介護はゆるやかに？いいえ、突然に。

「介護」と聞くと、なんとなく、ゆっくり衰えていき、緩やかに訪れるイメージですが、実はそうでもないのです。

私は職事柄、いままでかなり多くの高齢うさぎさんとかかわらせていただいてきましたが、介護が必要になる「時」というのは、意外にも突然やってきます。

脅かしているのではなく、すべてのかいぬしさんに、ふだんからそう覚悟していてほしいです。

個体差はあるものの、だいたい５～６歳ごろから、うさぎという動物は、体の老齢期に入るように思います。このころからは、より一層、気を付けて毎日のお世話をしていってほしいです。また、年齢関係なく、骨折やけが、病気をしてしまった場合も、部位によっては今日から介護が必要になります。介護は特別なことと思わず、大切なうさぎさんに快適な毎日を過ごしてもらうため、かいぬしさんは知識や心構えを持っていてほしいと思います。

「介護」は、いやなもの、つらいものではありません。いままでのうさぎさんとの生活の延長で、こんどはわたしたちニンゲンが、うさぎさんの「生きる」をお手伝いする側にまわることです。臆病な動物であるうさぎさんが、わたしたちに「生」をゆだねているのです。うさぎさんの声なき声を聞き、痛みなく楽に日々送れるよう、私たちは渾身のお世話をしていきましょう。

ここでは、おりにふれ、うさぎさんとの心をつなぐ介護、高齢期のお世話、ふだんのお世話についておはなししていきます。私うさこ母や、会員のみなさんがついています、かいぬしさんの孤独や不安をなくし、愛あふれる毎日が送れるようお話ししていきますので、安心してくださいね。

14歳8か月、麟太郎くんは