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ラノベのセリフの書き方のコツ6つ。プロ作家がお答えします

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ラノベのセリフの書き方のコツ6つ。プロ作家がお答えします

この記事の作者はプロのラノベ作家です。


Q.ライトノベルのセリフのコツは以下の6つだと考えているのですが、合っているでしょうか?

1・どのキャラがしゃべっているのか、必ず性格を反映させて書く


2・説明口調にならないようにする


3・長過ぎるセリフは嫌われる


4・ラノベでは漫画的な視覚効果を使う。「うぉおおおお──ッ!」など、うしろの小さいツが実は、わりと使える気がしています。


5・その場にいる人物の数は3人以下におさえる


6・猫耳少女の語尾に「~にゃ」など、そのキャラに合った語尾を入れる


最後の2つは、誰がしゃべっているのか、パッと見でわかるようにするための工夫です。


「~にゃ」などの変な語尾を入れるのは、実はかなり効果的だと考えています。
意外と書籍化作品でもコミカライズで売れている作品でも、このタイプのキャラがいます。


A.上から6つ、それぞれ独立して回答致します。

1・どのキャラがしゃべっているのか、必ず性格を反映させて書く

→正しいです。


特に、同じ性別の人間が3人以上同時に喋っているようなシーンでは、「それには賛成だ」「俺もだ」のような会話が、誰がどのセリフだとなりやすいので、キャラを立てるという意味でも区別可能なセリフにするという意味でも、性格を反映させたセリフにすることは効果があります。


2・説明口調にならないようにする

→正しいです。


説明口調にならないに越したことはありません。


ただ、作品によっては何かを説明をしなければいけないシーンも出てくるので、その場合は説明口調になるということ以外にも、例えばシーンそのものを面白くするという工夫もありえます。


例えば、シーン上絶対に主人公が何かを説明するために説明口調にならざるを得ないときは、その説明口調を変えるのではなく、主人公のそばに「実は尿意をすごく我慢しているヒロイン」を置くというのは選択肢としてあり得ます。


この場合、主人公が説明口調で長いセリフを発していること自体が、ヒロインがいつ漏らすか分からない=空気読まない主人公が笑えるというギャグになるので、説明口調のセリフがそれほど読者に嫌味にならないという効果が狙えます。


3・長過ぎるセリフは嫌われる

→正しいです。


「AはBであり、CはDである」のようなセリフは、できるのであれば「AはBだ」「あともっと言えばCはDだ」のように、2つの短いセリフに落とした方がよいです。


4・ラノベでは漫画的な視覚効果を使う。「うぉおおおお──ッ!」など、うしろの小さいツが実は、わりと使える気がしています。

→使いすぎなければ正しいです。


1ページ平均5~6回「ッ!」が出てきてしまうと、このラノベ全キャラが「ッ」を使ってないかと一周回って冷めて見えることがありますが、時折使うくらいであれば非常に効果的であると感じます。


5・その場にいる人物の数は3人以下におさえる

→正しいです。


正確には、同時に会話をしている人数が3人以下だと望ましいです。
(なので、その場には10人いるけれど、メインで話しているのは3人というのは問題ないかと思われます。)


6・猫耳少女の語尾に「~にゃ」など、そのキャラに合った語尾を入れる

→くどくならなければ正しいです。


先程の「ッ」と少し事情が似通いますが、主人公が女の子でこの「~にゃ」を使うキャラにしてしまうと、本当に全部のセリフで「~だにゃ。だから~~ってことになるにゃ。一方こうかもしれないけどにゃ」と、文字面上どうしてもくどくなってしまいます。


アニメであれば音声なので気にならない部分も多いのですが、文字媒体なので適度な使用が効果的だと思われます。


2024年3月7日に作成した記事


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