Web小説で意外性を出すには?主人公の動機で読者を惹きつける

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Web小説で意外性を出すには?主人公の動機で読者を惹きつける

この記事はプロのラノベ作家が監修しています。


Q. 主人公の活躍が予想できるWeb小説で、どう意外性を出せばいいですか?

薬師が主人公のWeb小説を考えています。薬の知識を生かして病の原因を突き止めたり、困っている人を助けたりする話です。薬師ならではの活躍を描きたい一方で、毎回「最後は薬師が解決する」と読めてしまうと、物足りなく感じられるのではないかと悩んでいます。


主人公が薬師として活躍する流れを大切にしながら、読者に「そう来るのか」と思ってもらうには、どんな工夫ができるでしょうか。展開だけでなく、主人公の性格や行動にも意外性を出せるのか、参考になる作品とあわせて教えていただきたいです。


A.Web前提でお答えすると、まず基本的に、ストーリーで意外性を出すのは「無し」ではないものの、やめたほうがいいとなるケースのほうが多いイメージがあります。

というのも、Web小説は基本的に「主人公が最強」「主人公の活躍が周囲から賞賛される」という流れをひたすら続けるべき、というのが基本ルールだからです。ここで変にストーリー側で意外性を出そうとすると、この前提が崩れてしまい、結果としてマイナスに傾くことが多くなります。


展開が読める、既定路線である——というのは言い換えればWeb小説においては弱点ではなく、むしろ読者が求めている安心感そのものであり、「薬師として色んな問題を解決して活躍する」と想像がつくこと自体は、まったく悪いことではありません。

では、意外性をどこで出せばいいのかですが、キャラクターの特徴やセリフで出すが答えになるかとは思われます。特に主人公においてはこれが強いです。

分かりやすいのが『薬屋のひとりごと』で、主人公の女の子は薬学の知識に通じていますが、では「薬学の知識を使っていろんな人を助けたい」と思っているかというと、あまりそうではありません。

むしろ「毒などの存在に興奮する」という、かなり意外性のある変わった特徴を持っており、結果的に人助けはするのですが、動機が実はそこになく、この捻れがキャラクターとしての強い引力を生んでいます。

『葬送のフリーレン』も同様で、主人公は旅を続けますが、それは「旅をしていろいろなことを知りたい」というよりは「いろんな魔法を集めたい」という、読者が「あ、そっちなんだ」と思うような動機に設定されています。

このように、もし意外性を出したいのであれば、「キャラクターは最終的に活躍することになるのだが、そのキャラクター自身は別に最初から活躍を目的としているわけではなく、もっと変な願望を持っている」——こうした特徴レベルの意外性を作るのが、いくつある方法のうちの最も王道的でキャラが立ちやすいやり方ではあるかもしれません。


2026年11月4日に作成した記事


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