【血統コラム】あなたもすぐに馬主に?無償提供馬のマーニーを分析

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【血統コラム】あなたもすぐに馬主に?無償提供馬のマーニーを分析

みなさんこんにちは、血統アドバイザーエムイシです。

今回JJ Racing Club(DMMオンラインサロン)メンバー限定で、現役馬の共有が決定しました。

しかも、馬代金0円。もしくは馬代金0豪ドル。必要なのは今後発生する維持費と馬主登録料だけです。



既にJJ Racing Clubの馬として1歳タガロア牝馬(モアナ)がおりますが、デビューは1年ほど先。
3歳中距離路線を目指すなら、もっと遅くなる可能性もあります。

一口馬主をやっていて、実感としてトップ3に入る辛い事とは出資馬が走らない事(個人的感想)。
定期更新は楽しいし、ほっこりする。でも、何か満たされない。
やはり、競馬とは「競う馬」であり、「馬のレース」です。走ってナンボ。それで出資馬がどんどん増えて、今では現役馬だけで数十頭の大所帯に………

とまあ、個人語りはこの辺までにしときます。

そんなこんなでオーストラリアも所有馬を増やしたい欲といいますか、すぐ走る馬が欲しい!とJJの運営陣に訴えた所、即日この馬の紹介がありました。
ビビりました。
運営陣によると、他にも同様の問い合わせがあり、それならとこの馬のサロン内募集が決まったようです。


前半はサロン会員の皆様には既報のため、サロン会員の方はMariinskyの項まで飛んでください。



目次

オーストラリア共有馬主
共有の経緯(中條調教師より)
費用
※重要※共有時の注意点
共同代表ジェイより
Mariinsky
基本情報
血統考察(エムイシ)
キロフプリミエール
配合

オーストラリア共有馬主

この記事で初めてオーストラリア競馬に触れる方も多いと思いますので、簡単に説明します。
オーストラリアは馬主の収入や国籍の制限はなく、馬主登録さえしてしまえば誰でも馬主になることができます。

多くのオーストラリア共有馬主で2.5%(1/40口)単位で販売されており、日本の一口とは違い1/40口だけの所有でも馬主として登録されます。
いわゆる馬主席に入ったり、新聞の馬主欄に名前が乗ったり、日本で言う本物の馬主扱いされます。

くわしくはJJの解説記事や、最近はオーストラリア馬主に関する記事や動画なども増えてきていますので、ご覧ください。


今回は、JJ Racing Club会員限定で、すぐ走れそうな現役馬、しかも馬代無料の共有馬の紹介がありました。

共有の経緯(中條調教師より)

本馬はオンラインセール(日本で言うサラオク)での購入馬です。

騎乗機会が少ない日本人騎手の下平ジョッキーに騎乗機会を与えるために私がオンラインセールで購入し個人で持っていた馬です。

以前はメトロ(日本で言う中央)勝ちなどもありメトロで走っていた馬ですが、これからはカントリーメインで走らせようかと思っています。

血統は抜群に良く、調教を進めていくうちに良い馬感が出て来ています。

この前トライアルを使って良かったので、来週末のリズモア戦で休み明け叩き1戦目を使う予定です。

基本的にはカントリー(日本で言う地方)で使うことを想定しているので、大きな舞台を目指したいと言うよりは、コンスタントにカントリーで走らせてホビー的に楽しみたいと言うオーナー様向けになります。

長い距離使える馬なので、ワンチャン、ブリズベンメトロに参加賞くらいなら狙えるかもしれません。

費用

サロン会員限定の募集として、馬代金は無償。

初期費用は馬主登録費$110(出資人数で割り勘)だけです。

維持費は募集締切時からの計算となり、概ね入厩中は月1.2万円/1口程度。放牧中はその4000円/1口程度です。

維持費の滞納などが出てきてしまいますと、このような無償提供馬が今後提供できなくなってしまう可能性もありますので、しっかりとご検討ください。

※重要※共有時の注意点

今回は無償提供馬であるため、通常の共有とは異なります。
以下の注意事項をよく読んでご検討ください。

・下平騎手の騎乗機会確保のために手配した馬ですので、主戦は下平騎手となります。

・古馬かつ無償提供馬なので本馬の売却、引退などの決断は調教師が判断させていただきます。

・大きなところを目指す方針ではなく、あくまでもカントリー競馬を楽しむための馬なのでその方向性に賛同していただける方でお願いします。

・無償提供馬なので参加後は基本的に売却又は引退まで持てる方でお願いいたします。

共同代表ジェイより

Not A Single Doubtはエクストリームチョイスやアンダースなど、今セリで多数産駒が上場されているような後継種牡馬を多数輩出したオーストラリアの名種牡馬です。
産駒勝ち上がり率は7割を超え、重賞勝ち馬も多数輩出しています。

本馬は6歳となり、全盛期ほどの輝きはないかもしれませんが、カントリーレベルなら十分通用する可能性があると思い、サロン内での共有者様募集に至りました。

8月で7歳となる本馬ですが、調教師は馬が元気で気持ちが切れず、ある程度この辺りのカントリーで通用しそうであれば数年運用したいなと考えています。
しかし、あまりにも戦績が悪かったり、体にガタがきたりという状況であれば、そこまで長く持たずに見切る可能性もあります。

1歳馬と違い育成期間はないので、なんとか維持費をペイして負担少なく楽しませてくれる馬になって欲しいと願っています。

まずは1つ2つ、この馬で勝利をサロンの皆と味わえると嬉しいなと個人的には思っています。

直近の中條厩舎移籍後のバラナ競馬場1000mのトライアルでは、がっつり出遅れているものの追走の手応えはよく、着順は悪いですが動画を見ていると内容は悪くなさそうでした。

これなら距離を伸ばせば十分、勝ち負けを期待できる馬だと判断し、この馬のサロン会員様向けへの募集を決めました。


Mariinsky

基本情報

馬名:Mariinsky (AUS)
父馬:Not a Single Doubt (AUS)
母馬:Vishneva (AUS)
毛色:鹿毛
性別:セン馬
生年月日:2017年9月21日
生国: オーストラリア
獲得賞金:87,745豪ドル

キャリア2勝馬で、メトロ(日本での中央に相当)での勝利歴があります。

オンラインセール時の情報

https://inglisdigital.com/lot/30000212.7.htm

本馬の戦績

https://racing.racingnsw.com.au/InteractiveForm/HorseFullForm.aspx?HorseCode=NjM4NDU4MzY4MA%3d%3d&src=horsesearch

血統考察(エムイシ)

さて、ここからが私の記事です。

流石この牝系。JBISにこの馬が載っていました。
血統表はこちらをご覧ください。

https://www.jbis.or.jp/horse/0001381844/pedigree/

この馬に関しては、なんと言っても母母キロフプリミエールでしょう。

そうです、シーザリオの母です。
シーザリオ出産後、オーストラリアに輸出され、そこで産まれたのが本馬です。

シーザリオ産駒はエピファネイア、サートゥルナーリア、リオンディーズ、孫世代でもオーソリティを出すなど、日本芝で神がかった成績を上げています。
その源泉は、キロフプリミエールに求めることができます。



キロフプリミエール


父サドラーズウェルズは説明不要の不世出の大種牡馬。
ナスルーラ×ハイペリオンの持続力にボールドリーズンのパワーが特徴で、直子だと日本では重すぎましたが、牝系に入る事で父のスピード×母のスタミナと言う定番の構図を作りやすく、多くの活躍馬を出しています。

母父ハビタットはオセアニアで流行しているサーゲイロード系で、サンデーや相似血統のクリスエスを配合する事でシーザリオ産駒のキレを生み出しました。

母母父ルファビュリューは、フジキセキの母父。
フランス色の強いステイヤー血統で、折り合って瞬発力が武器。


このように、日本的な父×キロフプリミエールの配合によってあの華々しい産駒成績を残しました。
つまり、このキロフプリミエールは可能性の獣です。

マリインスカイ(本馬)は、オーストラリア的な血統が2代続けて配合されているにも関わらず、非常に柔らかな歩きを見せます。
これはこのキロフプリミエールの成分がまだ強く影響していると思われます。

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オーストラリアNSW州の中條大輝調教師と、馬主インフルエンサーのジェイによる会員制コミュニティです。「馬を選び育む喜びを、共に」をコンセプトに、コラムや懇談会で馬の勉強をし、その内容を活かして皆でセリに参加します。
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