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ワインへのアプローチ　 by沼田 英之　＜2＞

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ワインへのアプローチ　 by沼田 英之　＜2＞
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オーストラリアのStanderd Drinks(スタンダード・ドリンクス)とは！？

＜ソムリエプロフィール＞
沼田　英之　/ Hideyuki Numata
WINE MARKET PARTY　店長

＜ワイン情報＞
生産者：オコタ・バレル　(タラス・オコタ)
ワイン名：シーズ・ロスト・コントロール
葡萄品種：フラゴラ100%
ワインタイプ：赤ワイン
生産国：オーストラリア
生産地：アデレードヒルズ
ヴィンテージ：2016
インポーター：ワインダイヤモンズ
参考小売価格：¥4,900
 

 
今回紹介するのはオーストラリアの自然派ワイン。

ですが、ワインの楽しみ方は国や生産地、ブドウ品種や味わいだけではありません。

オーストラリアにはスタンダード・ドリンクス(Standard Drinks、以下std)という表記があるのですが、皆様ご存知でしょうか？
これには全生産者への記載義務があり、全てのワインのラベルに書かれています。
 
8.6 stdとか、7.3 Standard Drinksなど。
 
何を言っているのか普通の人にはわかりませんが、これは「このワインを1本飲んだら何時間後くらいで身体からお酒が抜けると思いますよ」という意味なんです。
 
もちろん日本では許されませんが、オーストラリアでは1 stdまではお酒を飲んで車を運転していい事になっています。
 
ですから単純に750mlのワインで7.5 stdのワインであれば100mlで1 stdとなり、車の運転ができる事になります。
 
この計算方法は以下の通り。
 
アルコール度数×量(1リットルが1、750mlなら0.750)×0.789
 
例)12%のアルコール度数のワイン(750ml)の場合
12×0.750×0.789=7.10std
 
上記の場合は7.10時間休めば身体からアルコールが抜けますよ、という考え方。
 
個人的に色々と試してみましたが、0.789というのは身体の大きい人達の数字で、自分では0.82くらいで計算するとちょうどいい位にお酒が抜けていきます。
 
日本人の場合はもう少しだけ時間が掛かるかもしれません。
 
これを知ってからは大まかにですが、自分の身体からアルコールが抜ける時間を計算しながらワインを飲むようになり、大人なワインの楽しみ方ができるようになったような気がします。
 
オーストラリアのワインを飲む際はラベルに記載してあるstdをチェックしてみてもいいですし、他のワインを飲む際でも、少し計算しながら飲んでみるのも面白いのではないでしょうか。
 
 
さて、ここからは本題のワイン、今回のオーストラリアワインですが、個人的に大好きで、毎年纏めて試飲を行っている生産者、オコタ・バレルです。
 
 

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