【株・投資信託】暴落時の立ち回り方・やってはいけないこと

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【株・投資信託】暴落時の立ち回り方・やってはいけないこと

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「株価暴落のときどう立ち回るべきか?」「初心者が陥りやすい失敗とは?」といった点について、私の考えをシェアします。



ネットの意見に振り回されないで

暴落局面でSNSを開くと、いろんな意見が飛び交っていますよね。


「こんなときに売るのは負け組」


「今こそ買い場だ」


「これは暴落じゃなくて調整だ」


どれもそれっぽく聞こえますが、正直、こうした発信は「誰に対してのアドバイスなのか」が不明です。


暴落時に投資家にできる一律の売買アドバイスはありません。ネット上の人たちは無責任に色々なことを言っていますが、あなたのポートフォリオを知りませんし、責任も取ってくれません。


自分のリスク許容度、ポートフォリオに合わせて、暴落時の対応を考えておきましょう。


暴落時にはジョージ・ソロスさんの名言「まずは生き残れ、儲けるのはそれからだ」が原則です。

暴落時に買い向かって成功することもありますが、これを繰り返していればいつか大きく負けて退場します。機会損失の悔しさよりも、「まずは生き残る」を原則にしてください。



投資信託積立、個別株投資(ポジション量・銘柄選択)の順で見ていきます。



投資信託積立→継続が原則

新NISAを含めた投資信託の場合は、リーマンショック・コロナショック級の暴落が来ても売る必要はないというのが一般的な考えです。


超長期で積立を行う場合、暴落は何度も経験するもの。

当初に決めた通り、「暴落が来ても積立を継続。暴落時は安く買えるチャンス」を実践してください。


初心者は積立の投資信託を裁量で売りたくなりますが、ここで売りたくなってしまうのはそもそも自身のリスク許容度を超えて投資しているということです。


落ち着いたら、毎月の投資額が適正か、リスク許容度を超えた投資をしていないかを再考しましょう。投資信託は「超長期で続けることでリターンを得る」もの。逆に言えば、短期的な下落に動揺して売ってしまうなら、それはそもそもリスク許容度を超えた金額を投資していた可能性があります。


積立を続けるためには、「インデックスは長期で右肩上がりになる」という前提を理解し、信じることが大切です。


企業が利益を出し続ける限り、配当込み株価指数(インデックス)は超長期で右肩上がりになるはずです。


企業の利益は以下のように使われ、それぞれが株価上昇の原動力になります。


・成長投資に使われる → EPS上昇

・内部留保される → BPS上昇

・自社株買い・消却 → EPS・BPS上昇

・配当金 → 再投資


株価指数が右肩上がりになることについては、こちらの記事に書きました。

https://lounge.dmm.com/detail/8268/content/37092/



個別株投資→ポジションと銘柄を要チェック

個別株を多く持っている方は、特に注意が必要です。

個別株投資をしている場合の対応を、ポジション量と銘柄選択に分けて見ていきましょう。私は過去にフルレバ(信用買い全力)で突っ込んで、暴落で瀕死になったことがあります。信用取引の場合、担保評価が下がると追証が来ますし、対応を誤ると退場まっしぐらです。



お祈り→ポジション減らそう

フルポジまでなら暴落を全て受けても、倒産しない限り0になることはありません。拠出した金額が最大の損失で、借金を負うことはありません。

ただ、フルポジだからと言って、例えば50%下落するまで全然平気…という方はほとんどいないでしょう。真に下がっても平気だというリスク許容度がどれくらいかを再考してみましょう。


私は「お祈りし始めたらポジション量を減らすべき」と思っています。


信用取引併用の場合は、暴落かも…ショックの始まりかも…と思ったら早めにポジションを縮小する癖は付けておいた方がよいと思っています。


相場の下落時には代用証券の担保評価も下がるため、思ったよりも早く証拠金が不足して追証が来ます(←何度も経験済み)。こうなると退場か入金してお祈りかしかありません。


ポジション量を減らすときには「こんなに一番安いときに売ってしまって、明日から上がったら最悪だ」と思ってしまうのですが、これは仕方ありません。

そもそもレバを掛けている以上、平時の利益は現物のみよりも多いはずです。このようなタイミングで大きなポジションを作ってしまったことが悪いのです。嫌ですが、負けを認めることも大事です。


翌日から上がってしまうことの方が多いかもしれませんが、毎回同じように耐えていると、いつか本当の暴落を食らったときに大損して退場するのが目に見えています。


特に信用取引部分は、早めに撤退する癖を付けておいた方がよいです。


そもそもショックの始まりかも…と思えるような暴落時には市場が何らかの変化をしているときです。
昨日までとは違うゲームになっているかもしれません。株価が落ちるような原因がないから大丈夫??いやいつもショックの始まりって突然で、理由は後から付けられませんでしたか?


明日からの株価が下がり続けるのか、V字回復して何事もなかったようになるのかは、誰にも分かりません。ただ、どうなっても対応できるような資金管理で相場に臨むのが大事です。



保有銘柄の見直し

暴落時、ショックの始まり疑惑時には、保有している全銘柄を見直しましょう。


その中でも、高PERの銘柄は、やはり持ちにくいです。

PER 8倍→6倍くらいに下がるとさすがにこの辺で止まるだろうと思えますが、PER 80倍→60倍まで下がっても底なし沼感が止まりません。

コロナショックなどでは低PERも高PERも同じように下がったと言われていますが、実際に保有すると、高PER銘柄は保有しきれず、底で売ってしまうリスクが高いと思います。


今後の景気減退が疑われる場合、会社が出している今期業績予想や中期経営計画、会社四季報の今期・来期業績予想の前提は崩れます。景気が悪くなると商品が売れず、利益も削られる。特に景気敏感株では業績前提を信じられなくなります。


私の場合は暴落時には高PER銘柄や景気敏感株を優先的に処分し、低PER・低PBR銘柄や、割安成長株の中でも景気変動による影響を受けにくい株、ディフェンシブ銘柄は取っておくことが多いです。



信用でのナンピン買いは御法度

下がってきた株を「安くなったからナンピンしよう」と考える人も多いと思いますが、計画外のナンピンは基本NGです。

特に信用でのナンピン買いは御法度。これは買った瞬間からお祈りの始まりです。


買い増しは“ポジティブな材料が出たとき”にすべきです。単なる値下がりによるナンピンは、リスク許容度を超えた投資になりがちで、いつか大損につながります。


「まずは生き残れ、儲けるのはそれから」ですね。


相場が焼け野原になったらいよいよ買い増し検討というのは悪くないですね。

ただ、リーマンショックの時は悪い状態が長く続きました。年単位で悪い状態が続くかも…と思ったら、高値圏での少しの下落でリスク許容度を超えたナンピンはできないですよ。


ちなみに、相場が焼け野原になった後、「決算発表が悪いのに株価が上がる」のが続くのは、相場反転のサインです。新規の売り手が枯渇したということですね。

コロナショックの時は、2020年4月からこれがよくありました。



個別株→インデックスへの同額変換はあり

個別株からインデックスへの変換は有効です。

例えば、日本株を持っているなら、TOPIX連動ETFに切り替えることで、個別リスクを回避できます。


TOPIXであれば、時間は掛かってもいつか回復すると信じられますが、個別株は下落してから予想外に悪い業績を出すかもしれず、持ちにくいです。



メンバーへのメッセージ

暴落相場では、「自分は何に投資しているのか」「どれくらいの損失に耐えられるのか」を改めて確認する良い機会です。


自分の投資がメンタル的に苦しいなら、それはリスク許容度を超えている可能性があります。投資は継続できなければ意味がない。まずは生き残りましょう。


暴落の最中は判断が鈍るものです。もし不安や疑問があれば、ぜひサロン内のチャットで気軽に相談してください。一緒に考えていきましょう。


この投稿は、私個人の経験と考えに基づいた内容です。最終的な投資判断は必ずご自身でお願いしますね



以上です。


放射線科医ふくろう


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