「市場テーマ」に沿う銘柄選定でパフォーマンス向上!
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日本株の個別株投資において、企業の「割安性」や「成長性」といった基本的なファンダメンタルズは重要な指標です。
しかし、そこに「テーマ性」という要素が加わることで、株価には一層の弾みがつくことがあります。
株価の基本的な構造は以下のように表されます。
株価 = EPS(1株当たり純利益) × PER(株価収益率)
EPSが企業の実力(実際の収益力)を示す一方、PERはその企業に対する期待値を示す指標です。テーマ性がある企業には市場からの期待が集まり、PERが高くなる傾向があります。
テーマ株は短期的な人気だけでなく、中長期的な成長シナリオと市場の関心を背景に、株価の上昇余地を広げる可能性があります。
テーマ株とは何か?~「注目されるストーリーを持つ企業」
「テーマ株」とは、ある特定の社会的・経済的なテーマやトレンドと関連する銘柄のことを指します。
例えば、
AI(人工知能)
自動運転車
防衛力強化
高齢化
DX(デジタルトランスフォーメーション)
脱炭素・グリーントランスフォーメーション(GX)
IWON
など、今後の社会課題の解決や、新技術による産業の変化が想定される領域が、テーマとして市場に注目されます。
こうしたテーマに関連する企業には、「今後の成長が期待できる」「長期的に追い風が吹く」という評価がなされやすく、株価は通常よりも高いPERを許容されることがあります。
「国策に売りなし」──政策テーマの注目度は特に高い
テーマ株の中でも特に注目されるのが、国が政策として推進している事業に関連する企業です。
「国策に売りなし」という格言があるように、国が力を入れる分野には、予算も人材も集中します。
例えば、防衛費の増額方針が発表されると、 → 防衛銘柄が注目されて株価が上がる → 実際に業績が上がるという順になるのが通例です。
国策テーマの調べ方
・骨太の方針
・毎年8月末に公開される「各省庁の概算要求」
・財務省・経済産業省・国土交通省などの予算ページ
・内閣府の資料
・特定のテーマに関する官公庁発表(例:電力政策、災害対策)
・経産省のニュースリリース・補助金制度をウォッチ
これらを読むと、「どの分野に国のお金がつくか」が見えてきます。
すべての省庁をチェックするのは大変ですが、投資系メディアや個人ブロガーが概算要求の要点をまとめてくれることも多いので、そうした情報を活用すると効率的です。
私もサロンのチャット「テーマ株」でも度々紹介しています。
テーマの分類:短期・中期・長期の視点で考える
テーマには、以下のように時間軸での分類があります。
短期テーマ
瞬間的な話題。イベントや一時的な材料に反応。
台風・災害関連、感染症関連、五輪開催など。
中期テーマ
数年単位でのトレンド。
政策・社会問題 少子化対策、防衛費増額、EVシフトなど。
長期テーマ(メガトレンド)
数十年にわたる構造的変化。
AI・ロボティクス、高齢化、脱炭素、宇宙開発など。
投資のスタンスによって、どの時間軸のテーマに注目するかは変わってきます。
短期のテーマはボラティリティが高く、ニュースでの飛び付き売買、デイトレード~スイングトレードに向いている一方、長期テーマは中長期の成長を狙う投資家に適しています。
テーマ株投資の実践
テーマ株投資の実践方法を紹介します。
あくまでも私の個人的な考えです。適宜アレンジしてください。
テーマを見つける
概算要求、社会課題、ニュースからテーマ候補をリストアップします。
関連銘柄を抽出する
私は、エクセルで様々なテーマごとの関連銘柄をリストアップしています。何かニュースが出たり国が注力するテーマが注目された時は見返して、その時点でのバリュエーションや決算を調べています。
特定テーマに関連する企業のピックアップの方法の例です。
・証券会社のテーマ検索機能を活用(例:楽天証券、SBI証券)
・会社四季報オンラインでテーマ名で検索
・「テーマ名+銘柄」でインターネット検索
・ETFの構成銘柄から関連企業を調べる(例:グリーンエネルギーETFなど)
・テーマ株に強いブログをチェック(←近道)
・たけぞうさんのメルマガ購読、おすすめ。
ファンダメンタル分析を行う
候補となる銘柄が実際に業績恩恵を受けそうかを調べます。
・そのテーマが売上・利益にどう影響するか?
・実際のセグメント売上はどのくらいか?
・営業利益率やEPSの成長性は?
・PER、PBRは割高ではないか?
単なる「関連しているだけ」の企業(いわゆるテーマ便乗銘柄)に投資しないよう注意が必要です。
テーマに沿って実際に売上・利益が伸びるか、その持続性はどれくらいかを慎重に見極めてください。
株価は思惑だけで急騰することがありますが、実際に売上・利益の向上に繋がらないと、上げは一時的なもので終わるのが普通です。
テーマ株の「買い時」を考える
テーマ株投資において、「気づいたときには株価がもう上がっている」という経験をした方は多いでしょう。SNSやニュースで話題になった銘柄を見て「出遅れた」と感じ、乗り遅れまいと焦って買うと、高値掴みになってしまうかもしれません。
また逆に、テーマ株だと思って仕込んでも全く株価が上がらず、我慢できずに売却してしまうこともあり得ます。
テーマ株における買い時について考えてみましょう。
話題になる前に仕込めるのが理想。でも現実は難しい
もっとも理想的なのは、テーマが世の中で注目される前段階で関連銘柄を仕込むことです。
たとえば、政府がある産業に注力するという示唆が出た段階(骨太の方針、成長戦略、概算要求など)でいち早くアンテナを張っていれば、話題化前に安値で仕込める可能性があります。
しかし、完全に話題になる前を狙うのはプロでも難しいのが実情です。
初動を狙う
テーマ株は、話題化してから何度か波を描くように株価が動くことが多いです。
↓↓テーマ株の株価上昇のイメージです。
初動上昇 → 急騰(話題化) → 一度落ち着く(押し目)→ 2波目上昇 → 中長期の安定成長 or 下落
初動の段階~急騰初期で買うのはかなり理想的です。
話題になる前に仕込んでも、結局市場のテーマにならず全然上がらなかった…ということはよくあることで、実際に株価がじわじわ上がり続けたり、出来高が増えたり、Xで言及する人が多くなり注目されていると感じたタイミングで入るまたは買い増しをできれば、よいパフォーマンスに繋がります。
買い時を逃さないために
・テーマごとのウォッチ銘柄リストを作成しておく
・ニュースアプリや官公庁リリースを定期的にチェック
・日足チャートでじわじわ上がってくる→急騰を逃さない
・出来高の増加に注目
割安×成長×テーマ性を見出せれば買ってよし
テーマ株では、単なる話題性を追うのではなく、テーマに沿って実際に売上・利益が伸びるか、その持続性はどれくらいかを見極めることが重要だと書きました。
実際に業績upが続く長期テーマであれば、長期に渡りテーマ性が続きます。
テーマ株を買う際には、必ず現在公表されている業績予想、中期経営経営計画などをチェックし、現在の株価水準での指標(特にPER)を見て、収益バリュー性を確認します。
テーマにより将来業績を上方修正できると思ったら、今期の自分予想PERは○倍、来期自分予想PERは○倍…と修正していき、買える水準かどうかを調べます。
割高だと考えるなら、無理して買う必要はありません。
確かにPER 30倍の銘柄がテーマ性を帯びて業績up、PERもupで株価爆騰!ということもあるのですが、再現性を考えると、もっと期待値のよい投資があるのではないかと思っています(完全に主観です)。
私の場合は、「普通に割安成長株としても買える水準の株」に「テーマ性」が乗れば、それは買ってもよいと考えています。
もしテーマが不発でも、割安成長株であれば大幅下落はあまりなく、持ってもよし、撤退してもよしです。これが割高銘柄のテーマ株だと、テーマがこけた時に大幅下落になる可能性が高いです。
テーマが本物かどうかの確信度、テーマの持続期間の予測、その銘柄にどれだけの恩恵(売上・利益up)があるかの予測、現在株価の割安度、成長性。
これらを意識してテーマ株を追って経験を積むのがよいですね。
テーマ株投資の注意点
① バリュエーションを見誤らない
テーマ株は話題先行でPERが高騰することがありますが、過熱している銘柄に飛びつくと、下落時に大きな損失を被る可能性があります。
PERがすでに高く、今後の成長が株価に織り込まれ過ぎている場合、実績が伴わなければ大きく下落します。
→ 割安成長株(グロース株×バリュー株)の視点で選びましょう。
② 期待倒れリスクに注意
「次世代の成長企業」として話題になったものの、数年後に業績が伸びなかったケースも多々あります。テーマそのものは正しくても、競争激化や技術的ハードルの高さなどで企業がうまく波に乗れないこともあります。
③ 一過性のブームで終わることもある
「巣ごもり消費」「マイナンバー関連」など、一時的な盛り上がりで株価が急騰した後、長期的には下落していった事例も少なくありません。
まとめ:テーマ性×成長性×割安性の三拍子が揃った銘柄を探す
テーマ株投資は、社会の変化を先取りして資金を動かすという能動的な投資スタイルです。
しかし、話題に乗って飛びつくだけではリスクが高く、失敗の可能性もあります。
成功のためには、
・テーマが実際に売上・利益の向上に繋がるかどうかを見極める。
・売上・利益向上の持続性を見極める。
・関連銘柄のファンダメンタル、バリュエーションを冷静に判断する。
この3点を意識しながら、テーマ性×成長性×割安性の三拍子が揃った銘柄に投資していきましょう。
割安成長株やPERの基本は、以下のコンテンツをご参照ください。
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