩の金額は1株あたりで設定され、日数分加算されます。

逆日歩=1株あたりの逆日歩×売り株数×日数


過去には、カネ美食品の3000円相当のセレクトグルメ配達便を手にするために17,280円のコストを支払ったり、システムリサーチの2,000円分のクオカードのために11,040円、成学社の1,000円のクオカードのために5,280円…など数々の悲劇が報告されています。


逆日歩は取引当日にはわからず、翌日に発表されるため予測が困難です。特に株主優待目的で制度信用を利用する場合、優待価値を大幅に上回る逆日歩が発生する可能性があります。


株主優待クロス取引では、逆日歩リスクを避けるため、一般信用取引が推奨されます。


一般信用取引は、各証券会社が独自に提供する信用取引の形態で、貸株の供給元が日証金ではなく各証券会社です。各証券会社が独自に提供する貸株を使用します。そのため、一般信用取引の売りはその証券会社に在庫がある銘柄しかできません。

無期限や短期(15営業日など)の設定があり、証券会社によって異なります。



優待クロス向きの証券会社

優待クロスと言えば、SMBC日興証券です。


ここは

・一般信用売りの在庫が多い

・一般信用売りが無期限である→何か月も前からクロス可能

・一般信用売りの金利が年1.4%と安い

と、優待クロスに有利な条件が揃っています。


ただし、SBI証券や楽天証券のように現物株の売買手数料無料ではありません(信用売買手数料は無料)。

https://www.smbcnikko.co.jp/service/fee/stock/



このような理由で「優待クロスはSMBC日興証券!」という風潮が強いです。


しかし、生粋の優待クロス民・ポイ活民でない限りは、優待クロス専用に1つ口座を作って、そこに優待クロス用にお金を寝かせておくのはむしろもったいないと思う先生の方が多いのではないでしょうか。


私もそのような考えで、優待クロスはメイン口座の1つであるSBI証券で、買付余力がある時のみ、ゆるりと行っています。


ほとんどの方はSBI証券か楽天証券のいずれかの口座は持っているでしょう。


SBI証券:

売買手数料→無料

一般信用売り(15営業日)→年3.90%


楽天証券:

売買手数料→無料

一般信用売り(14日)→年3.90%


例えば、2024年12月の場合、権利付最終日は12/26、権利落ち日は12/27です。

SBI証券では後述するフライングクロスという手法を用いれば12/5の19時からクロス取引注文が可能で、12/6の朝に約定します。

楽天証券では、12/16の19時からクロス取引注文が可能で、12/6の朝に約定します。

こう書くとSBI証券の方がよい気がしますが、在庫は各社ごとに異なり楽天証券には楽天証券の在庫があるので、楽天証券が不利ということではありません。


1つでも多くの優待をgetしたいというのでなければ、SBI証券や楽天証券でも、十分にお得です。

メイン証券で優待クロスをすれば、わざわざ資金を寝かせることはありません。


一般信用売りの在庫は、証券会社ごとに異なります。

日々の在庫状況をチェックして載せてくれているサイトがあり、参考になります。

クロス取引で狙う銘柄に目星を付ける際には、このようなページで確認しましょう。


取引とり子の株はじめ

https://torihikitoriko.com/



優待クロス取引の例

優待クロス取引の実例です。

SMBC日興証券で行うのが一番安いですが、ここでは馴染みの深いSBI証券の例を載せます。


優待クロスでは「一般信用売り」の在庫確保のタイミングが重要で、このタイミングによりコストが変わります。

在庫確保が遅いと在庫がなくなってしまいますが、在庫確保が早すぎると支払う信用金利がかさみます。


この記事を書いているのは2024/12/22です。

2024/12末の権利取得のシミュレーションをしていみましょう。

権利付最終日は12/26です。SBI証券での一般信用売建可能日は12/9、注文は12/6の19時から可能でした(フライングクロスの場合はその前日)。

12/22、まだ在庫が残っている3097 物語コーポレーションの優待を狙います。

物語コーポレーションは焼肉きんぐの会社です。100株以上保有で、3,500円相当の優待券を年2回もらえます。株価は3,555円。1回当たりの優待利回りは約1%、年2回で2%くらいです。


物語コーポレーションを、12/23の寄付で約定するように現物買い100株、一般信用売り100株をオーダーします。

翌朝に約定。権利付最終日の12/26を超えて、権利落ち日の12/27の朝に買い・売りともポジションを解消します。

これで、しばらく待てば3,500円分の優待券が送られてきます。


利益の計算です。

優待:優待券3,500円分

株価:現物買い・信用売りで相殺され0円

配当:現物買い・信用売りで相殺され0円

信用金利:SBI証券の一般信用売りは年3.90%です。12/23~12/27の5日間保有で、3,555円×100株×5/365×0.039=約190円です。

190円のコストで、3,500円分の焼肉きんぐの優待券をもらうことができました。



優待クロス取引の実践

優待クロス取引の具体的な方法を見ていきましょう。

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