【キャリア研究】ハズレ専攻の運命:データでみる非正規雇用と専攻

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【キャリア研究】ハズレ専攻の運命:データでみる非正規雇用と専攻
「就職に有利な専攻にしなさい。」こうした言葉は、大学進学にあたり親や教師が口酸っぱく言いがちである。しかし、彼らも自分の周囲の状況から主観的に語っているだけで、根拠あるデータをもとに言っているケースは意外と少ないものだ。

では、就職という観点で、専攻別の明暗はどうなっているのだろうか。前回の記事と同様に、不安定の代名詞である非正規雇用という就職を余儀なくされた人数データをもとに考察していきたい。

それではやっていこう。

■データで見る専攻別・学歴別の新卒非正規就職率

※学士の非正規率で順位付けを実施
  学士 修士 博士
1位:芸術 :15.5%(1805名) 26.2%(280名) 42.4%(28名)
2位:教育 :15.0%(5994名) 18.7%(239名) 36.8%(106名)
3位:理学 : 7.2%(600名) 3.0%(144名) 51.4%(411名)
4位:人文科学: 6.4%(4451名) 22.1%(488名) 76.5%(274名)
5位:その他 : 6.1%(2145名) 6.0%(538名) 40.9%(563名)
6位:家政 : 5.8%(877名) 10.0%(31名) 26.9%(7名)
7位:保健 : 3.9%(2001名) 7.9%(320名) 32.8%(1546名)
8位:農学 : 3.5%(409名) 1.9%(67名) 45.2%(218名)
9位:社会科学: 3.1%(5048名) 6.2%(273名) 38.7%(173名)
10位:工学 : 2.0%(985名) 1.6%(454名) 32.2%(777名)
11位:商船 : 0.0%(0名) 5.6%(1名) ーー(0名)
※2024卒合計 : 5.3%(24315名) 4.7%(2835名) 37.4%(4103名)

■修士号・博士号の非正規率は「理低文高」の傾向

全体的に言えるのは、就職成功=正規就職と定義すれば、修士・博士における就職成功率は理系の方が有利である。学士では理系・文系ともに専攻によりやや差はあるものの、保健系を除く理系(理学、工学、農学)では、学部卒よりも修士卒の方が非正規率は低く、修士課程進学により就職における競争力が得られたと言える。一方で文系(芸術、教育、人文科学、家政)では、例外なく修士進学により非正規率が高まっており、就職成功だけを考えるならば進学は悪手だ。特に、実質的な就職浪人(モラトリアム)のために大学院進学をする層は、より社会から求められる能力・条件が厳しくなることに留意する必要がある。

■辛酸を舐める芸術・教育系

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