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ワイナリーに行こう！　塚元晃　＜1＞

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ワイナリーに行こう！　塚元晃　＜1＞
ワイナリーに行こう！　塚元晃　＜1＞
造っている人も場所も何もかもNaturalなワイン

＜ソムリエプロフィール＞
塚元　晃　/ Akira Tsukamoto
レストラン相楽 / マネージャー兼ソムリエ
アカデミーデュヴァン大阪校 / 講師

＜ワイン情報＞
生産者：domaine tetta /ドメーヌ　テッタ
ワイン名：Chardonnay Barrique / シャルドネ　バリック
葡萄品種：Chardonnay / シャルドネ
ワインタイプ：白ワイン
生産国：日本
生産地：Tetta town of Niimi city in Okayama / 岡山県新見市哲多町
ヴィンテージ：2017
参考小売価格：￥4,290


最近心がけているのは、現地で実際見てきたワイナリー、生産者に直にあって話を聞いたことがあるワインを紹介すること。行かなきゃ分からないことが沢山ある。会わなきゃわからないことが沢山ある。現地で飲むワイン、また生産者からの説明を聞きながら飲むワインは格別に美味しい。

初回は我が郷土、岡山県のワインを紹介したい。domaine tettaは岡山県新見市哲多町に位置する。自分が生まれ育ったのは岡山県高梁市。ちょうど岡山県の中心にある、山奥の小さな城下町。そんな田舎町からさらに車で北に行くこと1時間、山道をくねくね上っていくとテッタワイナリーがある。そこにたどり着くまでに興味深い風景があった。それは石灰採掘場の多さ。削られた山肌は白い石灰がむき出しになっていて、白い石灰を積んだダンプカーがそこらじゅうに並んでいる。そういえばフランスワインの銘醸地も石灰質土壌だったな、と思いをはせながらワイナリーへの期待値は否が応でも高まっていく。

現地でワインを紹介してくれたのは、醸造家片寄広朗氏。大阪出身、飲食店でキャリアをスタート、その後渡仏、1年目は語学学校、その後ブルゴーニュとボルドーで３年ずつ、最後はシャンパーニュで経験を積んだ醸造技術士。彼のワインメイキングの信念は“何もしない”。誤解のないように言うが、決して怠惰、ネガティブな意味ではない。「ワインの欠陥とは何？それは消費者が決める事。世間では欠陥と言われているものをなくすのにどれだけ亜硫酸いれるの？」「我々がしているのは農業。農業を守りたい。」そう語る彼らがつくるワインは本当にNaturalだ。

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