物語の面白さの本質とは?目的が互いに矛盾するキャラのぶつかり合い

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物語の面白さの本質とは?目的が互いに矛盾するキャラのぶつかり合い

この記事はプロのラノベ作家が監修しています。


Q.物語をおもしろくする最大のコツとは、主人公が何をしたいのか明確にする、というので合っていますか?

以前、コミック出版社に打ち合わせに行った際に「売れる漫画は、第一話で主人公が何をしたいのか、明確に言うものだ」と聞いたので、それ以後、書く小説は全部そうするようにしていたのですが。


最近、他の編集者からも、バトルシーンにおいては、そのバトルをする意味や敵との因縁が重要だと聞いて、もしかすると、この2つはほぼイコールではないかと思ったのですが、いかがでしょうか?


私が書いてうまくいったパターンとして、1話で主人公がヒロインを救うと決めて、以後のバトルはすべてをそれを達成するためにしたところ、漫画でも小説でも、人気が出ました。


大ヒットした漫画「東京リベンジャーズ」もそのようになっていて、主人公の目的は、未来において死ぬヒロインを救うことで、そのために自分より強い敵に立ち向かっていくとなっています。


この効果としては、物語全体として見ると、主人公が目的を達成して幸せになれるところが見たいので、続きを読む。離脱防止効果の発生。
個々のバトルとしては、これに勝つことで、目的に近づくので個々のバトルシーンも盛り上がる。


という二乗の効果が発生しているように思いますが、この分析は合っていますでしょうか?


A.大前提として、「このキャラは何をしたいキャラである」という目的を提示することは、絶対に必要です。

こういった議論を行う際に登場しやすい話題として、「でも目的がなく何もしたくないという主人公もいますよね?」というものがありますが、この場合も主人公には「何もしたくない、という目的をしたいキャラである」という目的があります。


やれやれ系主人公のような、「俺のまわりで色んな事件を起こさないでくれ! 俺は何もしたくないし、平穏な生活を送っていたいんだ!」というタイプは、「夢も目的もない平凡も生活を送りたい、という夢と目的をもっている」という典型的キャラクターです。


そしてこれも大前提として、バトルの面白さの本質には、「目的が互いに矛盾するキャラクターが、互いに自分の目的を優先するために相手を潰そうとすること」というものがあります。


例えばA国とB国という二つの国があり、A国に住んでいる主人公が「A国の国民を守るためにB国を倒す」という目的を持っており、一方B国に住んでいる敵キャラが「B国にいる家族を守るために、脅威となるA国を倒す」という目的を持っている場合、この二人の目的は真っ向から対立しており、その二人が自分の正義をかけて戦うというのが、物語の面白さの本質といえます。


これはそのままバトルをする意味や敵との因縁という概念に置き換えが可能ですので、キャラクターの目的が大切=敵との因縁が大切、というのはイコールでほぼ繋がるといって問題ありません。


2025年1月8日に作成した記事


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