ライトノベルで日常系を書くための2つのコツ

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ライトノベルで日常系を書くための2つのコツ

この記事の作者はプロのラノベ作家です。


日常系のライトノベルは難易度が高い

漫画ではなくライトノベルとしてだけの勝負を考えた場合、日常系で攻めるのはかなり難しいです。


漫画の場合はキャラクターの表情やリアクションが常に画で表示されるので面白みが出るのですが、ラノベの場合は文章しかないのでその日常的な面白さを伝えることが非常に難しいのです。誤解を恐れず言えば、「それ漫画でやった方が面白くない?」という疑問に対処することができません。


(言い換えると、漫画だと起伏のない淡々とした展開を画で常に面白おかしく盛り上げることができるますが、それができないラノベだとキツい、ということになります。)


なのでもしラノベで日常系作品を書きたい場合、それ相当のハードルが待っているということを覚悟する必要があります。
その上で、おもしろくするためのコツが2つあります。 


1つだけかなり過激な非日常的設定を入れる

1つ目には、もし可能であるなら日常的な生活の中に一つだけかなり過激な非日常的設定を入れるということです。


かなり昔の作品になりますが、「撲殺天使どくろちゃん」というライトノベルはほぼストーリー展開がなく100%キャラ押しの作品です。


「どくろちゃん」というヒロインが見た目は美少女的な天使なのに何故か常に釘バットを所持しており、ことある毎に主人公の男の子を殴って流血させて殺す&天使ちゃんは復活の魔法が使えるので毎回殺されては復活させられる――というギャグを行います。


こういった非日常的な過激描写は「漫画で出すまでもなく、文章レベルで強烈なのが分かる」ので、ラノベでも漫画と同じような面白さを出す事が出来ます。


「○○は△△をしなければいけない」という目標を入れる

2つ目に、「ご注文はうさぎですか?」や「きんいろモザイク」といったタイプの作品をやりたいという場合(=過激な設定を入れようがない)という場合には。とにかく何でも良いので軽く「○○は△△をしなければいけない」という目標を入れると序盤は進めやすいです。


これの一番分かりやすい例は「ドラえもん」です。


この作品はある意味究極の日常系なのですが、一応一番最初は「ドラえもんは、のび太の未来がヤバすぎてそれを変えるために未来からやってきた。だからのび太を何とか矯正しなければいけない」という目標を掲げてやってきます。


が、途中からなんだかんだで「変な道具をいつでも出せる変なロボット」というキャラクター性をガン押しで、いつからかこの目標が消えても成立するようになっています。


ある意味「変な道具をいつでも出せる変なロボット」というのが1つめの非日常的な過激な設定に該当しているので、結局1つめの設定勝負になってしまってはいるのですが、ともかく最初に一つ何か目標を掲げることはオススメです。


参考になれば幸いです。


2024年3月19日に作成した記事


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