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vol.98_井川意高の熔ける日々

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vol.98_井川意高の熔ける日々
「井川意高の熔ける日々」は、木曜と日曜の、週2回の配信を予定しています。
木曜日は「ここだけの話/おすすめ書籍/おすすめグルメなど」と「Q&A」を、日曜日は「港区、そしてオトコとオンナ/おすすすめ温泉、ホテル/好きな車シリーズなど」と「Q&A」をお届けします。

内容は、みなさんからの意見を参考にしながらアップデートしていくので、ぜひコメント欄にて感想をお寄せください。井川への質問もお待ちしています!

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港区、そしてオトコとオンナ
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男女の話ではないのですが、思い出話を一つ。

大王製紙で仕事をしていた頃は若かったこともあり、明け方3時、4時まで飲んで9時には出社という生活を毎日のように繰り返していました。

なので、週に1回から多いときは2回入る地方出張で、飛行機や新幹線の中で仮眠をとれることはとてもありがたいことでした。

私としては座席に座ったらすぐに寝てしまいたいのに、飛行機であればCAが挨拶をしてきたり、「お飲み物はいかがですか」と言ってくるのはとても鬱陶しかったです。

新幹線でも東京から、品川、新横浜と止まるたびに社内アナウンスが入るのはいい加減にしてほしいと常々思っていた私でした。

新横浜を通過すると名古屋まで1時間ほどは、停車駅も車内アナウンスもないので至福の時間?でした。

ある日いつものように東京から関西方面への出張でグリーン車に乗りました。(当時大王製紙の本社は鍛冶橋交差点の八重洲三井ビルにあったので、出張で新幹線に乗るときは東京駅発がほとんどでした)

例によって途中の停車駅だとか車内販売だとか長々と車掌アナウンスが続き、「早く終われ、早く終われ」と二日酔いの頭を抱えながらグリーン車の座席で目を瞑っていた私です。

すると、アナウンスの終わりの決まり文句である

「車内での携帯電話のご使用はお控えください。携帯電話をご使用になる場合はデッキでお願いします」

が流れ、やれやれ、やっとアナウンスが終わると思ったら、何を思ったのか車掌は2回繰り返すではありませんか。

なんだこの車掌は。携帯電話になんか恨みがあるのかと思いつつ、2回目の携帯に関するアナウンスが終わってやっと寝られるとホッとすると、突然後ろの積から野太い声が聞こえるではありませんか。

「あ? ああ。お前、オレが今この時間、新幹線乗ってることわかってるだろ。なんでかけてくるんだよ」

だったらもっと小さな声で話せばいいのに、えらいでかい声だなと、車掌のしつこいアナウンスにイライラしていた私は思わず後ろの座席を振り返り、携帯で話している男を睨み付けたのでした。

すると……

件の男性はスキンヘッドも見事な、その筋の方ではありませんか。

「ちょっとうるさいよ」と言おうとした私は、「ち……」と出かけた声をそのまま飲み込んで前を向き直したのでした。

すると後ろから、

「ほら見ろ、お前が電話かけてくるから前の席のお客さんに睨まれちまったじゃないか」

(やべぇな……)

と思う私の肩を彼が叩きます。

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『熔ける 再び そして会社も失った』の著者であり、大王製紙の元会長の井川意高のメルマガです。 井川意高が様々なテーマについて週1回メルマガをお届けします。
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