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ワインも人も　一期一会 ＜1＞ by長谷川 憲輔

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ワインも人も　一期一会 ＜1＞ by長谷川 憲輔

ワインも人も　一期一会　<1> 

<ソムリエプロフィール>

長谷川 憲輔 / Ken Hasegawa

＜ワイン情報＞
生産者：Le Clos du Tue-Boeuf /ル・クロ・デュ・チュ＝ブッフ
ワイン名：Vin de France Vin Rouge Gamay / ヴァン・ド・フランス　ヴァン・ルージュ・ガメ
葡萄品種：Gamay / ガメイ
ワインタイプ：赤ワイン
生産国：フランス
生産地：Loire / ロワール地方
ヴィンテージ：2017
インポーター：ラシーヌ
参考小売価格：¥2,600


学校を出てワイン業界に入ったのが1992年。紆余曲折を経ながら無我夢中で突っ走ってきて気が付くと27年。
自分がもうベテランと呼ばれる年代にあり、周囲の人々の多くが自分より大きく年下であるということに遅まきながら気が付く今日この頃（歳とったなあ）。


当時は携帯電話もインターネットも無かった（あったかもしれないが全く普及してなかった）。
ワインの知識は本を読んで、飲んで、先輩の話を聞いて深めていくしかなかった。好奇心だけを頼りに。

ボルドーの有名シャトーも１～２万円そこそこ。安月給のサラリーマンでもちょっと奮発すれば買えるのどかな時代だった。今ではセカンドラベルも買えない。
今でこそ世界中の、普段あまり聞かないような国のワインも目にするようになったが（とても良いことだ）、当時はワインといえばまずはフランス。

ボルドー、ブルゴーニュの二大産地はもちろん、それ以外の主要産地のアペラシオン（AOC、原産地呼称）を全部覚えるのはソムリエを目指す上で必須項目だった。
AOCこそがワインであり、アペラシオンを名乗れないようなワインはがぶ飲みデイリーワイン、という明確な区分けがあったように思う。そしてそうしたワインにはあまり興味がわかなかった。

しかし時は移ろい、巷に出回るワインの種類も、自分が好んで飲むワインも大きく変わってきた。

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