物語の書き方。ストーリーの本質とは「変化」と「納得感」である

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物語の書き方。ストーリーの本質とは「変化」と「納得感」である

この記事の作者はプロのラノベ作家です。


Q.タイトルが意外性と説得力だとしたら、ストーリーの本質とは「変化」と「納得感」だと分析しています。

なろうタイトル講座 ~タイトルにおける説得力と意外性の重要性~


こちらの講座を受けてから、実はタイトルだけなく、ストーリーにおいても説得力とは重要なのではないか?と考えています。


タイトルが意外性と説得力だとしたら、ストーリーの本質とは「変化」と「納得感」だと分析しています。


例えば、漫画「キングダム」では、秦の国に来たくないという韓非子を主人公の信が説得するというエピソードがあります。


自分たちを嫌っている相手の心を変えて、仲間に引き込むのが「変化」です。


そして、相手をいかに説得して変化させるかが、「納得感」です。


この2つがあるから、韓非子のエピソードがおもしろくなっていると分析しています。


そこで、ストーリーをおもしろくするコツとは、3つはあると仮説を立てていますが、合っていますでしょうか?


1つは、変化を大きいものにすること。


例えば、無能と呼ばれて追放された主人公が実は最強で、成り上がるといったダイナミックな変化です。


2つ目は、この変化の数を増やすこと。


これはストーリー展開を早め、かつ納得感が出るように雑にはならないバランスにするということです。

変化の本質とは主人公の行動によって、主人公自身や周りの人間が変化することだと考えています。


3つ目。これらの変化が不自然ではないようにすること。


カクヨムやなろうの一話では、必ずなにかしらの変化が起きるように、最近では意識して書いています。
その結果、以前より評価されるようになったので、この仮説は合っているのではないか? と分析していますが、いかがでしょうか?


A.3つの仮説は、95%正しいと考えてよいと思います。

気をつけなければいけないのは、この3つとも読者にとって気持ちよくあるものか(またはまだ気持ちよさが確定されていないがワクワク感があるか)という点で、この点を落としてしまった場合が残りの5%に相当します。


具体的に、まず最初の「変化を大きいものにすること」は非常に重要です。


『無能と呼ばれて追放された主人公が実は最強』


『能力がないと婚約破棄させられた女性主人公が、実は夫に代わって国の政治を支えていた』


『まわりの男子に全く靡かない美少女ヒロイン、実は心の中では男性主人公のことが大好きで言えずにいた』


『金髪碧眼のイギリス出身のヒロイン、実は1歳の時に既に日本に来ているので英語が全くしゃべれないどころか関西弁』


『Fランクだと思われていたスキル、実は誰も知らなかっただけでSSSランク能力』


『絶対仲間にはならないと言っていたキャラクターが最後は満を持して仲間になる』


……これらは全て、変化の大きさが面白さに繋がっている例であり、創作においては全て有効です。


逆に、
『有能と言われてもてはやされていた主人公、実はただの無能だったことが判明』

等は、変化が大きいですが読者にとって気持ちの良いものではないことから、変化は大きいですが創作的には有効ではありません。


※もしも『有能と言われてもてはやされていた主人公、実はただの無能だったことが判明。しかしそこから努力して真の有能になる』等であれば、最後にまた一回気持ちの良い変化があるので、特に少年漫画等で有効です。

この1つ目が基本的かつ重要な点であり、2つめと3つめの仮説はこの1つめの仮説をより強固なものにしてかつ数を増やそうという話なので、2つめと3つめの仮説も正しいと言えるのではないかと思います。


2024年3月8日に作成した記事

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