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*無料* お正月の番外編 “家庭でワインをちまちま飲みたい!”

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*無料* お正月の番外編 “家庭でワインをちまちま飲みたい!”

Sidewinder <4>〜お正月の番外編〜


どうすれば家庭でワインをちまちま飲めるのか?


ご家庭でワインを開けた時、こんな悩みを抱えてませんか?
「このワイン、ついつい開けちゃったけど、いつまでに飲めば良いのだろう?そしてどうやって保存しとけば良いのだろう?」

まず、色々なパターンをご紹介する前に、ワイン業界最大の嘘の一つについてお話します。

「ワインは抜栓後、時間と共に劣化していき、そのうち酢になる」

いまだにこんなことが書いてあるテキストやネット情報を多々見かけます。

皆様、嘘ですよ〜〜!

1. ワインは抜栓後、時間と共に「変化」致します。必ずしも「劣化」とは限りません。
2. ワインが酢になるには、酢酸菌が繁殖する必要がありますが、酢酸菌繁殖の適温は25~30℃ですので、室温管理では抜栓後に危険が生じますが、セラーや冷蔵庫に保存している限りは、抜栓後でも酢になる可能性は極めて低いです。

酢に関しては論外ですが、変化と劣化の違いは、本記事においてとても重要な意味をもちます。

では、いよいよ本題、様々な保存方法を状態保存能力、メリット、デメリット、注意点と共にご紹介していきます。


製品名:コルク/スクリューキャップ

Amazon価格:——
状態保存能力:ちゃんと挿しこめば密閉力は高いので意外と有能。スクリューは抜群に密閉力が高い
メリット:ワインに引っ付いてくる
デメリット:抜栓したら、コルクによっては膨張してしまい挿し込みにくい
注意点:ワインに触れていた側のコルク面がブショネでなくても、逆側がブショネになっているケースがあるため、挿し易いからと確認せずに逆側から挿し込むのは辞めましょう。DIAM等の合成コルクはこういう用途には使い易いので、キープしておくのもアリ。スクリューキャップは回すだけなのでとにかく楽。


製品名:ワインストッパー


Amazon価格:色々あります
状態保存能力:コルクをやや下回る
メリット:コルクよりも挿し易い
デメリット:瓶口の口径によってはうまく挿さらない
注意点:密封力がコルクよりも弱いものが多く、特にボトルを寝かせて保存する場合は液漏れの危険性が高い


製品名:アルゴン ワインセーブプロ(通称シュッシュッ)

Amazon価格:¥4,000程度 
状態保存能力:平均して1週間程度は大幅に状態の変化を緩やかにできる
メリット:ガス添加系の中では比較的低コスト
デメリット:想像以上にめんどくさい
注意点:優秀なストッパーとの併用で真価を発揮するので、単体での使用の場合は過信は禁物


製品名:ヴァキュヴァン(通称シュポシュポ)


Amazon価格:¥3,000程度 
状態保存能力:コルクをやや上回るが、ワインセーブプロとの併用を推奨。
メリット:密閉力が高く、瓶口の口径を選ばない
デメリット:シュポシュポし忘れることが意外と多い、忘れると栓をしていないのと同義に
注意点シュポシュポし過ぎると、ワインの香気成分まで抜いてしまう


製品名:アンチオックス

Amazon価格:¥2,000程度 
状態保存能力:コルクをやや上回るが、ワインセーブプロとの併用を推奨。
メリット密閉力が高く、被せやすく、瓶口の口径を選ばず、何より手軽
デメリット:頻繁に再開封するとそのたびに酸素がたっぷり入ってしまうため、カーボンによる吸着が追いつかない
注意点:手軽なタイプとしては現状最強レベルであるが、ワインセーブプロとの併用が好ましい


製品名:コーラヴァン


Amazon価格:¥34,000〜
状態保存能力正しい使用法を守る限りは最強。抜栓しない状態での通常の経年変化との差異は、ほぼ判別できないレベル
メリット:超高級ワインであっても、ちまちま飲める。抜栓後の変化が早いワインでも問題なく使用できる
デメリットコルクの状態が悪いワインには向かない。スクリューキャップやガラス栓、プラスチック製コルク等には使用できない。本体価格、カプセル価格共に高価なため、デイリーワインにはそもそも向いてない。
注意点コーラヴァンは、コルクの自然な収縮力を利用をした機器であるため、コーラヴァン使用後、コルクが収縮しないうちにコルクがワインに触れると隙間からワインが染み込んでしまい、コーラヴァンの真価が発揮されない。


いかがでしたでしょうか?

手軽なタイプとしてはアンチオックスがオススメです。
より変化を緩やかにしたければ、ワインセーブプロとの併用を。
最強はコーラヴァンですが。

私は家庭で何を使っているのか。。。

実は、コルクかスクリューキャップだけです。
変化を楽しむために、あえてそうしています。
コルク挿し直しただけで、冷蔵庫に数ヶ月ワインを放置することもしょっちゅうあります。

変化なのか、劣化なのか。

視点を変えるだけで、ワインの楽しみ方が広がりますよ!


ライブラリでは、この他にも無料記事を公開しております。
ぜひご覧ください。

<ソムリエプロフィール>
梁 世柱 / Seju Yang
La Mer Inc. CEO


1983年大阪生まれ。2003年にNYに移住後、様々なレストランにてソムリエとして研鑽を積む。
2011年starchefs.comよりRising Star NYC Sommelier Award受賞。
2012年Zagat SurveyよりZagat 30 under 30 NYC Sommelier Award受賞。
同年、Wine Enthusiast紙より、America’s 100 Best Wine Restaurant Award受賞。
世界最大のソムリエ激戦地での連続受賞は日本出身のソムリエとして唯一の快挙となった。
2012年に日本帰国後は、ミシュランガイド三ッ星店も含め、都内のレストランでシェフ・ソムリエを歴任。
2017年、オーストラリアにて開催されたSomms of the Worldに、World’s 50 Best Sommeliersの一員として招聘。
2018年、La Mer Inc.設立。代表取締役社長兼CEOに就任。
ワインジャーナリストとしてワイン専門誌に多数寄稿。


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