Web小説の読者は「謎が明かされない時間」にストレスを感じますか?
テキスト
- 内容
- ライブラリ
この記事はプロのラノベ作家が監修しています。
Q.小説に謎要素を出すと、読者は「謎が明かされない時間」にストレスを感じるでしょうか。
既存の作品で例えると、
・「NARUTO」で、ペインの正体は何なのか
・「アイシールド21」で、本物のアイシールド21は誰なのか
このような謎で、ペインやアイシールド21の正体が判明するまでの時間を今のWEB読者はストレスに感じるのか?という質問です。
色々な謎は物語を引っ張る上で重要な要素だと思い、世界観の密度を上げたり、作品の独自性を出したりできると思っています。
しかし一方で、現代はタイパやコスパの一面も重視されます。
そのような現代で謎を出すと、「いつまでも謎が明かされなくてイライラする」と逆にストレスを感じる読者がいるのでは?、そしてその割合は年々増えているのでは?と考えています。
そのため、謎を出すこと自体が読者の悪いストレスになりそうで怖く、謎要素を出すことができません。ですが、小説としての面白さを出すためにも、謎要素を出したいです。どのように取り組めばいいでしょうか。
「本物のアイシールド21の正体」みたいな大きな謎を用意し、それに向かって小さな謎を3話(3日)くらいで解決していくような書き方を考えていますが、どうでしょうか。
また、個人的には、今のWEB環境では3日でも長いんじゃないかなと少し感じていますがどうでしょうか。
A.Web小説における「良いストレス」とされるのは、たいてい「主人公の強さにまつわる謎」であることが多いです。
Web小説において「謎が明かされない時間」が読者にとってストレスになるかどうかですが、結論から言うと、漫画よりもストレスを感じやすい傾向があります。ただし、すべてが悪いストレスというわけではありません。
たとえば、「主人公だけが持っている最強能力が、なぜ他の能力と属性が違うのか?」といった疑問や、「主人公に与えられた魔道書が解読不能だけれど、何が書かれているのか?」といった展開は、読者の興味を引きつける良いストレスになりやすいです。
なぜなら、謎が解読された時、その結果が主人公の強さを裏付ける要素となるであろうことがほぼ確定されているからです。
『主人公に与えられた魔道書の解読』が終わったとき、ほぼ間違いなく話の展開は「主人公だけに使用できる最強異能力の存在が明らかになった」という方向に向かい、「解読が終わった結果、主人公の魔道書は何の価値もないダメ魔道書であることが分かった」となることは99%ありません。
一方で、主人公と直接関係のない人物に関する謎は、Web小説ではあまり歓迎されないことがあります。というのも、その謎が解けたところで主人公の活躍や成長と結びつかない場合、読者にとっては単なる引き延ばしのように感じられてしまうことがあるからです。
ご提案の「大きな謎を主軸にしつつ、小さな謎を3話(おおよそ3日)くらいで解決していく構成」自体はとてもよい工夫だと思います。
ただ、最近の読者の「タイパ意識」を考えると、3日でもやや長いと感じる人が出てくるかもしれません。
可能であれば、1〜2話で解決するような小さめの謎を挟んで、かつ大きな謎というのが「明らかに主人公の強さに関連した謎」のようなものであると、ストレスは「良いストレス」になってテンポよく展開されていくのではないかと思います。
Web小説の方が漫画に比べて謎に対する読者の耐性が少し低い面があるのは否めませんが、謎要素は作品の魅力を高めるためにとても重要です。
ですので、「主人公(の強さ)に密接に関わっていて、解けたときに気持ちよさがある謎」を意識して配置していくと、ストレスよりもワクワク感を引き出せるよい手法になり得るかもしれません。
2025年5月28日に作成した記事
エンタメノベルラボに入会するとより高度な情報が閲覧できます。
ぜひ入会してください!
フォローしたサロンの情報を、ご登録のメールアドレスにお届けします。
サロンをフォローする
-
書籍化作家による【なろう攻略、盤外戦術講座】
今回の講座では、小説家になろうでptを取るために必要な盤外戦術を皆様にお伝えいたします。 …
テキスト
-
作家わかつきひかる先生の小説講座「旅に出て何かを手に入れる話」
作家わかつきひかる先生の小説講座 わかつきひかる先生は、ラノベや時代小説、官能小説など幅広…
動画
-
なろうから書籍化&コミカライズ。ラボメンバーのインタビュー
2023年3月1日、エンタメノベルラボで、「小説家になろう」から書籍化&コミカライズが決定…
テキスト
-
Web小説で書籍化されるための企画の出し方講座
はじめに 企画を出すときに考えるべき項目とは? 講師は、「小説家になろう」と「カクヨム」で…
テキスト
-
小説投稿サイト「エブリスタ」から書籍化。ラボメンバーのインタビュー
2023年2月15日。エンタメノベルラボで、web小説投稿サイト「エブリスタ」から書籍化が…
テキスト
-
作家わかつきひかる先生の小説講座「キャラを立てる方法」
作家わかつきひかる先生の小説講座 わかつきひかる先生は、ラノベや時代小説、官能小説など幅広…
動画
-
なろうハイファンから書籍化。ラボメンバーのインタビュー
2023年2月1日。エンタメノベルラボで、「小説家になろう」のハイファンタジージャンルから…
テキスト
-
小説の書き方講座。多視点を使いこなそう。講師、梶永正史先生
このミス大賞受賞作家:梶永正史先生による講座 文芸小説における視点の移動、多視点でストーリ…
動画
-
作家わかつきひかる先生の小説講座「三題話で起承転結を覚えよう」
作家わかつきひかる先生の小説講座 わかつきひかる先生は、ラノベや時代小説、官能小説など幅広…
動画
-
Webから書籍化&コミカライズ。ラボメンバーのインタビュー
2022年12月30日、エンタメノベルラボで、Webに投稿した小説の書籍化&コミカライズが…
テキスト
-
絶対に読まれる!なろうタイトル発想方法講座
はじめに 今回の講座は「なろうを始めてみたい!」「始めてみたけど読まれなかった……」といっ…
テキスト
-
ライトノベル新人賞受賞。【エンタメノベルラボ】メンバーのインタビュー
2022年12月、エンタメノベルラボで、ライトノベル新人賞を受賞した方が現れましたので、イ…
テキスト
-
新人賞攻略講座「集英社IP小説新人賞の挑戦」作家わかつきひかる先生
作家わかつきひかる先生の小説講座 わかつきひかる先生は、ラノベや時代小説、官能小説など幅広…
動画
-
長編小説の企画の立て方。中だるみしない物語のコツ。講師、梶永正史先生
このミス大賞受賞作家:梶永正史先生による講座 長編小説の企画の立て方、中だるみしない物語を…
動画
-
「〝なぜ〟キャラクターが一番大事なのか」プロ作家による小説講座
創作論では必ずと言って良いほど、キャラクターが一番大事という話がでてきます。 では、なぜ物…
テキスト
-
書籍化するためのアルファポリス攻略講座
書籍化するためのアルファポリス攻略講座 アルファポリスの投稿に関してたまに質問されるので、…
テキスト
-
おもしろくないかも病の克服、プロット作成講座。講師、梶永正史先生
このミス大賞受賞作家:梶永正史先生による講座プロットには2つの種類があります。 ひとつは、…
動画
-
小説家になろうで【ストック戦略】で書籍化を狙うコツ
なろうハイファンから書籍化を狙うには2つの大きな戦略があります。 ひとつは、「短編戦略」。…
テキスト
-
ミステリー小説の書き方「偽りの解決」講師、梶永正史先生
このミス大賞受賞作家:梶永正史先生による講座 「偽りの解決」とは、映画ダヴィンチコードなど…
動画
-
なろう書籍化作家によるギャグの描き方講座。
チンジャオロースプチ講座。ギャグの描き方のポイント・「笑いとはそもそも何?」脳科学的観点か…
動画
オンラインサロン情報
7日間無料
小説家オンラインサロン【エンタメノベルラボ】書籍化&新人賞受賞者多数!
サロン紹介
- 運営ツール
- DMMオンラインサロン専用コミュニティ