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小説の文章の書き方。「……」「ーー」「!」の効果的な使い方。初心者向け

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小説の文章の書き方。「……」「ーー」「!」の効果的な使い方。初心者向け

Q.作家志望の方からの質問

今回は、三点リーダー等の使い方についてです。


あたしは、よく「……」や「ーー」、「!」などを多用してしまいます。
これらを解消するには、どうしたら良いでしょうか?


初歩的な質問ですみません。


A.プロのラノベ作家が回答します

結論的には、解消する必要性はあまりないと思います。


「……」を用いてキャラクターのセリフに溜めを作りたかったり、「――」を用いて言葉に意味深な重みをもたせたかったり、何か意図があった上で使用しているのであればそれは使い方として全く間違っていないので、一つの執筆スタイルとしてどんどん使用していって問題ないと思います。


「!」も、感嘆符がつくということはそれだけ感情があらわれたキャラクターのセリフになっているということなので、!が多く出てしまうということ自体とても良い現象で、これも解消をしなければいけない必要性は一切ないと思います。


ただ強いて言うと、「……」「ーー」の2つは先述した通り言葉のニュアンスを深める意味合いがあり、読者に対して「ちょっとこの言葉重要です」という信号を発信するような役割があります。


だからこそ、使い過ぎると読者に対し「この言葉も重要です。その言葉も重要です。そのあとの言葉も重要です」とところかまわずアピールをしているようになってしまいます。


一体どのセリフが本当に重要なのか(=アクセントを強調したいセリフなのか)が分からなくなってしまうため、もし意図もなく使い過ぎてしまっているということであれば。


書きながら頭の中で「このセリフは別に普通に書いちゃってもいいセリフかな」など、考えながら取り除いていけるといいかなと思います。


例えばですが、


「どうすれば敵を倒せると思う」
「そうだな、例えばこういう作戦でいくのはどうだろう」
「それだと失敗するわね」


という3人の会話があったとします。
これを例えば、


「どうすれば敵を倒せると思う!?」
「そうだな、例えばこういう作戦でいくのはどうだろう」
「――それだと失敗するわね」


↑のような会話文にすると、最後の「それだと失敗するわね」という言葉に読者は「お?」と良い意味で注目します。


かつ最初のセリフに「!?」がついていることから、


恐らく敵を倒せる方法が思いつかないで焦っているキャラクターがいる

作戦案が出るも、意味深にその作戦が意味がないことが言い渡される。


という流れになるので、読者に対し「この敵を倒すのは相当茨の道になりそうですよ」というメッセージを全体の空気感を用いて伝えることができます。


ただ、もしこれが例えば、


「……どうすれば敵を倒せると思う!?」
「そうだな……例えばこういう作戦でいくのはどうだろうか――」
「――それだと失敗するわね」


↑こんな感じになってしまと、一体どれがストーリー上重要なセリフなのかが分からなくなり、全部のセリフがわざとらしく劇で喋っているセリフのような印象になってしまいます。(キャラクター全員が、自分の喋っているセリフをカッコいいと思っているような、妙なナルシストさを感じさせてしまう台詞というイメージです。)


これは、作者自身がこの会話を通じてどのセリフを際立たせてどんな空気感を目立たせたいのかの予定が決まっておらず。とりあえず「――」「……」をつけておくかという考えによりついてしまっているので、こういった場合は部分的な削除の検討が必要です。


2023年10月20日に作成した記事


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