望むうさぎの福祉、尊厳、法律改正
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2011年1月1日に法人「株式会社アトリエうさこ」設立、3月3日に「老うさホーム うさこんち」をオープンしました。今年2026年は15周年と、区切りの年となり、営業16年目に入ります。
私はそれまで、漫画家、イラストレーター、ガラス作家、会社員などをしていました。専業主婦をしていた時もありますよ。しかしもともと独立心が強く、自分の力でなにか成し遂げたいとずっと思って生きてきました。
うさぎとの出会いは、今から約30年前になります。このあたりのことはまたあらためて書きますので、今回ははしょりますが、予期せず出会った「捨てられうさぎのうさこ」が、私の人生を変えました。
それまでうさぎを飼ったことがなく、予備知識もないまま、私の人生に飛び込んできたうさこ。うさこによって、うさぎのかわいさ、賢さに、大いに心揺さぶられた私は、残りの人生をうさぎのために使いたいと思うようになります。
うさぎは誰もが知っている動物。一般的にかわいいイメージ。しかし…ひと昔前は…食べる?毛皮?ペット?愛玩動物としては(犬猫に比べ)歴史の浅い動物。ウサギ用のペットフードやグッズ、そして医療や知識も、未だまだまだ発展途上です。
しかし私は、約30年前から「地球うさぎ化計画」というホームページを掲げ、うさぎ好きさんたちと交流してきました。そこに自分の活動意義を見出していました。
「単に“好き“の集まりで終わるのではなく、法律上はモノでしかないペットのうさぎにも、社会福祉や法律の拡充、尊厳を重視した、人並みの保障を与えることがあたりまえだという世の中を作りたい」
そうして声を上げるために、15年前より、うさぎペットホテルを運営しはじめます。
たくさんの理解者を集め、賛同を得ながら、うさぎにも優しい、手厚い世の中をつくること、それが私の目的です。
人間の介護の経験から
自分の両親の介護の経験から、うさぎにも手厚い介護が必要になる日がきっとくると信じ、私の運営するうさぎのホテルは、介護に力を入れたペットホテルとし、今に至ります。
うさぎも家族です。私の出会ったかいぬしさんがたは、みな、その子に一心に愛情をそそぎ、家族、いえ、家族以上の思いで、うさぎさんを育てています。犬猫に比べ、情報が少なく、また、正直うさぎはペットとするには難しい一面もある動物ですが、しかしみなさん、悩みながら、うさぎさんと愛情をつむぎ「うさぎさんと暮らす日々はかけがえのないもの」とおっしゃるほど、うさぎはとても魅力的な動物であるのです。
私は、自分の両親を、自分が仕事に打ち込まなければならないため、老人ホームに預けました。そこでは、介護のプロが、両親のことを診てくれていて、私は安心して仕事に打ち込むことができました。さて、高齢期のうさぎさんと暮らしている人は、どうしているのだろう?仕事を休む?辞める?「うさこんち」は、そんな人の助けになりたいと思いました。
手放す、遺棄をなくす
また、このような思いもありました。考えたくないけれど、ペットをモノ扱いするような人は、終生飼育のための努力ができないのかもしれない。介護は大変だし、愛情がなければできない。手放したり、遺棄したりするほうが簡単なのかも…そんなこと、あってはならない。預かりをしているうちのような場所があるということが、せめて抑止力にならないか。大変だけど、ペットの一生を責任もってみてあげるのが、かいぬしの役目。うちが活動をすることで、世の中の意識が変わってくれることはあるのか…。
動物取扱業「第一種」と「第二種」
ここに、私が、動物取扱業「第二種」ではなく「第一種」で活動するこだわりがあります。「第二種」とは、保護活動で、動物の所有権は保護団体や保護した人などにあります。しかし「第一種」では、所有権が「かいぬしさん」にあります。かいぬしさんが、ずっと自分の家族として、健やかにその子を飼い続けられるよう手助けするのが、うさこんちの役目と認識してほしいからです。
保護活動を終わらせよう
遺棄されたり、飼えなくなったからと保護施設にペットが増える。保護活動とは、苦労を伴い、尊いものですが、本来、あってはならないことですよね?動物を苦しめているのは「一部の人間」です。そいつらが無罪放免でのうのうと生きて、ちいさな命が苦しんでいるとすれば、表面だけ見て美談で終わらせることは間違っています。するべきことは、もっと深いところにあると思います。保護しなければならない気の毒な子を、これ以上増やしてはなりません。私は正直「器があっては終わらない」と考えています。
活動をしている人を批判しているのではありません。行き場のない尊い命をつなぐ活動は、もちろん尊く、素晴らしいものと思っています。
しかし、本来すべきは、蛇口を締めることです。捨てる、手放す無責任な人間を、厳しく罰し、そのような人間を出さない世の中にすることです。法律を厳罰化し、手放す、遺棄することは重罪とすることです。尊い命との対峙方を、愛情をもって行うべきと全人類に教育することも必要です(適正飼育の方法を広めることが第一歩です)。人間で考えてみてください。人間を手放すこと、簡単にできますか?ペットはモノだから、扱いが軽いとすれば、それは人道的にも許しがたいことだと私は思います。
人の社会は戸籍があり、税金があり、今の日本ではほぼすべての人が最低限の生活ができるように福祉が(まぁまぁ)行き届いています。ペットにも戸籍を作れば、無責任な飼い主は減るかもしれません。しかし、現実にはそのようなことを実現させるのは難しいですよね。でも、ペットには「マイクロチップ」というものがあり、現在はわりとどこの動物病院でも施術できるようになっています。災害時見失わないように、うさぎにつけているかいぬしさんもいました。自家繁殖を禁止し、ペットの入手ルートを絞り(私は、保護ちゃんたちのおうちがみんな決まったら、未来は、ブリーダーさんか、専門店から入手するのがよいと思っています。)マイクロチップをすべての子に装着して、一生大切にしてくれる人にしか、ペットを飼えないようにしてほしいと思っています。
これらの一部のことは、犬猫では実現化していることもありますが、うさぎに至るまでには、まだまだ相当時間がかかるでしょう。待っているだけでは実現しません。うさぎ市場はまだまだ小さいと思われています。私たちが声を上げないと始まりません。
私は今後、もっと活動の場を広げていきたいと思っています。始まりかけたプロジェクトがいくつかあります。うさホテルの運営だけでなく、私の目的はこのようなところにあり、みなさんの協力や賛同が必要になります。
私がどのような考えで、尊い、ちいさな命のことを思っているか、伝わるといいなと思っています。
(うさこ母)
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