明るい世界にあこがれを抱いて(好きに書こう、そうしよう)

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明るい世界にあこがれを抱いて(好きに書こう、そうしよう)

小学6年生のころは、バンドという存在をまったく認識していなかった。ポルノグラフィティとかDEEN、T-BOLANなんかを車の中で聞いていたけど、1人の人間がカラオケのように、天井から流れてくる音に合わせて歌っているもんだと思っていた。世界が明確に退屈な場所だとはっきりしたのは小学4年生くらい。運動も勉強も苦手で、思ったことを口に出すこともできなかったが、いっちょ前に物事を考えることにだけは長けていたと自画自賛しておこうと思う。友達はいたけども、毎日一緒にいるのだから話題が毎回同じだ。毎日繰り返される同じような会話は、瞬間的に楽しさを感じることはあっても面白いとはならなかった。


中学1年生になってからは退屈がさらに加速した。家と学校を往復して休みの日には近所を徘徊するだけ。今さら世界がひっくり返るようなポジションを獲得することもないだろうから、このままこの路線を既定通りに進むだけの生活を3年近くも送らなければならない。退屈が行き過ぎて死ぬかもしれないとさえ思ったものだった。暑いか寒いかの変化くらいしかなかったのではなかろうか。


中学1年生の中間試験の勉強を自室で行っていたときのことだった。ラジオを垂れ流してダラダラと勉強しているふりをしているだけの時間が本当に恐ろしかったことを覚えている。このまま大人になるのではないかという漠然とした恐怖だった。控えめに言って信じられない、それだけはあってはならないと感じた。その直後、そんな怠惰な思いを払拭する音楽がラジオから流れてきた。ZIGGYの「SING MY SONG(I JUST WANT TO SING MY SONG)」だった。


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