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214出願215その時はその時216いろんな二十歳217過去問やる

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214出願215その時はその時216いろんな二十歳217過去問やる
214話 いよいよ出願!
215話 その時はその時
216話 いろんな二十歳
217話 過去問やるから

214話 いよいよ出願!

いよいよ イチローが出願するらしい。
センター利用出願をきっかけに、
「何度も行くのは面倒だから全部出すか!」
と言いだして一般入試についても
一緒に出願してしまう気になったようだ。
イチローは単語を覚えてた手を止めて、がさがさと各大学の要項をあさり始めた。
「まずはセンター利用から書くか」
ここは ○学部 ○学科に決めたんだったよな。」
イチローは3度目の余裕か、
願書をとりだすと、さらさらと書き始めた。
「よく読みもしないで。 間違えないでよ~ 」
と言う私を余裕でかわしながら
「大丈夫だよ。二重線で消すか修正液で消せばいいんだから。ほら。この大学は修正液で消せって書いてあるよ。」
とのたまふ。
修正しないで済むように書けって言ってるの。
もうそれでなくても ミスキングなんだから縁起の悪い。
私は ごちゃごちゃ言うのは止めにして
代わりにこう言った。
「ねえ △学部も出してみたら?」
イチローは
「えー。 何学科さ? でもそこなら去年出しておけば取れたじゃない。」
と言った。
確かに、だったら去年・・・と言う気になるのは解る。
でも
「そんなこと言うなら 推薦で取れてたんですけど。」
それを言い出すとどつぼにはまる。
だからもうそれは考えない約束じゃんか。
とにかく、そこにも出願することにした。
そこは学部によって微妙に判定科目が違うので
これまたどこが確実か迷う。
普段通りの実力が出せれば
どこも取れるはずだけど、
計算通りに行かないのだ受験だからだ。
結局、どっちもどっちと言うことになり、
行きたい学部に決めたようだった。
はっきり決まっているところはすらすらかけるけど
どっちに出願するか迷っているところもあり、
その選択に出くわすと、
イチローの願書を書く手がピタリと止まってしまうのだ。
出願校はいくつもあるので、たとえすらすら書いても
相応の時間がかかるのに、
迷いだすともうこれが、遅遅として進まない。
この過去問をちょっとでもやっておきたいときに
時間をロスっているような気がして
私の方が焦ってくる。
とっとと決めんか!
と思ったり、
悔いの無いように!
と思ったり。
母は何もしていないのになんだか非常~に忙しい。
イチローは
昨日やったセンター過去問の出来が良かったらしい。
物理Ⅰ 8割
数ⅠA 8割
数ⅡBは 6割・・・
ⅡBはよくないが、物理とⅠAが初の8割じゃないだろうか。
こんなのが出ると、もしかして本番でも取れるんじゃ?
って気になってくる。
センター出願で上にチャレンジしたい気持ちが
ふつふつと湧いてくる。
気持ちは解るけど
私はこう言った。
「でも、ま、それで合格できるのは
ドリームジャンボに当る位の難しさじゃない?」
イチローは笑いながら
「いやいや。ドリームジャンボよりは可能性あるよ。」
と言った。
[ま、センターの問題は四択。確かに
四つに一つは当りっちゃ~当りだよね。」
と私は気楽に笑い飛ばした。
イチローは急にむっとして
「・・・あのさ、前にも教えたと思うんだけどさ、数学はセンターでも、四択じゃないの。答えをしっかり出してから数字を塗りつぶしていくの。まぐれで○なんてありえないんだよ。ったく。文系科目と一緒にしないでよ。」
・・・そうでした。
確かに前にもそんなことを・・・。
ま、とにかくセンター利用では、滑り止めの滑り止めを
なんとか確保したい。
今年のセンターはどんな問題なんだろうな。
難化した去年のような問題なのか。
反動で易化するのか。
難化するとイチローが解けないから困るが
易化すると誰でも解けるのでもっと困る。
いつものことだが非常~に微妙~なお話なのだった。
(注 イチローにとっては)
願書を書きながら どの学部にしようかな、
と迷っているイチローに
私は声をかけた。
「あのさ、可能性があるところは受けたらいいと
思うけどさ、その可能性を高めるために
過去問とかやることが、どかっと増えるじゃない。
残り時間はもう限られているのに。
だからさ~、
もう ここも ここも と増やさないで、
R大K学部に絞ってやるのがいいかもよ。」
そこはイケメン先生が取れると言ってくれた大学だけど
私にはイチローが合格ボーダーライン上を、
よろよろ歩いているように見えて
どうにも不安なのだった。
そしてこう言った。
「解っているだろうけど、二兎を狙って一兎も得ず になると困るのよ。押さえはしっかり押さないと。」
それを聞いてイチローは言った。
「いや、大丈夫。やるよ。RK学部はもしかすると割愛するかもしれないけど、他はやる。大丈夫、その時間はある。」
え? 
時間あるんだ。
イチローって、そんな風に考えてたんだ。
今はセンター目前。
センターが終わると バタバタっと月日は流れ去り
あっという間に私大受験・・・
そんな気がしていたが、
「大丈夫、その時間はある。」
というイチローがちょっと頼もしく見えた瞬間だった。

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