夏の紫外線対策!!ビタミンCの有効性①

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夏の紫外線対策!!ビタミンCの有効性①

今回からみなさまお待ちかね美容情報に限って特集を組んでいきます!!

皮膚科の最新治験を元に正しい知識をみなさまにお届けします。

第一弾はやはりこの時期最も重要な紫外線対策です!!

紫外線対策にはもちろん日焼け止めが必須ですが、今回はビタミンCについての理解をみなさまに深めてもらえたら嬉しいです。


まずはビタミンC誘導体


ビタミンC誘導体は、ビタミンCの安定性を高め、肌に浸透しやすくした成分です。厚生労働省により医薬部外品の有効成分に認められています。 

ビタミンCの特徴は、メラニンの発生を予防し排出を促し。シミや美白作用、皮脂の抑制やニキビ肌のケア、シワなどに効果が期待できると数々の研究結

果が示しています。


ビタミンC誘導体とはどのような成分か

ビタミンCの弱点である、酸化しやすく、肌へ浸透しにくい点を改良した成分のことです。 

他の分子を繋げてビタミンCをビタミンC誘導体にすることで、角質層への浸透が良くなったり、成分が長時間劣化しにくくなったりします。 

現在、8種類の成分が国内で美容成分として化粧品に配合されており、そのうちの5種類が、美白有効成分として認可されています。 


ビタミンC誘導体には水溶性・脂溶性・両親媒性の3つのタイプがあります。ビタミンC誘導体の美容液を選ぶ際は、ビタミンC誘導体の種類や肌の状態、

使用感などさまざまな選び方があります。

・水溶性:浸透が早く即効性はあるが持続性に欠ける

・脂溶性:浸透力は高いが即効性に欠ける。高濃度でも刺激が少ない

・両親媒性:水溶性と脂溶性の2つの特徴を併せ持つ。真皮まで浸透する


私が調合し、世界初の販売中のトリプルビタミンCローションの成分として、以下の成分を配合しました。

トリプルビタミン C 配合

・両親媒性ビタミン C 誘導体 【 APPS 】 (アプレシエ:パルミチン酸アスコルビルリン酸 3Na )

・水溶性ビタミン C 誘導体【 APS 】 (アスコルビルリン酸 Na)

・水溶性ビタミン C 誘導体 【 VC HG 】 (ヘキシル 3 グリセリルアスコルビン酸)

という3種類が重要な役割を果たします。


① 【 APPS 】 美白、抗シワ、抗老化、抗酸化、ニキビ改善 浸透性に優れ真皮まで浸透するデータ有り

② 【 APS 】 美白、ニキビ改善、 抗酸化、 UV ダメージの保護

③ 【 VC HG 】 世界初のブライトシステム 1 つの成分でメラニンに 4 つのアクション

        1.チロシナーゼ生合成阻害

                      2. メラニン輸送因子産生阻害

                      3.オートファジー活性化、メラニン分解       

                      4.抗糖化によるメラニン蓄積抑制


ビタミンC誘導体が配合されている美容液を探している方は、ぜひお試しください。

ビタミンCはいつ塗るべきか


東京都健康長寿医療センターの石神昭人研究部長、東京医科歯科大学の吉田雅幸教授たちのチームで皮膚へのビタミンC塗布は

紫外線を浴びる前が効果的であることを明らかにしました。本研究は、英国科学誌「ScientificReports」誌に2018年11月1日付けにて掲載され、

この研究結果は皮膚におけるビタミンCの機能解明に非常に大きな役割を果たすと期待されています。


紫外線は活性酸素を生成する


紫外線(UVB, 280-320 nm)は、皮膚の表皮層に吸収され、炎症や細胞死の原因となる活性酸素種を産生します。

皮膚へのビタミンC塗布は、この活性酸素種を消去すると考えられていましたが、詳細な機構は明らかになっていませんでした。

皮膚でビタミンCが欠乏すると表皮が薄くなり、紫外線によるメラニン色素の産生が増加することが石神らの研究結果によってわかってきました。

ビタミンCは、このように表皮の構造を維持する上で重要な役割を果たしています。しかし、紫外線による皮膚でのビタミンCの防御機構はよくわかって

いませんでした。


ビタミンCは紫外線のダメージを軽減する


ヒト培養表皮を用いてビタミンCが紫外線による細胞障害に対して抑制効果があるかを調べた実験結果をお伝えします。

紫外線を照射する前または後の3時間、ビタミンCを表皮表面に添加し、紫外線照射24時間後の細胞生存率、アポトーシス頻度、DNA損傷や

酸化ストレス、炎症に関わる遺伝子発現の程度を評価しました。その結果、紫外線照射の前または後にビタミンCを表皮表面に添加すると、

表皮にビタミンCが取り込まれ、紫外線照射による細胞障害が抑制されました。


また、その効果は紫外線照射の前にビタミンCを添加した方が後にビタミンCを添加するよりもより効果的でした。


ビタミンCは朝塗るべし


このようにビタミンCは紫外線により産生される活性酸素を消去することにより、細胞障害を抑制することが明らかになっています。

みなさんよくご存知のようにビタミンC化粧品はかなり浸透してきておりますが、最新の研究でも紫外線対策に有効だとわかっているわけです。

ぜひ当院の患者さん、オンサロメンバーは毎朝ビタミンCローションを顔、首、前腕など特に露出する部位には塗りたくりましょう!!

私が長年試行錯誤の末完成したC3ローションは愛用いただければ効果が目に見えて出てくるはずです。


次回もビタミンCの有用性についてお話ししていきます。

お楽しみに!!


Dr.JUN


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