シナリオランドではオンラインやオフラインイベントを定期的に開催しています。ライブ配信は、シナリオランドにご入会後、アーカイブ動画としてもご覧頂けます。
◆開催日:2025/8/17
◆イベントタイトル:小林流!アニメシナリオの書き方講座 ~児童文学の脚色:前編~
現在、アニメ産業市場は3兆円を突破し、過去10年間で規模が倍増しました。今後もさらなる成長が見込まれています。
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小林流!アニメシナリオの書き方講座」では、拡大を続けるアニメ市場において求められる、実践的なアニメシナリオ執筆スキルを磨いて参ります。特に、アニメ作品の多くは原作をもとにした「脚色」であることを踏まえ、脚色技術に重点を置いたシリーズとなっています。
今回のテーマは「児童文学の脚色」です。児童文学はファンタジーや冒険など多様題材が多く、漫画原作とは異なる構造や表現上の特徴があります。講座の冒頭では、児童文学の本質や脚色としての考え方が示されました。
中盤では、児童文学を脚色する際に直面する課題、たとえば、原作を短いアニメ尺にどう収めるか? また、子供にも伝わる印象的なセリフはどのように検討すればよいのか?……等々、講師を務める脚本家・小林雄次さんならではの解説がありました。
また、今回も受講者が参加する即興ワークを実施しました。題材となったのは、『杜子春』(芥川龍之介)の一場面。脚色の方法論として千差万別の意見が出され、小林さんのコメントを交えながら、実践的に学び合う時間となりました。
講座の最後には、小グループに分かれてのディスカッションもおこないました。各自がアニメ化する際の工夫や注意点を話し合い、他のメンバーの視点に触れることで理解が一層深まりました。
今回の前編では、児童文学を脚色する際の基本的な考え方と表現上の特徴を中心に整理しました。後編では、課題として出されたシナリオをもとに講評とアドバイスをおこなう予定です。実践を通じて、さらに「アニメシナリオの脚色技術」を深めていただければ幸いです。
引き続き、後編もぜひご期待ください!
脚色の原作
『杜子春』芥川龍之介
講師紹介
小林雄次
脚本家・小説家
2002年にアニメ『サザエさん』で脚本家デビューを果たし、以後はアニメ・特撮やノベライズ執筆を中心に活動しながら、一般ドラマの脚本も手がける。
日本大学芸術学部映画学科、跡見学園女子大学、東京作家大学講師。日本放送作家協会常務理事。
<代表作>
『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』、「デュエル・マスターズ」シリーズ、「爆丸」シリーズ、「ウルトラマン」シリーズ、「プリキュア」シリーズ、『美少女戦士セーラームーンCrystal』、『牙狼<GARO>』、『天才てれびくん YOU』、『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』、『聖闘士星矢Ω』、舞台『六番目の小夜子』、他多数
(司会)高達俊之
プロデューサー、知的財産アナリスト(コンテンツ)
アニメ製作会社トムス・エンタテインメントに16年間在職し、2017年にコウダテ株式会社設立。アニメ・映像等に関連したコンテンツ企画・製作・コンサルティングを行う。アニメ産業の白書である「アニメ産業レポート(刊:日本動画協会)」の執筆員。
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