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FireBox&DollHouse@浜岡砂丘なごみ参加レポート

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FireBox&DollHouse@浜岡砂丘なごみ参加レポート

FireBox&DollHouse@浜岡砂丘なごみへ参加レポート




参加した経緯

 管理人が以前に訓練会や勉強会でお世話になった方々が新しくNPO法人、Fire Cross Functiona Team:ファイヤークロスファンクショナルチーム(FIRE-CFT)を設立しました。 今回は応援の気持ちで取材ではなく、参加者として訓練会へ参加しました!せっかく参加しましたのでレポートとして皆様に共有させていただきます。


現地に着いたら様々なBOXがあった!

 

(様々な形をした7個のBOX)
 
 管理人も一斗缶等で作成したこともあり、これだけの個数を揃えるのは大変だったろうと感じました。設計図などは特になく、自分のしたいことを形にしたそうです。

訓練開始!

 まずは消防学校でも最初に覚える燃焼の三要素から実験を開始しました!試験管の中に木片を入れてガスバーナーで炙ります。そうすると試験管からは最初に白い煙が発生しますが、正体は水蒸気であるため火を近づけても着火はしません。そこからさらに熱を加えると茶色に近い木ガス(熱分解ガス)が生成されます。これは可燃性ガスであるため火に近づければ着火します。日本では一部の地域を除き木造建物が普及していますので木の煙の変化を知ることは重要でしょう。


(木材の熱分解の観察)

発泡スチロールの熱分解の観察

 先ほど、木ガスは最初に白煙(水蒸気)が発生すると説明しました。木片から生じる白煙は水蒸気であるため燃えることはありません。しかし、「白煙=燃えない」という認識は間違いです。発泡スチロールを鉄板に置き、熱を加えます。そうすると、みるみる白煙が生まれますが、これは発泡スチロールの熱分解ガスであり、可燃性ガスであるので燃えます。
 煙の色は何が燃えているかを教えてくれる指針のひとつであり、「白煙=火災初期」と安易に判断してはいけません。講師も特に発泡スチロールが多数保管されているような倉庫で外部から確認できる白煙には特に注意するべきだとお話しされていました。

火の成長の観察

 熱分解について学んだところで次は火の成長からフラッシュオーバーまでの観察をしました。参加者と木くずがどこから燃えるか?などコミュニケーションを取りながら火の成長を確認しました。BOX内で火柱(火災プルーム)⇒天井ジェット(シーリングジェット)⇒ロールオーバーの発生⇒フラッシュオーバーの発生までの流れを観察しました。


(どの木くずの山から燃えるだろう?)


(火の成長の観察)


(フラッシュオーバーの発生)

バックドラフト(FGI)の観察

 フラッシュオーバーの観察後、正方形のBOXを利用して圧力を伴う急速な燃焼現象の代名詞であるバックドラフトの発生を考察しました。(人によってはFGIと言われる方もおりますが、今回はバックドラフトで統一します。)どのように木片を置くと良いか?そもそもバックドラフトを発生するためにはどの程度の熱量が必要か?換気を制御するのはどの程度が良いかなどを考察できました。


(燃料をどこに置く?)


(FLIR社の熱画像直視装置:K1で撮影)


(開口部から炎が噴出)

開口部の形による火勢の変化の観察

 次も同じ正方形のBOXですが、予め開口部が設定されています。開口部は同じ面積(大きさ)であり違うのは横を向いているか?縦を向いているかです。一見同じような燃焼現象が発生しそうですが、開口部が横向きのBOXは自己消火してしまいました。これはなぜなのか?参加者と講師がコミュニケーションを取りながら考察していました!


(左側のBOXは自己消火した)

延焼阻止の検証

 今回はFTETとして延焼阻止の検証をさせてもらいました。現在東京サイレン株式会社では扇状に放水できる新型ノズルが開発されています。ミニチュアではありますが実際にどの程度温度上昇を防ぐことができるかを検証しました。結果としては良い形で温度上昇を防ぐことができました。
 代表からのコメントとして燃焼阻止の基本は火点消火にあるとお話しされていました。私もそう考えます。火点を制圧できないような消防力が劣勢の時にどこに?どのように水を掛けるか?引き出しを持つことは重要とも話してくれました。

(水流による延焼阻止の検証)

ドールハウスの燃焼実験

 よく海外の動画でも見られるドールハウスの燃焼実験を行いました。火災の成長や区画形成の重要性、垂直換気による火勢の変化などを観察できました。また、熱画像直視装置K1、K2でドールハウスの裏側を観察することで一見分からない火点も確認できることを観察できました。


(K2で確認)


(垂直換気が形成されて火が明るくなり、火元の熱効率が上昇していることが分かる)

ワンルームマンション火災を想定

 最後にワンルームマンションを想定した火災検証を行いました。自然風の影響で一方向換気が形成されていました。火の成長の観察やパッシングレイン(通り雨)注水の効果、ファンを利用した戦術の検証などを行いました。


(内部状況の確認)

(2つ並べてみた)

(注水効果の確認)

最後に

 月初に体調不良が継続していたため行けるか怪しいところでしたが、無事に参加できて本当に良かったです。参加された皆様も和気あいあいと話し合いながら検証されていました。また、この訓練会場はキャンプ場となっており、キャンプして次の日サーフィンに参加された方も多かったようです!(私はさすがに体力の限界のため帰りました(笑))。今度は車両破壊訓練会や講演会などを行うそうです!これからも活動を応援しております!


燃やす前に記念撮影!お疲れ様でした!

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