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小説の書き方の基本原則3つ。これさ押さえれば初心者脱出!

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小説の書き方の基本原則3つ。これさ押さえれば初心者脱出!

この記事の作者はプロのラノベ作家です。


文芸、ラノベ、Web小説問わず、小説の書き方の基本は以下の3つ

①主人公を一行でも早く出す
(読者は最初に出てきた登場人物を主人公だと認識する傾向にある。また主人公を通して物語を楽しむのが小説の楽しみ方であるため)


②一行でも早く本題に入る
(ミステリーなら事件、謎の提示。なろうなら転生。ラブコメならヒロインの登場と美味しさの提示。主人公が何をする話で、何を楽しむものなか? すぐにわかった方が良い。前置き不要)


③視点はなるべく主人公に固定

(物語がわかりやすくなり、主人公に感情移入しやすくなって、主人公のキャラも立つため。ただし、カクヨムなどでは主人公アゲのために視点移動を頻発させる作品もあり、そのジャンルによっては視点移動が有効である場合もある。視点移動は基本的に上級者向けの手法であり、初心者には非推奨)


③は①の法則にも関係していて、視点移動を序盤から頻発させると、主人公が誰だかわからない問題が発生します。


この状態になると、読者は物語を楽しむための手段を失うため(小説という娯楽の媒体特性は、主人公になりきって楽しむものであるため)確実に失敗となります。


物語には媒体特性が存在し、その媒体に最適化する必要がある

上記の3つの法則は、映画や漫画、アニメの手法とは異なっていると思います。


実は、映画、漫画、アニメ、ゲームには、それぞれに媒体特性があって、その媒体に最適化された物語になっているのです。


なので、映画の手法をそのまま小説に持ってくると、小説という媒体には合わないため失敗します。


これが映画のシナリオ術をそのまま小説に持ってきても、いまいちうまくいかない理由のひとつです。

(映画は一時間半という時間の枠の中で、おもしろさの最大化を図っているため。連載漫画などとは、根本的に物語の作り方が異なります)


視点移動をしてならないや、最初に主人公を出さないといけないとは、小説の媒体特性が「読者が主人公になりきって物語を楽しむ」だからです。


物語を考える場合は、この媒体特性の違いや、客層の違いを考慮に入れる必要があります。


例えば、紙媒体に最適化された従来の漫画と、スマホで見ることに最適化された縦書き漫画Webtoonでは、ウケる話やその演出方法が異なっています。


小説がコミカライズ(漫画化)された場合も、漫画という媒体でのおもしろさのポテンシャルを最大化するために、ストーリーにアレンジを加えたりするのが、当たり前になっています。
(原作に忠実なストーリーより、漫画映えを考慮したストーリーにアレンジした方が大ヒットしやすいことがわかっています)


こういった媒体特性や、その媒体の客層まで考慮して、物語を最適化するという考え方が、実は重要なのです。


今回紹介した3つは、小説という媒体の中で、物語を最大限おもしろくするめの基本法則となります。


2023年11月22日に作成した記事


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