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ラノベではキャラが最重要だがWeb小説ではテンプレの方が評価される矛盾

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ラノベではキャラが最重要だがWeb小説ではテンプレの方が評価される矛盾

この記事の作者はプロのラノベ作家です。


ライトノベルでは、キャラが一番大事です。


非常に難しい点として、書籍化が狙える【小説になろう】等の小説投稿サイトではキャラクターの魅力よりむしろ「しっかり受けやすいテンプレを入れられているか」が評価される傾向にあることです。


しかし、コミカライズ化や、もっといえばアニメ化といったメディア作品になればなるほどこの評価割合が逆転し、キャラクターの魅力が大事であるという傾向に変化していきます。


なろうで受けていた作品がコミカライズで受けない……という時は、大体このWeb投稿サイトとコミカライズの評価比率の変化が原因になっていることが多いと分析しています。


キャラクターの魅力とテンプレの両立ができれば一番良いのですが、それもなかなか難しいので、その点こそ作家としての力の見せ所とよく言われます。


その上で、以下キャラクターの魅力とはなにかという話になりますが、これは小説創作において最も重要かつ難しいテーマになるため、一言で「こうすると良いキャラになります」ということは大変難しいです。


その作品の設定や世界観の背景等にもよるからです。


ただ一個とりあえずいいキャラが作れるテクニックだけでも知りたいというのでよければ、数あるキャラの作り方の中でも「理不尽な目に合わせる」というやり方は簡単かつ有効であることが多いです。


※特にヒロインキャラはこれがかなり有効なパターンが多いです。


極端な例ですが、


A. 明日の学校のテストのために頑張って前日勉強して、その甲斐あってテストではいい点を取れた。


B. 明日の学校のテストのために頑張って前日勉強したが、誤って全く違う範囲を勉強しておりテストは壊滅的だった。


↑このAとBのキャラクター、どちらが面白くなりそうな予感があるかという話として言い換えられます。


こちら結論として、大体比率的にBの方が面白いという人が多くなる傾向があります。


Bの方が、泣いたり慌てたり悔しがったり、そのキャラクターが感情的に動いてる様子がなんとなく想像できるのです。


言い換えると、「テスト範囲を間違えていた」という理不尽をこのキャラが食らっていることで、このキャラの感情が自然に前に出て人間味がでているということになります。


こういった理不尽シリーズは無数に例があり、


○皆魔法が使えるのが当たり前の世界で、なぜか自分だけ生まれつき魔法が使えない


○買いたいものがあるが、単純にお金がなく悔しがったり世の中理不尽だと声をあげたりする


○たまたま入った銀行で強盗が発生し、運悪く自分が人質として犯人に捕まる


○人には決してバレたくない秘密を抱えているヒロインがいて、しかし秘密がクラスメイト(大体男主人公)にバレて、そのバレた相手に逆らえなくなる


○ヒロインはロシア語がしゃべれて、男主人公の前で口にするのが恥ずかしい言葉は全部ロシア語で呟いているが、実は主人公はロシア語が理解できて内容が全部バレてる


……等、この手の設定は、基本的にすべて理不尽系です。


魅力的に描きたいキャラクターに理不尽さを与えることで、そのキャラクターに感情や人間的部分を出させやすくし、読者が「このキャラなんか面白い」と思わせるようなギミックが働いています。


もちろん、理不尽さを全く使っていない魅力的なキャラクターも世にはたくさんいますが、この理不尽パターンは魅力的なキャラクターを描くための比較的簡単な方法としてよく使われるので、もし困ったら使用してみるのがオススメです。


2023年10月28日に作成した記事


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