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負担重量(斤量)の考え方とねらい目

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負担重量(斤量)の考え方とねらい目

今週は負担重量(斤量)についてのコラムです。
ここではわかりやすくハンデ戦のみに限って解析しました。


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目次
☆負担重量別成績の罠?
☆負担重量増減の成績
☆他ファクターとの解析
☆データ解釈時の注意点
☆まとめ
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※データは2014年10月17日~2024年10月16日まで
※ハンデ戦、単勝オッズ40倍以下に限る


☆負担重量別成績の罠?


日本競馬において、出走馬は決められた負担重量(騎手、鞍などの総重量)を背負って出走しなければなりません。

負担重量は別定戦、定量戦などレースごとにルールが決められており、中でも各馬によって負担重量が大きく異なるのがハンデ戦です。

ハンデ戦は出走予定馬の実績や最近の状態などを考慮し、各出走馬に勝つチャンスを与えるよう決められた重量を負担させるレースです。

実績の足りない馬ほど軽い負担重量になり、実績がある馬ほど重い負担重量を背負うことになります。

一般的に負担重量1kg≒1馬身ほどの影響があると言われており、言うまでもなく負担重量が軽い馬ほど好走のチャンスを得ることになります。


実際に負担重量別の成績を調べてみてみると、軽いほど複勝回収率が良い傾向が見られます。
このことから、負担重量が軽い馬は人気以上に好走していることがわかります。


≪負担重量別の成績≫
負担重量  件数 複回値(%)
52kg未満   569 82.4
52~53.5kg 4081 83.3
54~55.5kg 9245 80.5
56~57.5kg 4957 77.9
58kg以上   295 80.4


しかし、この解析結果の解釈には注意が必要です。

まず負担重量は実績だけでなく、性別によっても異なります。
牡牝の斤量アローワンスは2kgであり、牝馬の52kgは牡馬の54kgと同じ意味です。

つまり本来であれば性別ごとの解析が必要ですが、10年でたった560件しかない52kg以下のサンプルをさらに分けるのは現実的ではありません。

また性別だけでなく、年齢によっても負担重量は変わります。

このように負担重量での解析は実績、年齢、性別によって補正が必要であり、そして軽ハンデ馬のサンプルが少ないことからも正しい解釈を難しくしています。

そこで別のアプローチでの解析方法が、前走からの「負担重量増減」です。


☆負担重量増減の成績

仮に軽ハンデの馬に期待値がある場合、これは「過去の戦績以上のパフォーマンスを発揮できる」場合に限ります。

これは過去の戦績がオッズに織り込まれている一方で、軽ハンデによるパフォーマンス上昇が正しく認識されていないことを意味します。


≪参考:オッズの合理的解釈≫
https://lounge.dmm.com/detail/3562/content/23446/


仮に今走の負担重量が52kgの馬が、前走も負担重量52kgの場合、期待値は取れないと考えられます。

これは負担重量52kg時の戦績はすでにオッズに織り込まれているため、取るべき認識のギャップが存在しないためです。

つまり負担重量を考える際に重要なことは「前走からの負担重量増減によるパフォーマンスの変化」です。


実際に負担重量増減別の成績を調べてみると・・・

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