33数Ⅲが2点34賢母と35一難去って36原因は数学に非ず

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33数Ⅲが2点34賢母と35一難去って36原因は数学に非ず
イチローは高校3年年生。
現役時代はどんな受験生だったのでしょう?
理系選択をしたときに、下抜け現象があり、成績は最下位層。
砂を被ったカレイのように海底で暮らしていたイチロー。
とうとう高3の数Ⅲで2点をとってしまします。


33話 「高3の1学期、数Ⅲが2点」
は無料公開となっております。

受験生が2点って。
でもこれで終わるれるわけがない。
ここは地獄の一丁目。


34話 「賢母と愚母の選択の違い」
35話 「一難去ってまた一難」
36話 「原因は数学に非ず」
は有料公開です。
※学校についてのいろんな話は全部事実ですが、あくまで当時のきまりの話で、現状とは異なりますのでご注意願います。



33話 高3の1学期、数Ⅲが2点

高3の1学期の中間テストで、
数Ⅲが2点。
「2、 2、 2点?!」
よくないだろうとは思っていたけれど
まさか2点とは。
驚いて解答用紙をよくよく眺める。
すると、解答は全部×。・・・
〇は1つも無い。
こんな答案初めて見たわ・・・。
私は心の中でそっとつぶやいた。
ただよく見ると、部分点として、 
ここで +1点 ここで +1点と
拾ってあるところがある。

それはなんとなく、先生が
「どこかに点をつけてやれるところは無いかなぁ?」
と探して
「ここで1点やっとくか。」
と拾ってくれた箇所のように感じた。
それでなんとか2点。

つまり、ほぼ0点の答案ってことだ。
「0点に限りなく近い2点?」
これはまずい。
先生から声をかけてもらったくらいじゃ、
ちっとも安心なんかじゃなかった。
もし、2点を連発してしまったら、
一般入試や推薦どころの騒ぎじゃない。

私は担任(英語)に電話を入れ、
4者面談を希望した。
こんな一連の動作に慣れている自分に嫌気がさす。
慣れてきたとはいえ
「やだもーまた?」
と笑い飛ばす余裕はなく、
卒業できるかという不安が先に立つ。
4者面談のメンバーは
担任 数Ⅲの先生 息子 私だ。
できれば数Cの先生にも
同席していただいて
5者面談にしたいと担任に伝えた。
数Cは数Ⅲに比べたら点はあるけど、
危なっかしい状況なのは
間違いないだろうし、
数Cの先生には面識がないから
一度、イチローの状況を
伺っておいた方がいいと
考えたからだった。

担任の先生には、
出来るだけ早い日程で、とお願いした。 
期末テストまで勉強できる日数は
約1ヶ月・・・。

もちろん他の科目だってある。
つまりあまり時間がない。
それでなくとも苦手な数学。
ちゃんと立て直せるのだろうか・・・。

面談日程はスムーズに決まり、
ほとんど高3生しか使わない
進路指導室で行われた。
当然初めて足を踏み入れるその場所は
書棚に赤本やら大学案内やらが無造作に並びなんとなく無機質な空間だった。
入り口からは見えづらい、奥のテーブルに通され、全員が席に着いた。

面談が始まり
私が頼んだのはただ一つ。
数Ⅲを期末テストで、なんとか点が取れるように、学校で指導してもらえないかだ。
イチローに問題がないとは言わないが、
はなから能力不足で、指導したとしても理系でやっていくのが無理だとしたなら、理系選択の時や、3年に進級する際などに、学校として、進路変更を促されたと思う。

でも、それは全くなかったのだから、
大変かもしれないが、やれば出来るということではないかと考えている。
本人にやる気はあるようなので、ここは何とか手を貸していただけないか。
と言うような内容を言い方はかなり違うが一生懸命お伝えした。

ぶっちゃけ、
イチローは勉強の仕方が下手なので、
何をどうやればいいのか
具体的に示して欲しかったのだ。
すると、進路指導主任、
数Ⅲ担当の先生は
私が驚くようなことを口にした。
「・・・授業でやったのと全く同じ問題を、数字も変えずに出しているんですよ?」
「え?・・・数字も変えずに、ですか!」

同じ問題を出されて解けない?
数字まで同じで?( ̄□ ̄;)!!
これってどういう事?
もちろん全問が、
授業でやったのと同じ問題で
あるわけはなく、
同じなのは数問だけだが、
先生はそれさえ完璧に答えてくれたら
普通の評価ができるのだという。

先生は公言はしていないがそれは、
3はやる という意味だろう。
イチローは知らなかったのだろうか。
同じ問題が出ることを・・・。
恐る恐る確認してみると、
イチローはちゃんと知っていた・・・。

しっかりプリントをもらっており、
「その中から同じ問題出すから」
というようなアナウンスもちゃんとあったと言っていた。
私の頭は疑問で一杯だった。
同じ問題が出る、とわかってて? 
それでも、それでも2点・・・?
私も高校で数Ⅲをやったけど、
必修のみしか履修しなかったので
微積はやらなかった。

だからさっぱりわからないのだが、
答えも解き方もわかっていても、
微積は解けない(覚えられない)
ものなのだろうか?

確かに平均点を見ると、
出る問題をそこまで教えていた割にはかなり低かったので、みんなも苦戦しているのだろうけど・・・。
もう授業も本当に最後なので、
微積の中でも相当難しいところでは
あったのだろう。

仮にも中高一貫進学校である。
出来のいいお坊ちゃん達のために
超難関大へのカリキュラムは万全だ。
だから最終段階での

問題レベルはそれなりの難しさだ。
そもそも息子は、それまでの数学も
理解していたとは言えない状況だから、
授業をいくら真面目に聞いていても、
そこで微積を理解するのは
到底無理なのだと思う。
要するに
高2の物理が9点になったのと
同じ理由だと思われた。

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